Nike Kyrie 1 AS Performance Review
- テストカラー:NBA All-star Game(742547-090)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air Unit, Phylon Midsole, Forefoot Inner Bootie
- 着用した主なプレイヤー:Kyrie Irving, Nikola Vucevic, Collin Sexton
- 価格:¥17,050・$130
Introduction
今回はKyrie Irving(カイリー・アービング)の1stシグネチャー"Nike Kyrie 1 AS"のパフォーマンス・レビューです。
※モデル名のASはオールスターの略です。
2014-15シーズン発売のモデルで、既にEPラストの方はレビュー済み。
⇒"Nike Kyrie 1 EP"のパフォーマンスレビューはこちら
ですが2022年現在のNBAで履いているプレイヤーが散見され、応援しているJa Morant(ジャ・モラント)もシーズン序盤に愛用していた事から、グローバルラストを履きたい欲が再燃。
アッパーには傷があるものの、ソールやクッションの状態は良好な個体の入手に成功。
今さらレビューの需要は無いと思いますが、今後カイリーシリーズのレトロが出た時の比較用メモの意味で書き残しておきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
全面が前後方向に走る「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
グローバルラストなのでラバーはXDRでなく「トランスルーセント」。
ラバーの粘性(変形のしやすさ)はやや低めで、粘着性は通常レベル。
EPラストのXDRに比べ、少しソフトになり、粘着性はダウンしています。
粘着性のダウンによりホコリには強くなっている感覚で、ホコリの多いコートでもソールを拭く頻度は低めに。
このラバーの素材以上に大きな変化は「アウトソールの形状」。
EPラストでけっこうな問題だった「細かい傾斜」。それが今作には存在しません。
この変更のおかげでコートをより捉えやすくなり、トラクションは大幅に向上。
ただアウトソールの全長に対して、フォアの反っている部分が長すぎることは残念ながら健在。
脱力したフリーフットの接地ではコートを空振りして、イメージと違う場所になってしまうことはたまにあります。
2015年のNBAファイナルのカイリーや、今シーズンのモラントの負傷などサポート性の面ではマイナスです。
それを折り込み済みで履けば、トラクション自体は優秀な部類に入るかと。
ちなみにスキール音は比較的大きめに鳴ります。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を埋め込んだクッション・セットアップ。
EPラストではけっこうソフトだったファイロンが今作では密度が高めでより硬質・高弾力になっています。
そのおかげでクッションの反応はより速いですが、フォアの反った形状のためフォアを上手く押せず。。
重心が先に転がって行ってしまう感覚で、クッションのポテンシャルを引き出せない点はEPラストと変わらず。
スコアとしても9点を付けるのは難しく、かと言ってEPラストと同点(8点)と言うのもしっくり来ません。
体感 としてEPラストがギリギリ8点だったので、あちらを7点に下げることでバランス取りました。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
ファイロンの質感変化とソールの細かい傾斜の解消で、接地感もEPラストより向上。
最近のストロベルと比べると驚くくらいフォアズームの存在感がなくて、好感触です。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フォアフット・インナーブーティー」を表面がテキスタイル処理された「フューズ素材」が包むアッパー・セットアップ。
EPラストよりアッパーがしなやかですが、これはグローバルだからと言うよりカラーの差、もしくは経年変化かと思われます。
また足幅はEPラストの方がキツかったような。。
サイジングに謎は残りますが、フィットの優秀さは変わらず健在です。
※※※サイズ選びに関して※※※
グローバルラストのマイサイズ"27.5cm"を購入。
いつものソックス2枚でジャスト。
前述のとおり、EPラストの27.5cmの方が狭かった記憶です。
そして長さと高さはEPラストの方が余裕があったはず。
EPラスト展開の初期(2014-15頃)はアウトソールの金型も別物だったのかもしれませんね。
※「スーパーフィートのグリーン」との相性は良いので交換推奨です。
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」は高さがキツクなりますし、吸収が増すだけなのであまりオススメしません。
※インソール交換はスコアに含めていません。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
ソールの細かい傾斜がなくなっただけで、サポート性は大幅に向上しています。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
左右方向のステップではたまに空振りしますが、その頻度はEPラストより大幅減。
少し動きは制限されますが、クッションの反応が良いので優秀な部類のトランジションに落ち着いています。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
前方向の変化はあまり感じず。
転がるようにヒールストライクでは加速感はありますが、減速やジャンプへの移行が難しい感覚も変わらずです。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
レビューに使用したEPラストよりも、カラーが変わった事でわずかに通気個所は増えていますが、スコア変更するほどではないレベル。
平均レベルの通気性です。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
発売から7~8年経っている個体ですが、普通に強度の高いバスケで使えそうな状態。
前の持ち主の管理が良かった事もあるとは思いますが、それを差し引いても耐久度は高いと言えるかと。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
約349g(27.5cm・片足)
Final Conclusion
今作をまとめますと「想定通り」。
フォアのソール形状が気になりつつもそれ以外は優秀なバッシュです。
カイリーとナイキのシューズ契約が打ち切られるかも、との噂の中に「カイリーシリーズのレトロ化」の話もありました。
※個人的にはカイリーとの契約を継続しつつ、レトロもスタートすることを願っています。
レトロと一口に言ってもコービーシリーズの様に仕様変更したプロトロになる可能性も有り得ます。
オリジナルのカイリー1グローバルを履けるは今しかないとトライしたわけですが…結果としては大満足。
いや完全なる自己満足なレビューでしたm(__)m
デザイン・シルエットもかなり好みなので今後も大切にガンガンオンコートで使っていこうと思います。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m
via NBA
-
TRACTION - 8/10
-
CUSHIONING - 8/10
-
COURT FEEL - 8/10
-
FIT/LOCKDOWN - 9/10
-
SUPPORT - 8/10
-
LATERAL TRANSITION - 8/10
-
HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
-
BREATHABILITY - 7/10
-
DURABILITY - 9/10
-
WEIGHT - 10/10