Nike Kyrie Low 5 EP Try-on Review
今回は“Kyrie Low 5 EP(ナイキ カイリーロー 5 EP)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「ブラック/ブラック/ブライトクリムゾン」。
型番は“ DJ6014-00”。
今作はNBAブルックリン・ネッツ所属Kyrie Irving(カイリー・アーヴィング)のアナザーシグネチャー「カイリーローシリーズ」の5作目。
おそらく現行のバッシュシリーズの中で最も安定してハイパフォーマンスなモデルを輩出し続けている今シリーズ。
今作も期待値高めで試着に臨みます。
フォアは前作より更に変則な「ヘリンボーン・パターン」、ヒールは「イルミナティ・パターン」で構成されたアウトソール。
ラバーの素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
粘性(変形のしやすさ)は通常レベル、粘着性は高めな質感。
質感からホコリの吸着は多そうです。
拭いてどのくらい除去できるか不明ですが、パターンは全体的に深くホコリの逃げ場はありそうで、トータルでは優秀なトラクションにまとまっていそうです。
クッションは「クシュロン・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を合わせたセットアップ。
今作のズームエアはカバー範囲がフォアフット全体ではなく、母指球下のみ。
これはコービー5やコービー6のオリジナル、ハラチ2k4に搭載されていた「メットバッグ・ズームエア」でも見られた配置。
異なるのは形状でメットバッグは楕円形で、今作は長方形になっています。
ズームエアの母指球配置はフォアフットを不安定にするため、個人的にはけっこう苦手な仕様。
これが今作を購入しなかった大きな理由でもあります。
そして今回ようやく試着出来たわけですが、その予想は当たっていてフォアは母指球側に傾きがち。
この感覚はジョーダン・ルカ1の評価が上がらなかった大きな要因でもありました。
⇒JORDAN LUKA 1 PF PERFORMANCE REVIEW
乗ってみるとほぼフラットなクッションバランス。
各所に体重を掛けてみるとクシュロン単体のヒールはけっこう沈む。
フォアは予想通り母指球側に傾く感覚。
ここまで聞くとかなり低い評価になりそうですが、クッションの薄さが奏功。
沈み幅や傾き幅は小さく、許容範囲で収まっている感覚です。
またフォアの屈曲剛性も強く反発はそれなりに期待して良さそうです。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材はバリスティックなTPU素材で、初期のフューズアッパーに近いです。
剛性あるアッパーに加えて、アッパーの成型もタイトめ。
タンの厚さやヒールパディングは通常ですが、EPラストらしからぬ高さも幅も抑えたスナッグなフィット感。
とは言え足入れはそこまでキツくなくスムーズ。
アーチサポートもしっかり効いていて、個人的にはかなり好みの履き心地です。
サイズはグローバルのマイサイズでジャストでした。
普段EPラストを好んで履いている方はハーフサイズ(0.5cm)アップが良いかもしれません。
今作をまとめますと「おすすめ質問回答用」。
どこかに明らかな弱点を残しつつ、最終的には優秀なパフォーマンスでまとめて来るカイリーローシリーズらしい一足。
メットバッグ系のズームエアで警戒してましたが予想外に良く、店頭で久々にこれは買っても良いかもと思いました。
今後のおすすめのバッシュを教えてください系の質問回答には頻出しそうな予感がします。
あと自分はあまり気にしない点ですが、今作は手に持った瞬間に「軽い」と第一印象を受けたので、重量にこだわる方には好まれるでしょう。
店頭試着もしやすいモデルだと思いますので気になる方は是非お試しを。