Nike Sabrina 1 EP Try-on Review
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※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
今作はWNBAニューヨーク・リバティーで活躍するサブリナ・イオネスクの1stシグネチャー。
試着カラーは“Magnetic”(ホワイト/フットボールグレー/ブラック)。
型番は“FQ3389-103”。
今年のNBAオールスターサタデーではステフィン・カリーと1対1の3ポイントが話題になった彼女。
そのシグである今作はNBAでも大人気で、頻繁に着用プレイヤーを見かけます。
やはりコービーシリーズとルックスとセットアップが似ているからだと思われますが、実際のパフォーマンスはどうなりますか。
じっくり試着してきたので詳細書いていきたいと思います。
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アジア人向けのPFラストなので、ラバー素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
その質感はやや硬めで、粘着性は低め。
ホコリの吸着は少なそうで、ほぼフラットなソールは接地面積も大きく、しっかりグリップしてくれそうなトラクションです。
クッションは「リアクト・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を埋め込んだセットアップ。
ストロベルボードはノーマルのフォーム素材が使われています。
リアクトは触れてみるとかなりソフトで且つ低反発。
足入れして体重を掛けてみると、案の定リアクトはほぼ押し込み切れてしまい、アウトソールに直乗りに近い乗り心地。
フォアフットの屈曲剛性はしっかりしていて、ここだけ見ると体重を掛けてからクイックに次のステップに移れそうな仕様。
このクイックなアウトソールにフォームクッションがほぼ無い状態で乗ると、足裏との動きの連動が取りづらい。
いわゆる「底抜け」するタイプのクッションで、このままでバスケをプレーするのは少し厳しい。。
“Nike Zoom BB NXT”の「リアクトインソール」などでフォームクッションを足して履くのが正解かなと。
※同じリアクトでも↑のインソールはより硬質な質感です。
やや捻れ剛性がマイルドでもあるので、そこを強化する意味でもインソールやボードでの補強は必須に感じます。
フィット面では「ハーフ・ブーティー」をメッシュの「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
フォアのメッシュはやや厚みがあり硬めの質感。一方、中足部からヒールにかけてのメッシュは薄く、かなりソフトな質感です。
履き口は大きめに開き、足入れは簡単。
フォアはグローバルに近い成型で、カカトの収まりも良好。
中足部の薄いメッシュ部分だけやたらと広いつくりで、かなり空間が空きます。
個人的にはあまり気にならない位置ですが、この辺りのフィッティングが気になる方は要注意です。
今回試した個体のサイズ表記は「WMNS US10.5 / 27.5㎝」。
メンズでなくウィメンズカテゴリーなので 、USサイズとJPサイズの変換が少し特殊です。
そしてメンズUS 9.5とウィメンズUS10.5はどちらもJP 27.5㎝表記ですが、実際の作りはウィメンズがやや小さいことがほとんど。
ですが今作は紛らわしいことにEPラストであるため、ウィメンズの27.5㎝でありながら、グローバルのメンズ27.5㎝とほぼ同じサイズ感。
前述の中足部の幅以外はマイサイズでジャストでした。
今作をまとめますと「エントリーモデル」。
クッションやソール剛性が優しめのコービーシリーズより更に優しい履き心地。
インソールやボードでのカスタマイズでかなり変化すると思われますが、そのまま履いた際のパフォーマンスは初めてバッシュを履くキッズプレイヤー向けの仕様に感じました。
その層であれば体重も軽く、クッションの押し込みもそこまで強くないはずなので、今作のリアクトでも受け止めてくれる可能性が高いと思います。
さて、ここまでは「EPラスト」のレビューでした。
現在ナイキ公式のオンラインストアでは、Nike By Youで「グローバルラスト」もオーダーが可能です。
EPよりもグローバルはミッドソールが厚いことがほとんどなので、前述のクッションでのアンバランスさはいくらか解消されている可能性が高いです。
値は張りますが、ハイパフォーマンスを求めるならこちらが良いでしょう。
サイズに関してはEPラストと同じサイズ、もしくはハーフサイズ(0.5cm)アップが良いでしょう。
自分もどちらを買うか迷って結局オーダーしていませんが、自分の体重を考えるとリアクトが厚くなってもけっこう押し込めてしまうと思われます。
そのため、今オーダーするなら沈みを考慮して、EPラストと同じサイズに意見が傾いています。
やや長めのレビューになりましたが、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。