Nike Kyrie Flytrap EP Performance Review
- テストカラー:Anthracite/Black-Metallic Gold(AJ1935-009)
- 主な機能:Hyperfuse, Brito Toungue, Flyweave, Phylon Midsole, Forefoot Zoom Air Unit, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Kyrie Irving
- 価格:¥12,960(国内)・$80(海外)
Introduction
今回は"Kyrie 4 EP"のテイクダウンモデル"Kyrie Flytrap EP(カイリー フライトラップ EP)"のパフォーマンス・レビューです。
元モデルがあまりに合わな過ぎたので「機能をシンプルにした今作の方が合うのでは?」と期待しての購入。
サイズも"kyrie 4 EP"では「27.0cm」で長さがギリギリ過ぎたので、今作では「27.5cm」を選択。
さてどうなりますか…早速細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
ジグザグな「ヘリンボーン・パターン」と中央の「グリッド」で構成されたアウトソール。
"kyrie 4 EP"と似ています。
触った感覚ではラバーは少し硬めで粘性もイマイチでしたが、いざプレーしてみると快適にグリップ。
グリッドも適度に沈んでコートを掴んでくれます。
パターンが浅くなっている分、ホコリにやや弱くなっている気がしますがスコアを変えるほどでは無いかと。
"kyrie 4 EP"よりもコートに近く、アッパーのブレも無い分、こちらの方が個人的には好みのトラクションです。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」と「フォアフット・ズームエア」のクッション・セットアップ。
ズームエアは「メット・バッグ」と呼ばれる母指球部分だけをカバーしています。
これは"Air Zoom Huarache 2k4"や"Zoom Kobe V(5)"、"Zoom Kobe VI(6)"でも使われていました。
このメット・バッグの存在感はありませんが、ファイロンはまあままソフトで、ソールのグリッドと合わさりけっこうフカフカ。
"kyrie 4 EP"より全体的に薄いクッションですが、吸収性は十分なレベルです。
フォアフットの形状はカイリーシリーズらしい「カーブ」を残しつつ、その乗り心地はよりナチュラルに。
小指側のミッドソールは半分以上がアウトソールに覆われていて、屈曲からの復元はけっこう速く、薄いクッションの反応も悪くありません。
ただし"kyrie 4 EP"が27cmで長さがややキツかったため、こちらは「EPラストの27.5cm」を購入。
ストレスは軽減されたものの、今度は余裕がある分、シューズと足の屈曲ポイントが微妙にズレていて、本来の反発性を十分に引き出せていない印象。
それでも"kyrie 4 EP"の様な「歪な屈曲」ではないので扱いやすく、細かいステップは踏みやすい。
「アッパーのブレ」もありません。
足型が合えばファーストステップやジャンプなどでもっと恩恵を受けれるかと。
カイリーシリーズらしさが薄れていて、個人的には好みのクッションです。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
小指側のアッパーが親指側を包んだ「ブリトー・タン」、もしくは「ラップ構造」と呼ばれるセットアップ。
素材は「フライウィーブ」をベースに、タンは「シンセティック・レザー」、白い部分だけは「ラバー」です。
フライウィーブは非常に細かく編まれていて、最初はメッシュかと思ったくらい。
サイズは何度か触れているとおり、なので今作は「EPラストの27.5cm」を購入。
フォアに余裕があるものの、ハーフダウンしたら長さが足りない感じなので、これで正解だった模様。
ヒールから中足部にかけてのロックダウンがしっかり効いているので、プレーしていてストレスは無し。
フライウィーブは非常にしなやか且つソフトで、ブレる事もなく、フィット・足当たりともに快適です。
ただし、ブリトータン構造は足型によってはデッドスペースが出来て苦手という声もちょいちょい耳にします。
特に作りや素材に癖は無いのでおそらく大丈夫だとは思いますが、気になる方は要試着でしょう。
※※※サイズ選びについて※※※
「EPラストの27.5cm」を購入。
幅にはEPラストらしいゆとりがあります。
ただハーフサイズダウンすると"Kyrie 4 EP"のようにつま先が当たりそうなので、個人的なベストサイズはやはり「グローバルラストの27.5cm」だったかと。
普段EPラストを着用の方は同じサイズで良いでしょう。
私の様にグローバルラストをメインで使用している方はハーフサイズダウンするかどうか微妙なラインなので要試着です。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
アッパーの親指側はフューズコーティングやラバーバンドの追加など補強が見られます。
一方小指側は何も無く、気になるとしたらこの部分でしょう。
カイリーシリーズではフューズ素材のシューレースホールの耐久性が問題でした。
今作はフューズに変わってウーブン素材が使われているので、耐久性アップを期待したいところ。
長い期間履いてみないと結論は出せない部分ですが、フューズよりは負荷が掛かっていない印象です。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
見た目は似せたまま、パフォーマンス面ではカイリーシリーズの色を上手く薄めています。
"Kyrie 4 EP"よりも圧倒的に好感触。
「テイクダウンモデル」と呼ばない方が良いパフォーマンスかなと。
アウトレット価格で買える可能性も高く、コスパ的にもかなりの優等生。
「カイリーファンだけど、あのソール形状が苦手…」みたいなプレイヤーには特にオススメです。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 10/10