Adidas Harden Vol.6 Try-on Review
今回は“Adidas Harden Vol.6(アディダス ハーデン・ボリューム 6)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「マジックライラック/マットシルバー/パルスアンバー」。
型番は“GV9080”。
今作はNBAフィラデルフィア・76ersのJames Harden(ジェームズ・ハーデン)の6thシグネチャーに当たります。
前作のハーデン5までは全作履いていたハーデンシリーズ。
今作はネットで画像を見るにどこかシルエットが好みでなく敬遠していました。
公式発売から時は経ち、田舎の店舗にもようやく入荷。
試着レビューを書くに至っています。
全面が前後に走る「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーの素材は全面が「ソリッド」。
粘性(変形のしやすさ)は通常レベルで、粘着性は高めの質感。
パターンの深さは通常レベル。
粘着性の高さとやや狭めのパターンからホコリの影響が心配です。
しかし接地面積は広めで、ハーデンモデルらしくフラットなソール形状もありおそらくそこまで問題にはならなそうです。
クッションは「ブースト・ミッドソール」単体のセットアップ。
全作ハーデン5のドロップインタイプではなく、一般的なミッドソールのみがブーストです。
⇒”adidas Harden Vol.5″のレビューはこちら
※公式説明に「ライトストライク」との記載がありますが、どこに使われているか正直分からず。
ブーストは小指側がやや硬質なTPU素材でケージされ、親指側は露出。
初代ハーデン1とほぼ同じクッションになっています。
異なる点としては、今作の方が僅かにブーストが厚く、シャンクが小さいのか捻れ剛性がややマイルドになっています。
またTPUケージがやや硬質になっているため、フォアの屈曲剛性が微増。
フォア、特に母指球辺りのブーストの押し込みからの反発もケージのおかげが強くなっています。
トータルの反発は、縦方向はアップ、左右方向はダウンしてそうな感覚です。
クッションバランスがフラットなのは変わらずで、重心移動はしやすそうです。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は表面がフェルト調の「シンセティック・レザー」をベースに、処々を通常の「シンセティック・レザー」と「フューズ」で補強。
足入れは簡単で、タンの厚さと、ヒール周りのパディングは通常レベル。
全作でも存在した円柱状の「アキレス・パッド」は今作も健在ですが、悪さをすることもなくフィット・ロックダウンともに好感触。
特殊過ぎた前作のアッパー素材から今作はかなりグレードアップと言いますが、まともになっています。
捻れ剛性が実際にコートで履くとどうなのか、長期使用での耐久性が少し気になりますが、スーパーフィートのグリーンなどインソールで対応できるかと。
サイズに関しては、ナイキのグローバルからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの27.0cmだと微妙に長い。
フルサイズ(1.0cm)ダウンの26.5cmと迷うところです。
近年のアディダスバッシュはカラーによってサイズが異なる事も珍しくないので、店頭で試着、もしくは交換サービス対応のショップでの購入を強くオススメします。
今作をまとめますと「ハーデン1のチューンアップモデル」。
アップグレードモデルと言えたら最高でしたが、ポジティブ/ネガティブ両方の変化が見受けられました。
⇒”adidas Harden Vol.1″のレビューはこちら
とは言えアディダスのバスケットボールカテゴリの中ではドンイシューシリーズと並んで一番機能としては高い部類になるかと。
選手としてのハーデンファンの方はもちろん、デザインが気に入った方はトライする価値のある一足でしょう。