Nike Lebron VII(7) QS (2019) Performance Review
- テストカラー:Red Carpet(CU5133-100)
- 主な機能:Full-length Max Air Unit, Phylon Midsole, Forefoot Inner Bootie, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Lebron James
- 価格:¥22,000・$200
Introduction
今回はLebron James(レブロン・ジェームズ)の7thシグネチャー"Nike Lebron VII(7) QS"のパフォーマンスレビューです。
2009-10シーズンにオリジナルが発売されて以来、10年ぶりの復刻。
当時を思い返してみるとなかなかのパフォーマンスだったと記憶しています。
ただ"Jordan Jumpman Pro"や"Adidas T-Mac 2"など化け物パフォーマーがメインローテーションにいたため、良いと思いつつそこまで履かなかったとも記憶しています。
この復刻ではじっくり細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」に「フルレングス・マックスエア」を合わせたクッションセットアップ。
マックスエアは外から触る分にはプニプニとエア圧が低そうですが、内部にはフルレングスでコラム(支柱)があるので大きく沈むことは無し。
エッジ部分も問題なく安定感があります。
ファイロンはややソフトですが、足下への配置はストロベル程度に薄いのでクッションにはあまり関係ありません。
代わりにインソールがミッチリしたフォーム製なので、衝撃吸収性はこれだけで事足りる感覚です。
このインソールの質感自体はは好きなのですが…反発性の観点から見ると、マックスエアの厚みとは相性が悪いかと。
コラムのおかげでソール剛性は「鉄板」の様で、これだけなら反発性はパーフェクト。
ただ、その上にミッチリフォームが乗ると微妙な沈みからの横ブレが起き、遅れを感じます。
とは言えインソールを加味しても反発性が優秀であることに変わりはありません。
フラットなソールとも相まってコントロールもしやすく、試合でも使えるレベルです。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フォアフット・インナーブーティー」を「ウーブン(編み込み)ナイロン」と「シンセティックレザー」が包むアッパー構造。
足入れ部分は広いつくりでストレスなく履けます。
履けますが…むしろ少し広過ぎる感覚。
タンもヒール周りもパディングが薄く、幅にも高さにもゆとりを感じます。
高さはシューレースを少しタイトに締めれば解決しましたが、幅は解決せずカカトの抜け感は残ります。
仕方なくそのままプレーをしてみると、体温で熱せられてかヒール周りのフィッティングはやや改善されました。
それでもまだ気になるので、次回はより厚手のソックスでトライしたらほぼ気にならなくなりました。
少し手間は掛かりますが履き方を見つけたら快適にプレーできるでしょう。
(※採点に置いて「ソックスやテーピングでの調節はアリ」・「インソール交換はナシ」です)
※※※サイズ選びに関して※※※
普段のマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンして、グローバルラストの"27.0cm"を購入しました。
ちなみに今作にEPラストの展開はありません。
やや幅は広いものの、長さと高さはこれでジャストです。
スーパーフィートのグリーンへの交換でパフォーマンスは上がりますが、中の空間が結構変わります。
交換前提だとサイズは"26.5cm"でも良いかもしれません。
またこれはあくまで噂ですが、他のカラーと違い、このレッドカーペットだけ作りが大きいとのこと。
確かに今作だけアッパーがウーブン素材なので可能性としては考えられます。
なのでインソール交換前提でフルサイズダウンできるのは今作だけかもしれません。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 7 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
重量とインソールの影響でスコアは伸びていませんが、全体としては好みのパフォーマンス。
ここ最近のLebronシリーズの新作たち(14~)と比較しても今作の方が圧倒的に履きやすく、スーパーフィートのグリーンに変えたときの上昇幅はかなり大きく試合でも使えるレベルになります。
2019-20シーズンでLebron本人の着用率が高かったのも頷ける仕様。
今作を履いているときは明らかに動きにキレが増していたのでお時間ある方は比較してみると面白い(?)かもしれません。
強くオススメしたいモデルではありますが、近年の薄くしなやかなバッシュとはかなり性質が違うため、体重やステップの仕方次第では扱いきれない可能性もあります。
この辺りはご自身の体格とプレースタイルからご判断を。
https://asterkicks.com/performance-review/2731.html
https://asterkicks.com/performance-review/1052.html
https://asterkicks.com/performance-review/563.html
https://asterkicks.com/performance-review/555.html
https://asterkicks.com/performance-review/197.html
https://asterkicks.com/performance-review/543.html
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 7/10