Nike Air Shake Ndestrukt(2017) Performance Review

- テストカラー:White/White-Black(880869-100)
- 主な機能:Heel Visible Air Unit, Wrap Construction, Ankle Strap, Phylon Midsole, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Dennis Rodman
- 価格:¥17,280(国内)・$140(海外)
Introduction
今回は"Air Shake Ndestrukt(エア・シェイク・インデストラクト)"のパフォーマンス・レビューです。
例の72勝を記録したシーズンにデニス・ロッドマンが着用していたモデル。
オリジナル(以下OG)から20年経ってようやく初の復刻です。
OGは試着すらしたことがなく、今回が完全に初の着用。
なので比較は無しで、単純に今作のパフォーマンスを見ていきたいと思います。
https://twitter.com/asterkicks
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
全面「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ソリッドラバーはけっこう硬めで、ストリートでも耐えれそう。
粘性は高めながら、表面にグリスを塗ったような触り心地。
これは"Zoom Kobe I(1) Protro"の再来か?と危惧しましたが、幸い杞憂に終わりました。
広いソール面積は常にコートを捉え、安定してグリップしてくれます。
ホコリにも比較的強い仕様で、大きく滑る事はありません。
スキール音は一切鳴りませんが、頼りになるトラクションです。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」に「ヒール・ビジブルエア」を埋め込んだクッション・セットアップ。
中足部には「TPUシャンクプレート」が内蔵。
ファイロンは密度高めの配合で、比較的弾力性もあります。
ビジブルエアは触れてみるとエア圧は低く、ソフト。
ですがファイロンに完全に密閉されていて、履いたら存在感なし。
そのファイロンもそこまで厚くはなく、プレイヤーによっては硬いアウトソールをストレスに感じるかもしれません。
特にヒールの巻き上がったアウトソールの角度は独特なので、気にされる方は要試着かと。
個人的にはヒールはあまり気にならず、ファイロンの質感だけで十分な吸収性に感じられました。
ソールラバーは硬いものの、フォアの屈曲剛性はそこそこで、復元スピードも普通。
ソール面積が広いので、足裏と上手く連動しない感覚もあります。
ただファイロンには弾力性があり、その分で若干の推進力は感じます。
クッションバランスが前傾なのもプラス要因。
トータルでは平均レベルにギリギリ届くか届かないか。
足型が広ければもう少し快適に感じるかもしれません。
COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 5 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
小指側のアッパーが親指側を覆う「ブリトータン構造」、または「ラップ構造」と呼ばれるアッパーセットアップ。
シューレースはアッパーのほぼ真横に配置され、履き口にはベルトストラップが付属。
内部にはラバーバンドも付いていて、タン部分とシューズ底面を繋いでいます。
結論から言ってしまうと、今作のフィットはシンプルに「ダメ」。。。
色々と雑な部分が多いです。
まずシューレースは摩擦が足りず、結んでもすぐ解けます。
結んだあとストラップかバンドに挟めればまだ良かったのですが、長さも足りず挟むのも一苦労。
タン部分のパディングは厚いわりに硬く、足甲にフィットさせる気ゼロ。
レザーの硬さも悪さをしている感じがあります。
頼りはラバーバンドとストラップだけで、この二つのパーツは仕事をしてくれます。
ただストラップは締めすぎると留め具が足に食い込む、且つ足がシューズ内で外反してしまう設計。
適度な締め具合にとどめておかないと怪我の原因になるでしょう。
最近では"Zoom Hyperquickness 2015"や"UA Curry 2.5"で似た構造が使われていましたが…完成度は比べ物になりません。
残念ながら見た目どおりのカジュアルシューズ的パフォーマンスです。
※サイズ選びについて※
マイサイズの「27.5cm」を購入。
僅かに長めで、幅は広め、甲は低めの設計。
ハーフダウンだと長さが確実に足りないので、甲高でなければグローバルラストの通常サイズで良いでしょう。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 6 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 6 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 7 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
期待値は低めだったので驚きではないですが、パフォーマンスは完全に「カジュアルシューズ」。
特に「ラップ構造」が残念な仕様。
これはシューレースを足甲から外して、圧迫感を軽減したフィットを求めた思索だったはず。
確かに圧迫は減っているかもしれませんが、それ以外の部分はチューニング不足感が凄いですね。
もしこれから購入を検討されている方は、アッパーがヌバックベースのカラーを選んだ方が良いかと。
経験上、通常のレザーよりもヌバックの方がフィット感は上なので。
OGは履いた事がありませんが、こんな感じの仕様でしたでしょうか?
もし比較された方がいましたら感想聞いてみたいです。
https://asterkicks.com/performance-review/1512.html
https://asterkicks.com/performance-review/186.html
https://asterkicks.com/performance-review/1487.html
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 7/10
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FIT/LOCKDOWN - 5/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 6/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
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BREATHABILITY - 6/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 7/10