Jordan CP3.IX(9) Performance Review
- テストカラー:Green Glow(810868-308)
- 主な機能:Forefoot Articulated Zoom Air Unit, Flight Web System, Phylon Midsole, TPU Internal Heel Counter, Inner Bootie(Forefoot Only), Hyperfuse Technoloty, TPU Shank Plate
- 着用した主なプレイヤー:Chris Paul, Jabari Parker, Kevin Martin
- 価格:¥17280(国内)・$115(海外)
Introduction
今回はクリス・ポールの9thシグネチャーのパフォーマンス・レビューです。
前作"Jordan CP3.VIII(8)"は最近履いたバッシュ中で、残念ながら最低レベルのパフォーマンス。
そのためCP3の新作を履くのを少し敬遠していてレビューが遅くなりました…。
今作はアッパーもソールもシンプルになり、癖がなさそうで好印象。
良いパフォーマンスが期待できるかもしれません。
それでは機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ファイロン・ミッドソールにフォアフットに9個に分節されたズームエアを配置したセットアップ。
ズームエアはボトムロードで、インソールはオーソライト製。
先日レビューした"Jordan Ultra.fly"とほぼ同じですね。
ファイロンは平均より柔らかめ。
特にヒールからミッドフットにかけてはフカフカと快適なライディング。
フォア部分は巻き上がったアウトソールに覆われているため、足当たりは若干硬め。
ズームエアも多少ですが、クッションとして機能しています。
前作の痛いほど硬いクッションとは打って変わって、安定した衝撃吸収性があります。
アウトソールで覆われているフォアフットは剛性が増し、反発性にはプラス。
分節されたズームエアは本来の弾力ある感触はあまり感じませんが、剛性アップには貢献しています。
ファイロンがソフトなので、最高ではありませんが、しっかりした反発性があります。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
ヒールにアキレスパッド、フォア部分はインナーブーツ仕様、フライトウェブ・システムと機能は前作と同様。
アッパーのシンセティック・レザーとメッシュも質感良く、非常にしなやか。
少し変わったギミックとしてはフライトウェブのバンドが足甲を渡って1本になっている点。
シューレースを締めて何かが変わるような仕様ではなく、単純にシューズ内の高さを制限する役割です。
シューズ内部にアーチサポートがない点を心配してましたが、このバンドのおかげでソールと足の一体感は強くなり好感触。
甲高のプレイヤーにとっては、足入れから苦労する仕様で、プレー中も足甲にストレスを感じる可能性が高いです。
高さ以外のサイズも注意が必要で、インナーブーツが入っているため全体的に若干小さい作り。
通常サイズからハーフサイズアップが必要か微妙なラインです。
甲高のプレイヤーであれば、ハーフサイズアップは必須かと思います。
SUPPORT - 7 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
ソール自体の安定性、ヒールカウンターのカカトの収まりは良好。
実際はシャンクプレートは入っていますが、前作同様に小さ過ぎるのか、たまに捻れが起きます。
またソールの幅に対して、アッパーの成型はゆとりがあり過ぎ、特に小指部分が溢れるシチュエーションがしばしば。
このアッパーの感覚は前々作"Jordan CP3.VII(7)"とよく似ています。
クリス・ポールの好みなのかもしれませんね。
ビッグマンや捻挫癖のあるプレイヤーには不向きですが、トータルで平均レベルのサポート性は確保されているかと。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
前作"Jordan CP3 VIII(8)"は足が痛くなりプレーが続けられないほどの低パフォーマンスでした。
そのため、かなり不安に思いながらのパフォーマンス・テストでしたが結果としては、杞憂に終わりホッとしています。
トータルのパフォーマンスとしては、前々作"CP3 VII(7)"のアップグレード版と言った印象。
とても軽く、非常に動きやすいバッシュで、体重の軽いプレイヤーやガードプレイヤー向けでしょう。
体重があるプレイヤーや身体能力を活かすタイプのプレイヤーは少し物足りなく感じるかもしれません。
同じクッションなら、捻れ防止やアッパー強度がしっかりしている"Jordan Ultra.fly"が発売されてますので、こちらの方が快適だと思います。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 7/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 9/10