Nike Air Force 1 Hi CMFT PRM RW Performance Review
- テストカラー:Rasheed Wallace Roscoe Pack Orange (624185-800)
- 主な機能:Drop-in Phylon Midsole, Heel Air Unit, TPU Internal Heel Counter, Ankle Strap
- 着用した主なプレイヤー:Rasheed Wallace
- 価格:¥15,750(国内)・$145(海外)
Introduction
今回はRasheed Wallace(ラシード・ウォレス)着用モデル"Air Force 1 Hi CMFT PRM RW"(エアフォースワン・ハイ・コンフォート・プレミアム ラシード・ウォレス ※長い…)のパフォーマンス・レビューです。
2013年発売モデルで世間的なレビューの需要は少ないと思いますが…友達からリクエストがありレビュー決行。
ラシード・ウォレスはブレイザーズやピストンズで活躍したPFです。
「テクニカルファウルの多さ」と「エアフォースワンを履いてプレーすること」で有名でした。
エアフォースとは言っても、クッションにズームエアやマックスエアが入ったPEを使っている事がほとんどだったようですが。
今作は市販モデルでは珍しく、クッションが少し特殊です。
詳しくは各カテゴリーで…と言うことで細部を見て行きたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
通常のエアフォースと同じ「サークル・パターン」と「スター」を組み合わせたアウトソール。
トランスルーセント・ラバーはソフトで、ホコリの影響も少なくアグレッシブにグリップします。
スキール音が大きく"Air Jordan 1 Retro"に使われているラバーに近い配合かと。
もちろん満点です。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ドロップイン・ファイロン・ミッドソール」に「ヒール・エア」を埋め込んだクッション・セットアップ。
ドロップイン・ミッドソールには"Hyperlive(ハイパーライブ)"などのポリウレタン製、"Kobe XI"などのルナロン製が存在します。
今作はポリウレタンに近い色ですが、弾力性は抑え気味で、吸収性を重視したタイトルどおりの「コンフォート寄り」の履き心地。
フォームの密度も低く、軽量になった配合なので、おそらく素材は「ファイロン」です。
エアは小さくほとんど感触はありませんが、ファイロンだけでも足裏にフカフカした感触があり吸収性なかなか良好。
反発性に関してはビッグマンモデルらしくあまり重要視されていない設計。
フォアの屈曲剛性も強くなく、シャンクも入っていないため捻れ剛性もそれなりです。
反発性だけなら通常のエアフォースの方が上ですね。
普通のエアフォースが硬いと思うプレイヤーにはオススメ出来るクッションです。
(※そもそもエアフォースでバスケをしようと思う人がいるかが問題ですが。。。)
ちなみにドロップイン・ミッドソールは厚めなので、他のモデルのミッドソールを転用すると厚さが合わない可能性が高いです。
"Lebron XI(11)"のフルレングスズームが入ったルナロンくらいでちょうど良いでしょう。
COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
アッパーにアンクル・ストラップが付属するだけのシンプルなセットアップ。
素材はシンセティック・レザーとパテント・レザーで、その裏地にはメッシュが貼ってあります。
レザーは柔らかめで足当たりはナチュラル。
少しヒール部分のファイロンの浮き沈みが気になりますが、カカトの収まりも概ね良好。
シューレースのロックダウンもしっかりしています。
あとは「ストラップをどうするか?」です。
と言うのもラシードはストラップを締めず、わざわざ後ろに垂らしてプレーするのがトレードマークでした。
ただそれを真似しようと思うと、長さが余ってどうしても引きずる事に…。
ラシード本人はそれでも気にせずプレーしていましたが、ストラップへのダメージを考えたらクリップで留めるなど対策した方がベターかと。
パフォーマンス的には普通に締めるのが正解でしょう。
※サイズ選びについて※
全体的に大きめのつくりなので、通常サイズからハーフサイズダウンがオススメです。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 7 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
平面の動きよりもサポート性やクッション性に重きを置いたパフォーマンス。
敢えてオススメするほどではありませんが、インサイドが主戦場のプレイヤーでしたら十分履けると思います。
私の場合はペネトレイトが主体のプレースタイルなので、少し厳しいかな?と感じました。
たしか遥か昔に通常のエアフォースでバスケをしましたが、その方が動きやすかった記憶があります。
機会があれば通常版もいつかレビューしたいと思います。
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 7/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 7/10