Nike Air Foamposite Pro(2013) Performance Review

11月 6, 2015
13415
0
  • テストカラー:Aqua-Dark Obsidian(624041-402)
  • 主な機能:Full-length Zoom Air Unit, Foamposite Technology, Inner Bootie, Carbonfiber Shank Plate
  • 着用した主なプレイヤー:Tim Duncan, Ray Allen, DeMar Derozan, P.J. Tucker, Ty Lawson, Terrence Ross, Markieff Morris, Rajon Rondo
  • 価格:¥25,920(国内)、$240(海外)

Introduction

1997年のオリジナルはティム・ダンカンのシグネチャー扱いで発売され、レイ・アレンが映画で履いて人気が爆発したAir Foamposite Pro。

日本では専らオフコートで人気ですが、海外ではかなりオンコートでの着用率が高く、NBAでもちらほら履いてる選手を見かけます。

では、機能の細部を見ていきたいと思います。

⇒他のナイキモデルのレビューはこちら

⇒ASTERKICKSのプロフィールはこちら

⇒各スコア項目についてはこちら

⇒Youtubeチャンネルはこちら

⇒Twitterアカウントはこちら

⇒Instagramアカウントはこちら

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

DSC04666

クリアラバーとヘリンボーン・パターンのソリッドラバーの組み合わせ。両方のラバーとも非常に粘性があり、キュッと止まります。

フォアフットに十字に入ったフレックス・グルーヴ(溝)のおかげで、アウトソールは体重をかけるとナチュラルに屈曲し、接地面が多くなっています。地味ですが、他のフォームポジット系モデルと一線を画すトラクションの要因になっています。

ほこりにも強く、あまり拭かなくてもパフォーマンスは維持されます。

CUSHIONING - 10 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

アウトソールの直上にカーボンファイバー製シャンクプレートがあり、その上に薄いファイロンフォームに包まれたフルレングス・ズームエア、更にその上に、インソールが載っている構造です。

一言で表すと、「最高レベルのクッショニング」。

すべての素材、構造、バランスが素晴らしく、衝撃吸収性、反発力ともに抜群です。

COURT FEEL - 10 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

DSC04664体重をかけるとピタッと接地するアウトソールのおかげで、フルレングス・ズームエアが入ってるとは思えないほどの、ダイレクトな接地感があります。

FIT/LOCKDOWN - 10 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

インナーブーツが入ってるバッシュのフィット・ロックダウンは基本はずれなしです。前回のFlightposit Exposedが例外的にダメでしたが…。

甲が低めなので、そこさえ足型が合えば、問題なしです。

市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」は、ヒールカップがシャンクと喧嘩してしまうのでNG。

"Nike Zoom BB NXT"の「リアクトインソール」も内部が窮屈になり過ぎるのでオススメできません。

※元インソールのままがベストに感じます。もし市販のものを試すなら薄めでしなやかものが良いでしょう。

※インソール交換はスコアに含めていません。

 

SUPPORT - 10 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

フォームポジットの初代Air Foamposite Oneは、アッパーのサポートは素晴らしかったのですが、アウトソールがあまりに変形せず、不意にバランスを崩してしまうことがありました。

このモデルは基本のセットアップは同じで、そのアウトソールだけをしなやかなものに変更。それにより着地や切り替えし時の、安定性が圧倒的にアップ。ポジットアッパーの本来持つサポート性のポテンシャルを引き出しています。

LATERAL TRANSITION - 9 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

DSC04668

トラクション、接地感も良く、急なカッティングにもブレなく動けます。

唯一の難点はその重量です。慣れていないと練習や試合の終盤で疲れて来ます。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

DSC04665アウトソールがしっかりコートを掴むのでスムーズな重心移動が可能。

元々のポジット系モデルの剛性とズームエアの反発が合わさり、グングン加速して走れます。

やはり、重量は終盤のプレーに影響してきます。

BREATHABILITY - 6 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

DSC04663タンのメッシュ部分以外に通気できる箇所はなく、トータルの通気性は平均以下です。

DURABILITY - 10 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

エア抜け以外に壊れる要素が見当たりません。シューレース・ホールのヌバック部分も、ソールが柔らかくなった事により、そこまで負荷が掛からなくなっています。

インドアで着用ならばかなりの期間使えるでしょう。

WEIGHT - 6 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約520g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

フォームポジット・シリーズの中で頭一つ抜けた存在、ある種の完成系と言えるモデルではないでしょうか。試合用の勝負靴として十分使えるパフォーマンスです。

NBAでも着用選手が未だにいるのも頷けます。

体重の軽いガードプレイヤーにはあまり向かないと思いますが、フォワードやインサイドプレイヤーにはオススメの1足です。

サイズに関しては、縦・幅は通常サイズで問題ないと思います。高さは若干低めなので、甲高の方はハーフサイズ上げる必要があるかもしれません。

⇒他のナイキモデルのレビューはこちら

⇒ASTERKICKSのプロフィールはこちら

⇒各スコア項目についてはこちら

⇒Youtubeチャンネルはこちら

⇒Twitterアカウントはこちら

⇒Instagramアカウントはこちら

i-318

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 10/10
  • COURT FEEL - 10/10
  • FIT/LOCKDOWN - 10/10
  • SUPPORT - 10/10
  • LATERAL TRANSITION - 9/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 6/10
  • DURABILITY - 10/10
  • WEIGHT - 6/10
TOTAL SCORE
A- 90 / 100

PERFORMANCE RANKING

TAGS