Nike Lebron Soldier XIII(13) SFG EP Performance Review

- テストカラー:Black/White-University Red(AR4228-003)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air Unit, Heel Zoom Air Unit, Phylon Midsole, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter, Straps
- 着用した主なプレイヤー:Lebron James, Eric Bledsoe, Tristan Thompson, Chris Boucher
- 価格:¥15,120・$140
Introduction
今回はLebron James(レブロン・ジェームズ)の13thアナザーシグネチャー"Nike Lebron Soldier XIII(13) SFG EP"のパフォーマンスレビューです。
レブロンソルジャーシリーズはメインラインよりも履きやすいことが少なくなく、今作も試着した感じかなり良かったためEPラストですが購入決定。
一時期に比べるとNBAでは履いているプレイヤーがかなり減ったシリーズですがそのパフォーマンスやいかに。細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
・パターン:ウェイブボーン(前後方向に走った波状のヘリンボーン)
・パターンの深さ:深め
・ソール形状:フォアの反りはやや強め
・接地面積:広い
・ラバー:XDR(耐久性を増したラバー※EPやPFのほとんどはこのラバーです)
・ラバーの粘性(変形のしやすさ):平均レベル
・ラバーの粘着性:平均レベル
・スキール音:ほぼ鳴らない
・ホコリの影響:ややあり(吸着しやすく頻繁に拭く必要あり)
■XDRはアウトドアでの使用を考え耐久性を増した配合のラバーなので、経験上あまり室内のフロアとの相性は良くありません。
■今作も例に漏れず、綺麗なコートでも掴むような感覚ではなく、パターンがよれて擦られて少しズズッと制動距離があってから止まります。
■大きく滑ることはなく、ホコリも吸着しやすいですが取り除くのも簡単です。
■トータルでは平均以上のトラクションと言って良いかと。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
・ミッドソール:ファイロン(硬め・高反発)
・エア:フォアズーム+ヒールズーム(ボトムロード)
・インソール:オーソライト系(平均的な厚さ・やや弾力あり)
・クッションの厚さ:平均~やや厚め
・バランス:やや後傾
・シャンク:TPUシャンクプレート
・フォアの屈曲剛性:強め
・フォアの屈曲復元性:強め
・中足部の捻れ剛性:強い
・アーチサポート:平均レベル
・追加機能:-
■オーソドックスなセットアップはとても動きやすいです。
■ズームエアはほんの少し沈む感があり、XDRソールの影響もありますが、反応は基本素直で、軽くステップが踏めます。
■自分は比較的体格がある方なのでに、もう少し反発重視で良いですが、一般的には広く受け入れられそうな反発/吸収バランスかと。
※いつもの「スーパーフィートのグリーン」との相性は良く、クッションの沈みは減り、ソールを押し込みやすくなり反発はアップします。
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」でもクッションの沈みは減りますが、クッションが厚くなり過ぎやや不安定になるのであまりオススメしません。
※インソール交換はスコアに含めていません。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
■全体的に厚みあるクッションで、沈む部分もありますが、それでも基本ダイレクトな接地感があります。
FIT/LOCKDOWN - 7 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
・セットアップ:「ナイロンメッシュのワンピースアッパー」+「アンクル・ストラップ」+「ミッドフット・ストラップ」
■"Nike Lebron Soldier 10"から継続されているシューレースのない構造は今作も健在。
■簡単に足入れでき、アッパーの足当たりは優しく、ヒール周りのパディングもしっかり入っています。
■アッパー成型には「EPラストらしさ」があり高さを持たせてあるため、いつものソックス2枚でも急なステップでは足が前後にスライドしてしまいます。
■2枚のうち1枚を極厚のパワーエリートソックスに替えることでスライドは起きなくなり、ストラップでの調節も効くように。(ソックス交換まではストラップをキツく締めても高さが埋まりませんでした)
■交換により足下のクッションが厚くなり過ぎてしまって接地感が少し薄れてしまいますが、スライドでつま先を痛める可能性を考えたら交換がベターです。
※※※サイズ選びに関して※※※
■今作はEPラストなので普段ならグローバルラストのマイサイズ(27.5cm)からハーフ(0.5cm)サイズダウンするところ。
■ですが試着段階で長さ的にサイズダウンは厳しかったため、マイサイズを購入。
■前述のとおり、いつものソックス2枚だと高さが余るので、より厚いソックスに替えてジャストに。
※「スーパーフィートのグリーン」に交換でよりフィットは増すので推奨。この交換でサイズ感は変わりません。
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」に替えた場合でも同サイズで良いですが、厚底になり過ぎるので交換自体をオススメしません。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
■前述のシューズ内で足がスライドしてつま先を痛める可能性だけが大きなマイナスポイント。
■もしソックス調整が苦手なプレイヤーで、グローバルが合う足型の場合、スライドは避けられないかもしれません。
■ソールの安定性、ヒールカウンターの抑えは十分で、基本的なサポート性は確保されています。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
■ソフトなメッシュのアッパーですが、ソール周りがしっかりしているため重心移動はとてもスムーズ。
■トラクションが少し弱いことがマイナス。XDRを使っていないグローバルラスト(Nike By You含む)ならパーフェクトだった可能性があります。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
■ソックス調整後も微妙にシューズ内で足がスライドする感覚がある事と、フォアが反ったソール形状が影響。
■加速感があるトランジションなだけに、少しのゆとりでも気になります。
■ここもやはり自分の足型だとグローバルなら…と思ってしまいます。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
■タンにあたる部分は裏地が厚めに貼ってありますが、それでもある程度通気します。
■タン部分以外の中足部からフォアに掛けても通気性のある素材なので、平均より上のパフォーマンスを期待して良いかと。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
■クッションはヘタリ難そうな質感ですし、アウトソールはXDR。ソール周りはなかなか耐久性があります。
■アッパーはスライドを受け止めるうちにどうなるか、長期では不明なのでスコアは平均に留めました。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
426g(片足・27.5cm) ※EPラスト
Final Conclusion
「ソール周り」はさすがソルジャーシリーズらしい乗りやすい履き心地。
自分の場合、EPラストは合わない足型なのですが、それにも関わらず練習ローテーションに入れたいと思えるパフォーマンスです。
グローバルラストなら名作なんじゃ…と思い海外で安いものが出て来ないか頻繁に調べるほど。
国内でも1カラーくらいグローバルを出してくれたら良かったのに。。
まあ自分の事は置いておくとして、普段からEPラストが合う方にとってはスライドの問題も起きないと思われます。
国内のEPラストはアウトレット価格でまだ残っているので、コスパ含め強くオススメできます。
また今作に限らず、EPラストやPFラストのほとんどのモデルのソールには耐久性のあるXDRがソールに使われています。
※グローバルラストのほとんどには通常ラバーが使われています。
コロナ禍で体育館が使えない事が多い現在、減りにくいアウトソールは重宝すると思うのでその意味でもオススメできます。
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TRACTION - 8/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 7/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 9/10