Nike Chuck Posite Performance Review

7月 14, 2017
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  • テストカラー:Metallic Silver/Black (684758-001)
  • 主な機能:Full-length Inner Bootie, Heel Zoom Air Unit, Lunarlon Midsole, TPU Internal Heel Counter, TPU Shank Plate, Foamposite Upper
  • 着用した主なプレイヤー:Rudy Gay, Tony Wroten
  • 価格:¥25,920(国内)・$230(海外)

Introduction

今回はCharles Barkley(チャールズ・バークレー)のシグネチャーモデル"Chuck Posite"(チャック・ポジット)のパフォーマンス・レビューです。

2014年発売モデルですが、せっかく履いたので。

早速細部を見て行きたいと思います。

TRACTION - 8 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

バークレーモデルでは定番の「Godzzila(ゴジラ)」をイメージしたアウトソール。

ソリッドの部分は「ヘリンボーン・パターン」、トランスルーセントの部分は不規則な「トライアングル・パターン」になっています。

各ラバーとも粘性は高くなく、どちらかと言うと硬めの質感。

パターンも細かく、グリップしないトラクションの典型みたいなつくりながら、不思議としっかりグリップします。

おそらくクッションが思ったより薄く、体重がソールに無駄なく乗る感覚で、常に大きな接地面積が確保されるおかげかと思われます。

ホコリには弱めですが、拭けばコート数往復は持ちます。

CUSHIONING - 8 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

フルレングスの「ルナロン・ミッドソール」のヒール上面に「ズームエア」を埋め込んだクッションセットアップ。

ミッドソールはアッパーで覆われた「ダブルラスト構造」になっています。

ドロップイン方式以外でこの構造を使ったバッシュは珍しく、思い付くのは"Lunar Hypergamer""Fly Wade 2 EV"くらい。

覆われる事でルナロンは適度な弾力を持つのですが、今作はインソールがダメ。

足当たりの悪い硬いフォームが使われていて、ズームのあるヒールは良いですが、フォアの吸収性はイマイチ。

このインソールは替えた方が良いですね。

 

フォアフットもミッドフットも、剛性・復元性ともに高め。

インソールを替える前でも、なかなかの反発性があります。

もちろん替えればエネルギー伝達がスムーズになり、さらにパフォーマンスは上がります。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

接地面積は大きく、クッションも厚くありません。

足当たりの悪いインソールが残念ですが、それでも十分優秀な接地感覚が確保されています。

FIT/LOCKDOWN - 9 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

「フルレングス・インナーブーツ」「フォームポジット・アッパー」を合わせたセットアップ。

ハイパーフューズも使われているので「ハイパーポジット」と呼んだ方が良いかもしれません。

シューズ全体の成型は良く、足入れした感覚はナチュラル。

ガチッとしたロックダウンを好むプレイヤーにとって、このシューレースはあとは一歩と言った印象。

ですが、その下のラバーバンドの足甲の押さえつけがあるのでトータルでは十分なレベル。

プレーしてみるとポジットは柔らかく、しなやかで、動きの中でもしっかりとフィットしてくれます。

重量あるモデルですが、サイズ選びさえ間違えなければ快適にプレー出来ます。

※サイズ選びについて※

高さ・幅・長さのすべてが通常のつくりなので、普段と同じサイズで問題ないでしょう。

SUPPORT - 10 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

ソール形状はフラットで、面積も大きめ。

アウトリガーの位置と張り出し方も申し分ありません。

シャンクの捻れ剛性や、ヒール周りのサポートも良く、サポート性を重視するビッグマンでも安心してプレーできるでしょう。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

トラクションが良く、クッションの反応も悪くありません。

ただ少しソールの幅が広すぎるかな、と思います。

細かく重心移動したい場合には広さを持て余します。

とは言えそれ以外に気になる箇所はなく、ここまで重量あるバッシュとしては驚くほどスムーズに動けます。

HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

クッションに爆発的な加速感はないものの、前後方向もスムーズな重心移動が可能です。

重量もサイズが合えば、あまり気にならず普通に走りやすいバッシュです。

BREATHABILITY - 5 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

通気可能な箇所はやはりタン部分のみですが、インナーブーツの裏地が吸湿性はあるものの速乾性が少し低い気がします。

なので通気性は平均を大きく下回ります。

DURABILITY - 7 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

耐久性の高そうなゴツイ見た目ですが、気になる点が2つほど。

まず通気性が低いので毎日履くと乾かすのが追い付かず、素材の劣化が早まる可能性があります。

もう1点はシューレースを通すプラパーツが脆いこと

実際に急いでシューレースを締めたら、一か所折れてしまいました。。。

この2点さえ気を付ければ長く履けるバッシュでしょう。

アウトソールから透けて見えている白い部分がルナロンですが、ダブルラスト構造になっているので、ヘタリが来るまでの時間は比較的長めかと思われます。

WEIGHT - 6 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約524g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

「通気性」「重量」が足を引っ張るレトロ系やポジット系によくあるパターンのバッシュです。

個人的に気にならない部分なので、ローテーションの1足としてなら十分活躍して…くれてました。

シューレースのプラパーツさえ折れなければ。。。

人気モデルである"Air Max CB '94"のデザインを採用したパーツですが、素材にもっと拘って欲しかったですね。

もしくは"Air Max CB 34"みたいにループはラバーにした方が良かったかもしれません。

この部分とインソール以外のマテリアルは素晴らしく、パフォーマンスも安定しています。

定価は高いですが、発売から時間が経った今ならアウトレット価格で出回っています。

アウトレット価格ならコスパは悪くなく、普通にローテーションの候補に考えても良いバッシュかと。

  • TRACTION - 8/10
  • CUSHIONING - 8/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 9/10
  • SUPPORT - 10/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
  • BREATHABILITY - 5/10
  • DURABILITY - 7/10
  • WEIGHT - 6/10
TOTAL SCORE
B 77 / 100

PERFORMANCE RANKING

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