Adidas Dame 6 GCA Performance Review
- テストカラー:Forbidden City/CNY(FW5445)
- 主な機能:Lightstrike Midsole,Bounce Midsole,TPU Shank Plate,TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Damian Lillard,Goran Dragic,Alec Burks,Sekou Doumbouya,Jarrett Culver,Jaylen Brown,Anthony Edwards,PJ Dozier,Luguentz Dort,Lonnie Walker IV,JJ Redick,Bogdan Bogdanovic,Carsen Edwards,Derrick Favors,John Collins,Langston Galloway,Tomas Satoransky,Killian Hayes
- 価格:¥14,300・$110
Introduction
今回はDamian Lillard(デイミアン・リラード)の6thシグネチャー"adidas Dame 6 GCA"のパフォーマンス・レビューです。
発売から2年経つモデルですが、Lillard本人含め、未だにNBA選手の着用が目立つ今作。
人気の理由はどこにあるのか。
早速その細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
中央部分が「ヘリンボーン・パターン」、エッジ部分が「ブレード・パターン」で構成されたアウトソール。
ラバーは全面「ソリッド」で、粘性(変形のしやすさ)・粘着性ともに高めの質感。
スキール音は大きめに鳴り、綺麗なコートでもやや制動距離を感じます。
ラバーの粘着性が高いことからホコリは吸着しやすく、ダスティーなコートでは頻繁に拭く必要があります。
ソール形状が安定していることから大きく滑ることが無いのはプラスポイント。
トータルするとギリギリ平均レベルよりは上のトラクションかと。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ライトストライク・ミッドソール」単体のクッションセットアップ。
アディダスのメインのクッション材は他に「ブースト」と「バウンス」があります。
基本すべてEVA素材の一種で、フォームの発泡やラバーの配合などで違いを付けています。
・ブーストは高密度で重い。
・ライトストライクは低密度で軽い。
・バウンスは密度も重量も、ちょうど中間の感覚。
個人的にはバウンスが一番好みですが、今作のライトストライクは「厚み」があります。
最近のアディダスモデルはクッションが薄過ぎて、体重を掛けると沈み切ってしまい反発が返ってこないことがしばしば。
今作は沈み切ることがないので次のステップにしっかり繋がります。
他ブランドで高評価したモデルのクッションに比べると吸収性が強い部類ですが、アディダスの中では高反応です。
フォアの屈曲剛性もまずまずで、前後のクッションバランスがほぼフラットなのもプラス要因です。
ただしこの反応を得るには、ヒール側に捨て寸を取り、「フォア詰め」で履く事が大前提。
ヒール詰めで履いた場合、沈みはかなり強くなってしまうので注意が必要です。
いつもの市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」や"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」はどちらも沈みを助長してしまうのでNG。
純正インソールのまま、もしくはヒールカップなど硬い素材の付いていないインソールに交換がベストでしょう。
※インソール交換はスコアに含めていません。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 7 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フォアフット・ブーティー」を「メッシュ」と「ヌバック」のアッパーが包むセットアップ。
今作が発売された2019年から突然導入された「GCA」。
商品名にも冠されていますが、これはナイキの「EPラスト」に相当するアジア向けの幅広仕様の事です。
アディダスは通常ナイキのグローバルからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの"27.0cm"を基本で選んでいて、今作もそのサイズを購入。
届いた段階では大きいけど「ソックス調整でなんとかなるかな?」と思ってトライしましたが…甘かったです。
初回で使ううちにクッションが予想以上にヘタリ、中の空間は更に広くなってしまいました。。
アディダスモデルにしては珍しくクッションに厚みがあることを計算入れるべきでしたね。
ウェブで購入後、近くの店頭にも今作が入荷したので他サイズを試したところ、基本1.5サイズダウンの"26.0cm"がマイサイズの模様。
「基本」と注釈を入れたのは「カラーによってサイズ感がバラバラ」だからです。
同シーズンに発売の"adidas Harden Vol.4"もバラバラで、そのレビュー内でも語ったとおりGCA導入初年でまだ管理しきれていないと思われます。
ボックスにGCA表記がなくても、GCA並のサイジングのカラーもあったりと良く分かりません。
今作単体で見れば、フォア詰めで履けばサイジングの部分以外は特に気になるポイントはありません。
ただカラーごとにここまでサイジングが変わるとなると、試着せずに買うのがかなり億劫になってしまいます。
そのため今後の改善を希望する意味でも少し厳しめの評価にしました。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
353g(片足・27.0cm)
Final Conclusion
今作に関しては「サイジング」。
これに尽きます。
サイズさえ合えば好パフォーマンスを体感できるでしょう。
癖も少なく、NBA選手に着用が多いのも納得です。
レビュー完成した現在(2021/09/28)では次作"adidas Dame 7"がすでに発売され、かなりの破格で投げ売りされています。
クッションは同じライトストライクで、全体のフォルムも似ています。
今作は流通数がたいぶ減っているので、狙うなら7の方が良いかもしれません。
自分は今のところ購入は見送るつもりで、8を待ちます。
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TRACTION - 8/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 7/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 10/10