AIR JORDAN XX(20) Performance Review
- テストカラー:Stealth(310455-002)
- 主な機能:IPS(Independent Podular Suspension), Phylon Midsole, Mid-foot Velcro Strap, Floating Velcro Ankle Strap
- 着用した主なプレイヤー:Jimmy Butler, Isaiah Thomas, Michael Beasley, Ray Allen, Terrence Ross
- 価格:¥25,920(国内)、$225(海外)
Introduction
Air Jordanの記念すべき20代目となるAir Jordan XX。
ところがオリジナル発売当時は、マイケル・ジョーダンの完全引退が影響してか、エアジョーダン人気が下火な時代。
奇抜でギミック感を前面に出したAir Jordan XIX(19)、Air Jordan XX(20)ともにあまり人気がなく、発売間もなくアウトレット価格で出回っていた記憶があります。
NBA選手は結構当時も、今回の復刻でも履いていますが、肝心の機能自体はどうなんでしょうか?
それでは、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 10 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ミッドソールのファイロンと、IPSと呼ばれる10個のポッドのクッショニング・セットアップ。
IPSは「インディペンデント・ポデュラー・サスペンション」の略称で、当時このAir Jordan XXが初搭載のモデルでした。
ポッドはミッドソールと同じファイロン製ですが、密度を高く設定。
そのため、体重を掛けるとミッドソールを押し込むように衝撃を吸収し、次のステップを踏むときにはミッドソールの復元と合わさって反発力を産む仕組みです。
シューズ裏にバネを付けてジャンプ力を上げる、どこかの発明家と同じ発想ですね。
発明家のシューズと違い、ネタだけで終わらないのがエアジョーダンの凄いところでクッションは素晴らしいです。
衝撃吸収性は文句なく満点。
反発性は満点以上の評価です。
フォアフットの剛性・復元性もしっかりあります。
ジャンプ力を少しでも上げたいなら、IPSは間違いないクッショニングです。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
みっちりフォームの入ったライニングに、中足部のストラップと独立したアンクル・ストラップのセットアップ。
まず何よりも足が入らない…。
履き口の素材に伸縮性がなく、かなり強めに足を押し込む必要があります。
オリジナルではもっと伸縮性がありましたが、2008年のカウントダウンパックと、この2015年復刻は伸縮性がありません。
一旦足が入れば、フィット感は素晴らしいです。
中足部のストラップは、レーザープリントがアーティスティックで美しい。
機能面では、シューレースが解けるのを防いでくれ、フィット感も増します。
独立したアンクル・ストラップはオリジナル当時から思ってましたが、未だに機能性が謎です。
足に巻いてもフィット感や安定性は特に変わらず…。正直フォームの入ったアッパーだけでフィット感は抜群です。履き難さと、足首ストラップが余計なことで点数を下げています。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
IPSポッドの配置、またはアウトソールの素材が影響しているのか定かではありませんが、ソールの屈曲がイマイチ。
硬いソールは好きなのですが、必要なときに変形すべき箇所が足りない…そんな印象です
細かいステップを踏むのにはあまり向いてないかと。
左右に張り出したアウトリガーは、体重を乗せることはあまりありませんが、サポートがある安心感により、大きなステップを踏むのには向いています。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
上記のLateral Transitionと同じ感想です。
加速・反発性は素晴らしいので、フルパワーのカットインやジャンプには向いていますが、細かいステップにはあまりお勧めの設計ではありません。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
あまり変形しないソールのため、アッパーも変形負荷が少なく、耐久性は問題なし。
このモデルはエアは入っていないのでエア抜けの心配もなし。
唯一心配な点は、IPSポッドがファイロン、つまりフォーム素材のため、繰り返し使うとヘタって徐々に機能が低下してくることです。
それでもIPSは高密度ファイロンなので、相当使わないと明らかな機能変化は出てこないと思われます。
WEIGHT - 7 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
デザインやバッシュとしてのトータルの機能は正直あまり好みではありませんが、IPSには正直驚きました。純粋にジャンプ力を高くしてくれることに、当時感激した覚えがあります。
多少の動きやすさを犠牲にしてでも、クッション性を追求したモデルなので、ガードプレイヤーにはあまりオススメしません。
クッション重視のフォワードか、ビッグマン向けのセットアップです。
サイズに関しては、足入れが難しいですが、中の空間は通常のNikeサイズです。
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TRACTION - 8/10
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CUSHIONING - 10/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 7/10