Air Jordan XIV(14) Retro(2018) Performance Review
- テストカラー:Last Shot(487471-003)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air Unit, Heel Zoom Air Unit, Phylon Midsole, TPU-Chrome Composite Shank Plate, TPU External Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Michael Jordan, Reggie Miller, Dwyane Wade, Kawhi Leonard, DeMer Derozan, Jimmy Butler, DeMarcus Cousins, Shannon Brown, Terrence Jones, Nate Robinson, Andre Drummond, Gilbert Arenas, Ron Artest,
- 価格:¥22,680(国内)・$190(海外)
Introduction
今回はMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)の14thシグネチャー"Air Jordan XIV Retro(エアジョーダン14レトロ)"のパフォーマンス・レビューです。
過去にもAJ14のレビューは書いていますが、あちらは2016年発売レトロのもの。
レトロは同一モデルでも発売年によって機能が違うことがよくあります。
今作は個人的に思い入れの強いモデルなので、短いスパンで新たなレトロ(2018年発売)のレビューに至りました。
※「オリジナル」やと2008年頃までの「初期レトロ」の話などは、こちらのレビューを先にチェックしてからの方が流れを理解しやすいと思います。
という事で期待して早速その細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
・パターン:「ヘリンボーン・パターン」+母指球部分の「ピボット・サークル」
・パターンの深さ:浅め
・ソール形状:ほぼフラット
・接地面積:広め
・ラバー:ソリッド
・ラバーの粘性(変形のしやすさ):平均レベル
・ラバーの粘着性:平均レベル
・スキール音:平均レベル
・ホコリの影響:少なめ(ホコリの多いコートでも一度拭けば数往復はグリップします)
■アウトソールはオリジナルの頃から変わらずアグレッシブにコートを捉えてくれます。
■しかしこの2018年レトロはクッションのブレから少し後れを感じるためマイナス1ポイント。
■詳細は↓のクッショニングの項目で。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
・ミッドソール:ファイロン(ややソフト・吸収寄り)
・エア:「ヒール・ズームエア」と「フォアフット・ズームエア」※トップロード
・インソール:ポリウレタン系(平均的な厚さと硬さ)※フォアとヒールにはより高反発なEVAパッドを追加
・クッションの厚さ:平均的な厚さ
・バランス:ほぼフラット
・シャンク:TPUシャンクプレート(通気口あり)
・フォアの屈曲剛性:平均レベル
・フォアの屈曲復元性:平均レベル
・中足部の捻れ剛性:強い
・アーチサポート:平均レベル
・追加機能:-
■ミッドソールがほぼ無かった2016年レトロに対し、今作はソフトでまだまだ薄いとは言え、ミッドソールは必要最低限入っています。
■そのおかげでソール剛性とクッションの沈みは平均レベルまでは改善され、反発も及第点。
■ファイロンはオリジナルや初期レトロの様に硬質で厚みがあればベストでしたが、今作はソフトながら薄く沈み幅は少ない。
■結果反発も吸収もマイルドな扱いやすい範囲でまとまっています。
※「スーパーフィートのグリーン」との相性は基本良く、クッションの沈みは減りソールを押し込みやすくなりますが、フィットが緩くなるため注意が必要です。(詳細は↓のフィットの項目で)
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」でも沈みは減りソール押し込みもしやすくなります。ただフィットは一転改善するため、こちらに交換がベターかと。
※インソール交換はスコアに含めていません。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
■平均的な厚みでややソフトなクッションながら沈みは大きくありません。
■フィットで多少ソックス調整が要りますが、調整後は、十分ダイレクトな接地感があります。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
・セットアップ:「独立したタン」+「アッパー」
■前回復刻でかなり問題だったヒール周りのパディングは、今作ではしっかり改善されています。
■簡単に足入れでき、アッパーのレザーやヌバックの足当たりも良好。
■今作はグローバルのはずですが、やや長めでトーボックスには高さもあり「EPラスト」の様な成型。これはいつもより厚いソックスに替えて対応できました。
■アッパー自体がピタリと足に合う方が最高ですが、ソックスで調整でも概ね快適です。
※※※サイズ選びに関して※※※
■グローバルラストのマイサイズ(27.5cm)を購入。
■前述のとおり、いつものソックス2枚でもフォアの高さと長さが余るので、より厚いソックスに替えてジャストで履けるようになりました。
※「スーパーフィートのグリーン」に交換でよりフィットは良くなりソールを押せるようになりますが、フォアの空間がより大きくなるのでこの場合ハーフサイズダウンが良いでしょう。
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」に交換ではフィットも押し込みも改善され、且つマイサイズのまま履けます。
※インソール交換はスコアに含めていません。
※ソックス交換はスコアに含めています。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
「カジュアルシューズ仕様」だった2016年レトロから大幅なアップグレードが施されています。
全カラーを試したわけではありませんが、2017年以降発売のレトロであれば練習用のローテーションとしては十分なパフォーマンスが見込めるでしょう。
少なくとも2019年レトロの"Cherry(487471-100)"は今作と同等のパフォーマンスでした。
オリジナルの頃から今と同じくらい高い定価のAJ(¥22,680)だったので、コスパを考えるなら見送った方が良いでしょう。
このペースで少しずつ「オリジナル」や「初期レトロ」には近付いていけば次々回くらいのレトロでは追いつくかも(?)しれません。
もしオリジナル並のパフォーマンスを持つ物が発売されたら、それはこの価格にも見合うかと。
まああまり期待をせずに待ちたいと思います。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 9/10