Nike Lebron XII(12) Performance Review
- テストカラー:Double Helix Merlot(684593-607)
- 主な機能:Forefoot Hex Zoom Air Units, Heel Zoom Air Unit, Phylon Midsole, Dynamic Flywire, Foamposite Technology, Megafuse Technology, TPU Shank Plate
- 着用した主なプレイヤー:Lebron James, J.R. Smith, Nerlens Noel, Markeef Morris
- 価格:¥25,920(国内)、$200(海外)
Introduction
レブロン・ジェームズのシグネチャー12代目。
クリーブランド・キャバリアーズへ出戻りした2014-15シーズンに着用していたモデルです。
前作'Lebron XI'のようなレブロン自身が履かないなんて事はなく、シーズンからファイナルまでしっかり着用してました。
それでは早速、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 7 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ファイロンミッドソールに、フォアフットにへックス(六角形)・ズームエアを5個、ヒールに長方形ズームエアを1個配置。
それぞれのズームエアは突出したポッド状になっていて、ポデュロンにダイレクトにズームエアを埋め込んだクッション・セットアップです。
ファイロンは柔らかめで、ソールもポッド分割の溝によりかなりしなやか。
衝撃吸収性はなかなか良好です。
一方、反発性はソールの見た目だけですと、凄まじいパフォーマンスを発揮しそうです。
実際にプレーしてみると、ヒールの長方形ズームエアはなかなかの反発性を感じますが、肝心のフォアフットのへックス・ズームエアは存在感なし。
フォアフットの剛性・復元力も弱く、反発性は平均以下。
トータルして、平均レベルのクッショニングです。
COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
アッパーはポジット、メガフューズ、ダイナミック・フライワイヤーの組み合わせ。
メガフューズはこのLebron XIIで初めてバッシュに採用された素材で、簡単に言ってしまうとハイパーフューズの強化版です。
基本的なつくりは同じでメッシュ素材とTPU素材を熱圧着させたものですが、各素材の強度が増しています。
ポジット以外の部分はインナーブーツのようにワンピース・アッパーになっていて、タンとアッパーが繋がった形状。
ワンピース・アッパーは伸縮性が足りず、足入れが少し難しいです。
足入れしてみると、シューズ内の空間の広さの驚きました。
甲の低さは相変わらずですが、長さ・幅は今までのレブロンとは正反対のゆとりある設計です。
紐を締めるとフォアフットから甲にかけてのフィット感は上々。
サイドのポジット・ウィングもストレスありません。
スコアを2ポイント下げたのは、上から1列目のシューレース・ホールが原因です。
ポジット素材が分厚過ぎ、変形もしないので、どんなに強く締めてもフィット感は変わらず。
加えてシューレースが解けやすい。
それでも、シューレース・ホールの2,3列目はメガフューズにパンチングで開けただけ。
摩擦があり、一度締めると簡単には緩まない構造になっているため、それだけで充分なフィット感があります。
1列目は機能性というよりデザインのアクセントと考えた方が良いと思います。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
'ヒールのポデュロン'これは個人的に捻挫製造機だと思っています。
以前、同じ構造の'Jordan CP3.V'で2回捻挫をしましたが、いずれも着地の直後にヒールからバランスを崩しての怪我でした。
シューズ以外にも要因はあると思いますが、その捻挫まで少なくとも6、7年は捻挫したことが無かったので大きな要因であることは間違いないと思います。
本来なら、スコアは'5/10'くらいにするところですが、このモデルはそれ以外のサポート性が素晴らしい。
ヒール周りはインターナル・ヒールカウンターはもちろんデフォルトで入っていますが、外付けのポジット・ウィングが強力にブレを防止。
フォアフットから中足部にかけて、アウトリガーが3か所も配置され、ソールの安定性も確保されています。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 10 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
ポジットとハイパーフューズの組み合わせは、その素材の剛性差によりハイパーフューズの方にダメージが来ることがありますが、今回はメガフューズを使用したことにより剛性差は少なくなり耐久性は増しています。
それ以外にとくにダメージが来そうな箇所はないので、長く使えるモデルかと思います。
WEIGHT - 7 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
レブロン・シリーズでは珍しく剛性よりしなやかさを、反発性よりサポート性を重視した作りになっていると感じました。
個人的には前作の'Lebron XI'のアグレッシブな機能が好きだったので、つま先の空間を広くして、それ以外の機能にあまり手を加えないものを'Lebron XII'として発売して欲しかったので残念です。
レブロンも30歳を過ぎて、よりサポート性を求めるようになったのかもしれません。
長くなってしまいましたのが、最後に今回のレビューで確信したのはレブロン・シリーズはどこまで行ってもレブロンのためのモデルであるという事。
つまりO脚の選手が動きやすいように作られているということです。
間違いなく、シューズの外側のエッジに重心を乗せるとパフォーマンスが発揮される構造になっています。
マヌ・ジノビリがレブロン・シリーズの着用率が特に高い理由が分かった気がします。
※彼もNBAでは珍しい極端なO脚です。
筆者はだいぶ前にO脚を矯正したので、このモデルは合いませんでした。
矯正以前ならスコアもかなり違ったものになったでしょう。
サイズに関しては、レブロン・シリーズでは珍しく長さ・幅は通常のNikeサイズです。
高さは少し低めなので甲高の方はハーフサイズUPが良いかもしれません。
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TRACTION - 7/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 7/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 10/10
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WEIGHT - 7/10