Air Jordan XX9(29) Low Performance Review

- テストカラー:Infrared(828051-003)
- 主な機能:Flightweb System, Flyweave, Unlocked Forefoot Zoom Air Unit, Phylon Midsole, Flight Plate, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Russell Westbrook, Kawhi Leonard, LaMarcus Aldridge, Jimmy Butler, Kemba Walker, Mike Conley Jr.
- 価格:¥-(国内)・$185(海外)
Introduction
今回はエアジョーダンの29thモデルのローカット"Air Jordan XX9(29) Low"のパフォーマンス・レビューです。
ハイカットの"Air Jordan XX9(29)"で弱点だった「耐久性」を補ったアップグレード仕様になっているとの噂だったので、是非レビューしたいと思いつつ…。
先に"Air Jordan XXX(30)"を履いてしまい、ここで十分なアップグレードを体感できたため、いつしか忘れてしまっていました。
最近になり格安で入手できる機会があったので、改めて購入し、レビューも書き上げる事が出来ました。
2015年発売とそれなりに過去のモデルになりますので、簡潔にレビューしていきたいと思います。
https://twitter.com/ASTERKICKS
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
全体が波の様にうねった「ウェーブ・パターン」のアウトソール。
ハイカットと全く同じパターンで、ソリッドラバーの質感も同じです。
固めながらしっかりした粘性があり、接地面積も十分。
ホコリにも強く、アグレッシブにプレーできるトラクションです。
CUSHIONING - 10 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「フライトプレート(フライトスピード)」と「フォアフット・アンロック・ズームエア」のセットアップ。
そして「ファイロン・ミッドソール」はTPUシャーシで全面覆われたハイカットと同じ仕様。
久々に履いた感想は「こんなに硬いクッションだったっけ?」。。。
普段から硬いバッシュを好んで履いているつもりでしたが、不覚にもこう思ってしまいました。
近年のコンフォート寄りのバッシュに慣れてしまっていた様です…身体能力的には良くない傾向。
経験上、自分のコンディションが下がっているときほど、ソフトなクッションが快適に感じるので。。。
ハイカットと改めて履き比べてみても感触は同じ。
やはり変化していたのは自分の足の方でした。
再びこのクッションに慣れるのには3回の練習を要しましたが、慣れた後はソールの剛性を上手く反発力に変換することが出来るように。
加速感があってやはりかなり快適です。
吸収性が良くて平均レベルなのも同様で、こちらもやはりカカトに吸収性を求めるプレイヤーには向かないかもしれません。
レビュー投稿後さらにしばらく履いたら、「硬い」と言う感覚は消え去り、吸収性に関しては必要最低限は確保されているかと。
スコアも上方修正しました。(2021/09/27)
COURT FEEL - 10 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 10 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
ミッドカットは全面「フライウィーブ(パフォーマンス・ウーブン)」のアッパー。
ハイカットでは全面ソフトな生地のため、ヒール周りの強度が足りず、しばらく使うとヒールカウンターにダメージが来てしまう仕様でした。
今作ではヒールに「レザーパネル」が追加され、多少ですがカカトのブレを抑えてくれます。
またアッパー自体の成型も少し低くタイトめになり、これもブレ防止にはプラス材料。
ヒールカウンター自体にもう少し強度が足されていたら、と思いますが十分に安心・満足できるレベルにアップグレードされています。。
※サイズ選びについて※
ハイカットに比べ、長さ・幅は僅かに短く・狭く、高さはけっこう下がっています。
甲高のプレイヤーはグローバルラストからハーフサイズアップを基本に考えて良いでしょう。
それ以外のプレイヤーはグローバルラストと同じサイズを購入して、インソールやソックスで調節が良いかと思います。
また市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」との相性は良く、よりシューズとの一体感が増すのでオススメです。
※インソール交換はスコアに含めていません。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
長期の使用では、ヒール周りにダメージが来る可能性が捨てきれないので少し採点は厳しめに。
またヒールのクッションの硬さもプレイヤーによってはストレスに感じるかなと。
それでも現状のヒールの安心感はハイカットのそれよりも遥かに上。
この状態はしばらく保つでしょうし、トータルのサポート性は向上していると言って良いでしょう。
LATERAL TRANSITION - 10 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
アッパーの耐久性は"Air Jordan XX9(29)"の最大の弱点でした。
今作ではヒールに「レザーパネル」を追加。
またアッパー自体の成型もコンパクトになり、より負荷が掛かりにくい仕様に。
小指部分への懸念は残りますが、耐久性は明らかにミッドより改善されています。
平均レベルはあるでしょう。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
巷の評判どおりハイカット"Air Jordan XX9(29)"のアップグレード・バージョンと呼ぶに相応しいパフォーマンス。
ただタイミングが遅すぎました。。。
既に履いた"Air Jordan XXX(30)"は今作と同レベルのパフォーマンスですし、"Jordan CP3.X(10)"に至っては今作以上のハイパフォーマー。
なので感動は正直薄く、普通に良いバッシュだな、と思った程度でした。
"Jordan CP3.X(10)"がアウトレット価格で買える現状では敢えて買うモデルではないかなぁ、と。
素晴らしいパフォーマンスには変わりありませんが、手に入り難いですし。
ちなみに、今回のローカットをレビューするに際して、ハイカットのレビューにも修正を加えました。
耐久性が当初の予想を遥かに下回ったため、複数カテゴリーで減点せざるを得ず、結果83点までダウン。
今後も初期レビューに関しては、ちょいちょい修正を入れていくつもりです。
評価基準が初期は今ほど明確ではなかったためですので…ご了承下さいm(__)m
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 10/10
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COURT FEEL - 10/10
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FIT/LOCKDOWN - 10/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 10/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 10/10