Jordan One Take 4 PF Try-on Review
今回は“Jordan One Take 4 PF(ジョーダン・ワンテイク 4 PF)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はNBAロサンゼルス・レイカーズのPGラッセル・ウエストブルックのアナザーシグネチャーシリーズの4作目。
試着カラーは「ブラック/ホワイト/フラットピューター/ユニバーシティレッド」。
型番は“DO7192-061”。
今作の国内展開は全カラーがアジア向けのPFラスト。
シーズン的にジョーダン・ワイノット6のテイクダウンモデルになるはずですが、2022年11月現在そのメインシグの発売情報はリリースされていません。
なのでメインシグの比較ではなくシンプルに今作のパフォーマンスを見ていきたいと思います。
全面がオーソドックスな「ヘリンボーン・パターン」単体のアウトソール。
PFラストなので、ラバーの素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
その質感は粘性(変形のしやすさ)低めで、粘着性はやや高め。
粘着性の高さからホコリの吸着は少し懸念されますが、パターンも適度な深さがあり影響は限定的かと思われます。
また接地面積も大きいフラットなソール形状で、クッションも薄く体重を掛けやすい仕様。
トータルのトラクションは優秀と予想されます。
クッションは「ファイロン・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を埋め込んだセットアップ。
ミッドソールに関して公式の説明はありませんが、便宜上ファイロンとしています。
乗ってみると僅かに後傾なクッションバランス。
全体に沈みを感じますが、ヒールもフォアも薄い事が奏功。
沈み幅は小さく、接地感の高い履き心地です。
薄いソールの割にフォアの屈曲剛性はしっかりしていて、復元スピードもまあまあ速め。
フォアズームも良い意味で存在感が無く、扱いやすそうなクッションです。
前作ワンテイク3で省略されていた「シャンクプレート」も復活し捻れ剛性の不安も解消されていて、前後左右共に動きやすさは向上している印象です。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は「ヌバック」と「メッシュ」の組み合わせ。
足入れは簡単で、ヒール周りのパディングは適量。
ウエストブルックのシグネチャーとしては珍しく、ヒールカウンターは通常の成型で抜け感無し。
今までのゆとりある成型が好みだった場合は戸惑うかもしれません。
またタンは極薄なので普段シューレースの当たりが気になる方は要注意かと。
シューレースを締めると、高さは全体的にやや余裕あり。
ギリシャ型の自分の足だと、人差し指が長さの基準になる訳ですが、そこに合わせて履くと親指の先に空間が残ります。
同じ足型の方は要試着です。
つま先はアウトソールが巻き上がっていて、トードラッグのダメージ防止措置が施されています。
この巻き上がりがあるのでギリシャ型の足だとサイズを詰めて履く事が難しいです。
シャンクプレートが復活したことでアーチサポートはより安心感あるものに。
諸々言いましたが、親指先の空間さえ許容できれば履きやすそうな印象です。
サイズに関しては、グローバルのマイサイズと同じ、もしくはハーフサイズ(0.5cm)アップ案件に感じました。
長さがギリギリで、ギリシャ型の足だと爪へのダメージが予想されるためです。
他の足型の方は基本マイサイズで良いと思います。
今作をまとめますと「ギリシャ型キラー」。
足型が明確な踏み絵になるバッシュです。
自分の場合は踏み絵段階での試行錯誤だったためアレコレ言いましたが、足型さえクリアできれば癖の少ない好パフォーマンスを期待して良いかと。
最近のナイキ/ジョーダンブランドでは珍しいノーマルストロベル仕様な事も今作のセールスポイント。
ノーマルで同じ価格帯ですとジョーダン・ルカ1やズームフリーク4がありますが、個人的にはルカ1 < 今作 < フリーク4の感覚です。
自分が上位だと思うフリーク4も捻れ剛性に少し不安があるため、この部分にこだわりがある方には今作がベストチョイスになるかもしれません。
まだ展開カラーは少ないですが、地方でも店頭に置かれる可能性が高いモデルなので興味がある方は是非トライを。