Adidas Trae Unlimited Try-on Review

今回は“Adidas Trae Unlimited(アディダス トレイ・アンリミテッド)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「ソーラーレッド/フットウェアホワイト/チームショックピンク」。
型番は“HQ1021”。
今作はNBAアトランタ・ホークスのPG Trae Young(トレイ・ヤング)のアナザーシグネチャー。
メインのトレイヤングシリーズとは別枠、テイクダウン扱いで今後はシリーズとして展開されていくと思われます。
同じアディダスのテイクダウンではハーデンのステップバックシリーズが存在します。
ステップバックはどのモデルも非常に安価なのですが、パフォーマンスはいずれも自分の好みではありませんでした。
そのため今作にも特に注意を払っていませんでしたが、試着してみたら意外に…。
と言う事でレビューを書くに至っています。
全面が前後に走る「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーの素材は「ソリッド」で、粘着性が高く、ややソフト寄りの質感。
手で触れてみるとギュムギュムと軋む音が鳴ります。
中央にはグリッドが設けられ、体重を掛けると若干沈む構造。
キレイなコートでは急ストップ系、ダスティーなコートではちょうど良い制動距離がありそうです。
ともあれ大きく滑るような事はなさそうで、トラクションは優秀なレベルを期待して良いかと思います。
クッションは「バウンス・ミッドソール」単体のセットアップ。
触れてみると硬さは平均レベルで弾力性は高めの質感。
乗ってみるとフォアよりヒールが僅かに下がった弱後傾のクッションバランス。
全体にやや薄めですが、体重を掛けてもバウンスは沈み切らずに次のステップに反発を返してくれそう。
最近のバウンスは体重を掛けると潰れてしまうものが多かったですが、珍しく好感触。
この流れでリラード2の初期バウンスの質感に戻って行ってくれたら嬉しいです。
ミッドソールはケージされておらず、外観から視認できるので、ソールの屈曲剛性はまずまず。
トータルでは吸収が欲しい方、反発が欲しい方のどちらにも好まれそうな、ひと昔前のアディダスバッシュのクッション感があります。
フィット面では「独立タン」を「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。
アッパーのメイン素材は「テキスタイルメッシュ」。
中足部のサイドパネルには「シンセティックレザー」、ヒール周りには「ネオプレン調」の素材が使われています。
履き口はかなり大きく開き、足入れは簡単。
タンやヒール周りのパディングは厚めで収まりは良好。
気になったのは「シューレースホールとループの少なさ」。
トータルで五列しかなく、フォア側の調整はソックスやインソール次第。
幸いフォアの成型はやや高さがあるものの、ソックスで調整は可能な範囲です。
サイズに関しては、ナイキのグローバルのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの27.0cmで良さそう。
加えてソックスはやや厚めに変えてジャストかと思います。
フォアが幅広だったり高さがある方には嬉しい仕様かなと思います。
今作をまとめますと「万人向き(※良い意味で)」。
どこかにピーキーな、尖った機能があるわけではありませんが、全てのパラメータが一定レベル以上。
いつものアディダスセールでかなり格安になりそうなカテゴリーのモデルなので、気になる方は狙ってみてはいかがでしょうか。
このレビューが少しでもバッシュ選びの参考になれば幸いです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました<m(__)m>