Nike Zoom Hyperrev Performance Review
- テストカラー:Black/Grey/Silver(630913-003)
- 主な機能:Dynamic Flywire, Hyperfuse Technology, Full-length Zoom Air Unit, Phylite Midsole, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Kyrie Irving, Randy Foye, Michael Carter-Williams, Demarcus Cousins, Amir Johnson, Rudy Gay, Bradley Beal, Klay Thompson, Trevor Ariza
- 価格:¥16200(国内)・$120(海外)
Introduction
今回は“Zoom Hyperrev”のパフォーマンス・レビューです。
ハイパーレブシリーズの初代に当たります。
広告塔はキャブスのカイリー・アービング。
当時、NBA選手の着用率が結構高かったと記憶しています。
NBAで人気のモデルはハイパフォーマンスモデルが多いので期待できそうです。
それでは機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
ソールはオーソドックスなヘリンボーンパターン。
通常モデルでは接地するのはアウトソールのみですが、このモデルはなんとミッドソールまでも接地します。
しかもトラクションのキーとなる外側のエッジ部分です。
試してみると驚くことに違和感は全くなし。
むしろ良く止まります。
“Jordan Eclipse”や“Roche Run”などのオフコートモデルでは、アウトソール全面にファイロンが使われたモデルが存在しますが、オンコートで威力を発揮するとは驚きです。
アウトソールのラバーも硬めですが粘性が強く、こちらもしっかりコートをグリップします。
ホコリが多いコートにも強く、たまに拭いてやればグリップ性能は維持されます。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ファイライト製ミッドソールの上面に、フルレングス・ズームエアを埋め込んだセットアップ。
“Phylite(ファイライト)”は軽量化ファイロンの事で、実際の感触はファイロンと変わりありませんが、確かに軽くなっているように感じます。
ファイライト自体は硬めですが、インソールの裏部分は非常に薄く、ダイレクトにフルレングス・ズームエアのプニプニした感触があります。
足当たりは今までのバッシュの中でも最高レベルに快適。
ズームエア自体も少し厚めなのかもしれません。
衝撃吸収性はパーフェクトです。
フォアフットの屈曲部分の剛性・復元性は普通で、反発性は平均レベル。
反発性は思ったほどありませんでしたが、衝撃吸収性と快適性は想像以上です。
COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
シルエットは一見ハイカットですが、実際の履き口はローカットで、足首ストラップが追加で付いている構造。
“Air Jordan XX(20)”とほぼ同じ構成です。
アッパーはメッシュ素材にフューズ加工を施したワンピース仕様。
そしてワンピースではお馴染みの足入れが難しい仕様も相変わらずです。
“Lebron XII(12)”や“Lebron Soldier IX(9)”など結構履いているはずですが、未だにこの足入れには慣れません。
毎回苦戦します。
足入れさえできてしまえば、相変わらずの素晴らしいフィット感。
素材がメッシュだけでフューズ加工も柔らかいコーティングのみで、足当たりは非常にソフト。
ダイナミック・フライワイヤーとシューレースもストレスなく足をロックします。
足首のストラップ部分は適度なパディングが入っていて、若干の伸縮性もあるので足首の自然な動きを妨げずフィット。
文句なしのパーフェクトです。
サイズに関しては、通常のナイキサイズで大丈夫でしょう。
SUPPORT - 7 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 10 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 6 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
NBA選手の着用率が高かったのも納得のパフォーマンス。
特にズームエアの感触が好きなプレイヤーには堪らない1足でしょう。
やはりフルレングス・ズームエアは“Lebron X(10)”や“KD VI(6) Elite”のようにビジブルではなく、このモデルや“Air Jordan 12”、“Air Foamposite Pro”のようにフォームに包まれてる方がその真価を発揮すると思います。
ストレスなく履ける素晴らしいバッシュです。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 7/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 7/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 10/10
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DURABILITY - 6/10
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WEIGHT - 10/10