Nike Air Jordan XI(11) Retro Low-Mesh Version Performance Review

6月 15, 2016
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  • テストカラー:Referee(306008-003)
  • 主な機能:Full-length Air Sole Unit, Carbon Fiber Shank Plate, Phylon Midsole, TPU Internal Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Michael Jordan, Nick Young, J.R. Smith, P.J. Tucker, DeMarcus Cousins
  • 価格:¥19,440(国内)・$170(海外)

Introduction

000000000今回はエアジョーダン11レトロ・ローメッシュバージョンのレビューです。

マイケル・ジョーダン本人は1995-96シーズンのカンファレンス・セミファイナルのゲーム1と3で着用していました。


前回はパテントバージョンのローカットをレビューして予想外の高パフォーマンスでした。

今回のメッシュバージョンは、ソール周りのツーリングは“Air Jordan XI(11) Retro Hi”と全く同じですがアッパーは素材、作りともに大きく異なります。

シンセティックレザーをアンダーレイに、ヌバックをオーバーレイに使用し、メッシュの面積が非常に大きく取られたつくり。


日本で最も人気のオンコート用エアジョーダンと言っても良いかもしれません。

それくらい練習でも試合会場でも頻繁に見かけます。

NBAではパテントバージョンの着用の方が多い印象ですが…。

実際の機能はどうなのか?

その細部を見ていきたいと思います。

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⇒各スコア項目についてはこちら

TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

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ハイカットパテントバージョンのローカットと全く同じです。

クリアラバーの粘性は非常に高く、最高クラスのトラクション。

粘性が高いが故に、ホコリも吸着しやすいのが難点ですが拭けば問題なし。

CUSHIONING - 7 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

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ファイロン・ミッドソールフルレングス・エアのクッションセットアップ。

ファイロンは適度に弾力ある質感で、フルレングスエアの感触もしっかりしていて衝撃吸収性はなかなか良好。


カーボンファイバー製シャンクプレートのおかげで、ソールの剛性・反発性はかなり強力なのも同様。

ですが、トゥーボックス(つま先周り)の作りにゆとりがあり過ぎ、急な切り返しやストップ時にシューズ内で足が遊び、バランスを崩しそうになります。

このゆとりの原因は“Jordan Super.Fly 4”“D Rose 6 Boost”でも指摘しましたが、シューレースの最下列の位置の高く、つま先近くのフィット感を調節できないこと。

パテントバージョンと比べて1cm程度の差ですが、この差がパフォーマンスに大きく影響して来ます。

加えて数回の使用でレザーが伸び、縫製も緩くなってしまうこともマイナスポイント。

剛性あるソールの反発エネルギーを、強度不足のアッパーが受け止め切れていない印象です。

もったいないことに反発性は平均レベルに落ち着いてしまっているかと。

COURT FEEL - 9 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

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ローカットで足首が自由になり、動きの中の接地感はパテントバージョン同様高め。

ソールの硬さ分マイナスですが、かなりナチュラルなライディングです。

FIT/LOCKDOWN - 7 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

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アッパーの素材は上質で柔らかめで、とても足当たりの良いレザーが使われています。

パディングはヒール周りに最小限あるだけですが、柔らかいアッパーはしっかり足型にフィットします。


前項で指摘したトゥーボックスのフィット感が調節できない事、レザーが伸びて縫製が弱くなってくる事により、大きくマイナスです。

使用するにしたがってフィット感は緩くなり、動きの中でのブレが大きくなってきます。


サイズに関しては、トゥーボックスが高さにゆとりある作りで、また全体的に長めの構造。

加えて、使用するに連れてレザーが伸び、縫製が緩くなってくるため、通常のナイキサイズからハーフサイズダウンで良いかもしれません。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

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フォアフットはフィットの緩さでしばしばバランスを崩しますが、怪我をしそうな感覚はありません。

ヒール周りは安定感があり、ヒールカウンターもブレを防止してくれます。

ローカットとしてはかと。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

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トゥーボックスのゆとりで、瞬発的な動きには遅れが生じます。

慣れれば、ある程度イメージ通りに動けますが、パテントバージョンの反応の良さ・スムーズさと比べると少し物足りない感覚です。

 

HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

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前項とほぼ同様。

瞬発的な動きやジャンプに行くステップではブレ・遅れをたびたび感じます。

通常スピードであれば快適です。

BREATHABILITY - 10 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

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今作の一番のアピールポイントでしょう。

アッパー前面にメッシュ素材を広く配置し、しかもその大部分は裏地を貼らずに本当にメッシュのみ。

通気性は最高レベルかと。

DURABILITY - 6 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

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剛性あるソールに対して、アッパーの強度が足りてない印象。

けっこう早い段階で、アッパーの縫製部分にダメージが来ます。

2重に刺繍してあるので、すぐに分解したりはしませんが、フィット感やシューズの剛性が徐々に失われます。

残念ながら平均には及ばない耐久性かと。

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

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約402g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

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パテントバージョンとは全く異なるパフォーマンスです。

改めてプレーしてみて一番感じたのは”このメッシュバージョンは足型を選ぶ”という事。


自分は足幅が普通か細めなので、使うに連れて緩くなってくるアッパーに非常に違和感がありました。

逆に、足幅が広いプレイヤーにとっては、使い込むほど足型に馴染んで来るでしょう。

この辺りが幅広足の多い日本人に人気があり、NBA選手にはそこまで人気が無い大きな要因、かもしれません。


いずれにしても耐久性が高くなく、コストパフォーマンスもそれなり。

学生など練習が毎日あるプレイヤーにはあまりオススメできない仕様です。

複数足のバッシュを持っていて、ローテーションの一つとしてならアリでしょう。

  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 7/10
  • COURT FEEL - 9/10
  • FIT/LOCKDOWN - 7/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
  • BREATHABILITY - 10/10
  • DURABILITY - 6/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
B 79 / 100

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