Jordan Why Not Zer0.4(Zero.4) PRM Performance Review

4月 5, 2022
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  • テストカラー:Facetasm(DC3665-001)
  • 主な機能:Forefoot Double Stacked Zoom Air Units, Phylon Midsole, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Russell Westbrook,Tim Hardaway Jr,Devonte Graham,Obi Toppin,Caris LeVert,Cassius Stanley,James Johnson,Andre Iguodala,Reggie Bullock,Caleb Martin,Harrison Barnes,Jeff Green,Ben McLemore
  • 価格:¥17,050・$130

Introduction

今回はRussell Westbrook(ラッセル・ウエストブルック)の4thシグネチャー"Jordan Why Not Zer0.4(ジョーダン・ワイノット04) PRM"のパフォーマンス・レビューです。

PFラストを試着したところ好感触だったため、海外からグローバルラストを購入。

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このカラーはFacetasm(ファセッタズム)と言うブランドとのコラボらしくタイトルにPRM、プレミアムの記載があります。

カラーリングも独特ですが、基本のスペックは他の市販カラーと同様です。

早速その細部を見ていきたいと思います。

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TRACTION - 7 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

全面が小さなナブ(突起)で構成された「ブレード・パターン」のアウトソール。

ラバーはフォア中央が黒い「ソリッド」、それ以外は青い「トランスルーセント」が使われています。

ソリッドの粘性(変形のしやすさは)は低めで、粘着性も低め。

トランスルーセントの粘性はやや高めで、粘着性は低めの質感。

グリップの仕方はやや独特です。

ソフトなトランスルーセントはやや沈むようにコートをグリップ。

硬質なソリッドは変形せずにコートに接地。

硬度差から強いステップではトランスルーセントのパターンは沈み切り、最終的に黒いソリッドが接地します。

このソリッドはあまりグリップ性能が高くなく、少し制動距離があります。

加えてトランスルーセントは摩耗しやすく、ソリッドの性質と合わさり綺麗なコートでもやや滑ります。

ホコリの多いコートでも滑りますが、幸か不幸か綺麗なコートとパフォーマンスはさほど変わりません。

大きな滑り方はしないのでギリギリ平均レベルのトラクションと言ったところ。

経験上、黒いラバーはパフォーマンスが低い事が多く、今作も例に漏れずでした。

トランスルーセントは減りが速いので、選べるなら黒以外のソリッドで構成されたカラーリングが良いかと。

CUSHIONING - 8 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

「ファイロン・ミッドソール」のフォアに「ダブルスタック・ズームエア」を埋め込んだクッションセットアップ。

※ダブルスタックとは2枚重ねのことです。

ファイロンは弾力があるものの、けっこうソフトな質感。

ズームエアの位置はアウトソールの黒い部分で、母指球から小指球にかけてをカバーしています。

足指の下はファイロンのみ。

このファイロンが新品の段階ではしっかりしていて、フォアの屈曲剛性も反発も強力。

少し使うとファイロンはヘタッてきて屈曲剛性も、足指下の押し込みからの反発もマイルドに。

ズームエアは存在感があるままなのでジャンプはしやすい仕様。

ドライブでは足指下のクッションが大切なので、こちらの加速感はイマイチ

クッションバランスは最初はフラットですが、ヒールのファイロンもヘタッて来るので最終的にヒールが低い「やや後傾」に落ち着きます。

また純正のインソールもすぐにヘタってペラペラに。

それでも衝撃吸収性はまだ十分にあるので、吸収性を欲しいプレイヤーには嬉しい仕様かと。

※市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」との相性は良く、元は低めのアーチサポートを補強し、クッションの押し込みも強くなります。

"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」はアーチを補完しつつ、ヘタッた足指下のクッションも少しですが補完してくれます。

※交換するならリアクト・インソールですがサイズ感が変わるので注意。

※インソール交換はスコアに含めていません。

COURT FEEL - 7 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

クッションにはそれなりに厚さがあり、トラクションが弱い事から接地感もやや弱めです。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

独立した「タン」「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。

アッパーは「フェルト」「キャンバス」「シンセティック・レザー」など複数のマテリアルが使われていますが、いずれもしなやかな質感。

履き口はかなり広く、足入れはストレスなく簡単です。

今回はいつものサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンで購入しましたが、最初は少しキツイ。

少しプレーするとインソールやクッションがヘタって、ほぼジャストサイズに。

ヒール周りもタンもパディングが適量。

それでもまだヒールの成型はやや広めで、アーチサポートも低めですが、試着したPFラストに比べると大幅に改善されています。

グローバルラスト、と言うよりこのカラーで問題なのは「紅白のシューレース」

複数の細い紐が編み合わされたタイプで、摩擦が弱く簡単に結び目が緩んで来ます。

幸い今作には白とオレンジの交換シューレースが付属して来ますので、どちらかに替えれば問題は解消されます。

グローバルラストながらややフォアに高さがありますが、トータルのフィット感はワイノットシリーズでは久々に良好です。

※※※サイズ選びに関して※※※

海外からハーフサイズ(0.5cm)ダウンのグローバルラスト"27.0cm"を購入。

前述のとおり、いつものソックス2枚でほぼジャストです。

フォアのクッションの沈みから生じる高さを埋めるため"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」に交換前提ならマイサイズで良いでしょう。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

フィットに微妙にゆとりがあり、トラクションは弱めですが、シャンクやヒールカウンターは効いています。

特にサポート性は問題ないでしょう。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

左右方向ではトラクションの影響は低め。

クッションの薄い足指下よりズームエア部分に体重を載せてステップするので基本スムーズです。

HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

ヒールから母指球部分まではスムーズで加速感もあります。

足指下に乗ったステップをしないプレイヤーであれば快適に感じるでしょう。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。


タン部分がメインの通気口とオーソドックスな仕様です。

DURABILITY - 7 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

早々にボトムアウト、ヘタリ切ってしまったフォアのファイロンとインソール。

インソール交換前提での購入が良いでしょう。

WEIGHT - 10 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

365g(27.0cm・片足)

Final Conclusion

かなり期待しての購入でしたが…やはりワイノットシリーズは手強いですね。

カラー選択、サイズ選択ともに大失敗。。完全敗北です。

上記二点をクリアすればスコアはもう少し伸びたでしょう。

その場合、ワイノットシリーズとしては史上最高点になったかと。


自分の様に足指下にしっかりしたクッションが欲しい場合は今作はマイサイズで購入して、少しフォアに厚みのあるインソール交換が良いでしょう。

ハーフダウンで買ってしまうと交換後に窮屈になり過ぎるのでNGです。

母指球下にクッションが欲しい方にとってはハーフダウンでハマる可能性があります。

その場合のインソール交換は、アーチ部分を合わせるだけのもので良いかと。

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余談で自分が得意な動作分析について少しだけ。

今作のレビューを書くに当たってウエストブルックのサンダー時代のハイライトを改めて視聴。

彼のステップこそ、母指球ではなく足指下でフロアを押して加速しています。

レイカーズに所属している最近のハイライトでも彼は同じステップを使用。

ただ明らかにバッシュが負けてバランス崩したり転倒してターンオーバーと言うシーンが非常に多い。

それを避ける為か母指球下に荷重するような今までにないステップがワイノットシリーズを履き始めてからは増加。

こちらだと転倒はしない代わりに彼の身体能力を活かしたプレーが鳴りを潜めています。

この辺りを上手くバランスを取りつつプレーしていますが、バッシュを替えたら全盛期の彼が戻ってくるのでは…と今でも期待してしまっています。

  • TRACTION - 7/10
  • CUSHIONING - 8/10
  • COURT FEEL - 7/10
  • FIT/LOCKDOWN - 8/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 7/10
  • WEIGHT - 10/10
TOTAL SCORE
B 77 / 100

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