NIKE G.T. Cut Academy EP Try-on Review
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はGTカットシリーズのテイクダウンモデル、廉価版に当たります。
試着カラーは「サミットホワイト/ピカンテレッド/フットボールグレー/メタリックシルバー」。
型番は“FB2598-101”。
テイクダウンで定価は半分以下(¥28,600 ⇒ ¥11,330)ながら、スペック情報を見た第一印象は「本家GTカット3よりも良さそう」。
その本家と合わせて近所の店舗に入荷があったので、こちらもじっくり試着してきました。
期待値高めで細部を見て行きたいと思います。
全面が前後方向に走る「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーの素材は2色の耐摩耗性に優れた「XDR」。
どちらの色もやや硬めで粘着性も高めの質感。
パターンの幅は本家に比べるとややタイトですが、それでもホコリを逃がすには十分な間隔と深さは確保されている印象です。
接地面積も十分。本家よりもクッションが硬めな分、ソールに体重が乗せやすく上位互換のトラクションと予想されます。
クッションは「2種類のEVAから成るミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を合わせたセットアップ。
フォアズームはミッドソールの底面側に設置されたボトムロードタイプです。
ミッドソールのEVA名称は公表されていませんが、外枠部分は触れてみるとやや硬めで沈み幅も少なめで復元も速め。
足入れしての第一印象は「やや後傾」。
体重を掛けてもフォアはほとんど沈まず、最近のバッシュには珍しくかなりしっかりした乗り心地。
そのフォアに比べ、EVAのみのヒールは薄くやや違和感があります。
自分は許容範囲で普通にプレーできそうですが、バランスを気にする方は購入前に要チェックです。
おそらく「スーパーフィートのグリーン」で解決しそうなので、お持ちの方は持参しての試着が良いでしょう。
フォアフットの屈曲剛性は硬過ぎず柔らか過ぎずで、反発は最高レベルとは言えませんが、沈まず反応速度は速い十分に優秀な部類です。
前後方向も本家GTカット 3で弱点だった左右方向へもクイックにスムーズに動けそうです。
また今作はアジア向けのEPラストで、その特徴の1つに「グローバルラストよりミッドソールが薄い」事が挙げられます。
そして幸いな事に現在ナイキジャパンではNike By You(ナイキバイユー)で今作のグローバルラストを購入できるようになっています。
今までの傾向から見てグローバルラストでは後傾が緩和されている可能性が高く、価格もお手頃なため(¥14,520)よりハイパフォーマンスを求めるならこちらがオススメです。
フィットに関しては「ハーフ・インナーブーティー」をメッシュの「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
シューレースホール周りは「シンセティックレザー」で、トーボックスの内側は「フューズ」でそれぞれ補強されています。
履き口は大きく開き、足入れは非常に簡単。
トーボックスがほんの少し高さがある以外は、特にスペースが空く部分は無く、アーチサポートも適度で、基本足にピタリとフィットしてくれます。
サイズに関しては、グローバルラストのマイサイズである27.5㎝を履いてジャスト。
足幅の広い方はハーフサイズ(0.5cm)アップが必要かもしれません。
ナイキバイユーでグローバルラストを購入の場合もおそらくヒールのクッションが厚くなり、トーボックスがやや低くなるだけなので、EPラストと同じサイズ感で選んで良いかと思われます。
今作をまとめますと「フォアだけ旧世代クッション」。
ここでの旧世代は良い意味でしっかりしたクッションの意で、2014年発売の名作ズームKD6のフォアクッションに似ています。
⇒NIKE KD VI(6) PREMIUM (2014) PERFORMANCE REVIEW
もちろんつま先の反り返りや後傾クッションなど懸念点はありますが、価格的に考えても狙う価値は十分にあるモデルに感じました。
気になっている方は是非に。
※今後のカラーオプションの追加次第ですが、自分もナイキバイユーで購入するつもりでいます。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。