Asics Nova Surge 2 Try-on Review
今回は“asics Nova Surge 2(アシックス ノヴァ・サージ 2)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「Black/Pink Glo」。
型番は“1061A040.002”。
アンプレアルス と共にレビューリクエストが非常に多かった今作。
ノヴァサージシリーズの初代はアシックスらしくない履き心地でしたので、今作にもその流れの継承を期待したいところです。
それでは詳細書いていきます。
⇒初代ASICS NOVA SURGEのトライオンレビューはこちら
全面が「グリッド」多めの「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーの素材は全面がグレーの「ソリッドラバー」。
前作では「N.C.ラバー」が使われていましたが今作の説明にその表記は無く通常のソリッドと思われます。
ソリッドの粘性(変形のしやすさ)は低く、粘着性は高めの質感。
前作同様にフォアフットは反り返った形状をしていますが、グリッド多めなので接地面積は問題なし。
粘着性の高さからホコリの吸着は多いと予想され、タイプ的にも急ストップ系のトラクションかと思われます。
トータルして前作の方に分がある気がしました。
「FLYTEFOAM Propel(フライトフォーム・プロペル) ミッドソール」単体のクッションセットアップ。
前作ではフォアフットのみに使われていたフライトフォーム・プロペルが今作ではミッドソール全体に使用されています。
使われていたと言っても硬質なフライトフォームに包まれた形だったので、そのクッション特性は良く分かりませんでした。
今作ではその特性が分かりやすく、その感触は「スライム系」。
ブヨブヨして沈みが強めです。
樹脂素材に覆われている小指側に比べ、覆われていない母指球側は特にソフトな乗り心地。
フォアフットの屈曲剛性がマイルドで、一度母指球側に倒れてから前方に重心が抜けるのは前作同様。
前作よりも倒れ方がゆっくりな点はプラスですが、クッション全体に吸収性が強めなのがマイナス。
おそらくその場でのジャンプなど溜めを長めに取れるムーブでは反発をしてくれるクッションかと。
クイックなムーブでは反発を得る前に次のステップに移行してしまいそうな気がします。
吸収性は高く、やはり前作 と同じくアシックスらしくないクッションと言って良いでしょう。
(images via asics.com)
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は「スクリーン・メッシュ」がメインで、履き口周りを「シンセティックレザー」で、つま先周りを「フューズ」で補強。
素材は全体的に適度にしなやかで、フィット感と強度にバランスが取れた作りは前作から継続。
足入れは簡単。タンとヒール周りのパディングは適量。
足甲の抑えは良い感じ。
ヒールカウンターの成型にはゆとりがあり、トーボックスにも高さがあり、幅も広め。
アーチサポートは適度にあり、ソールの安定性も良く、捻れ剛性も優秀。
クッションがやや不安定になっていますが、幸いサポート性に影響しそうなレベルではなさそう。
インソールは薄いポリウレタン系で特に存在感はありません。
サイズに関しては、長さ的にナイキのグローバルと同サイズの”27.5cm”で良さそうです。
今作をまとめますと「最近のナイキ&ジョーダンブランド」。
ノーマルのストロベルを排したバッシュが主流となっている最近の流れに綺麗に乗ったパフォーマンス。
足裏ではっきりクッションが感じられるモデルが好みの方には刺さるでしょう。
個人的には好みではありませんが、ナイキやジョーダンブランドと真向勝負しているのはかなり好感が持てました。
公式説明には「リバウンドなど高さを求められるプレーを得意とするプレーヤーにおすすめのバスケットボールシューズ」との記載があり、この言葉どおりのパフォーマンス。
平面の動きをそこまで要求されないビッグマン、プレースタイルやチーム戦術によってはシューターも対象になるかと。
今回も長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m