Air Jordan Alpha 1 Performance Review

12月 13, 2015
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  • テストカラー:Chicago(392813-101)
  • 主な機能:Full-length Zoom Air Unit, Phylon Midsole
  • 着用した主なプレイヤー:Dwyane Wade, Ray Allen
  • 価格:¥16,800(国内), $125(海外)

Introduction

'Air Jordan 1'のデザインをそのままに、素材やクッションをアップグレードした'Air Jordan Alpha 1'

'Air Jordan 8'に対する'Air Jordan 8.0'と同じ扱いですね。

市販モデルの発売は2009年ですが、2015年の途中までNike iD展開されていたので、未だにオンコート・オフコートでiDはちらほら見かけます。

それでは、通常版と比較しながら機能の細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

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ズームエアが見えるウィンドウ以外は、通常版と同じソールパターン。

ラバーの素材も同じものが使われ、グリップ性能は最高クラス。

キュッキュッとスクィーク音がうるさいほどです。

ほこりにも強く、あまり拭かなくてもパフォーマンスは維持されます。

CUSHIONING - 7 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

ファイロン・ミッドソールと、そのミッドソールの底面側にフルレングス・ズームエアを埋め込んだセットアップ。

'Bottom Loaded'と呼ばれるタイプですね。

ズームエアが底面にあるセットアップは往々にして、その感触が分かり難くなるものですが、このモデルも例に漏れず、ファイロンの感触のみ。

ファイロンの硬さは通常レベルで、適度な衝撃吸収性があります。

フォアフットの剛性はあるのですが、復元力が弱め。

フォアフットのミッドソールが厚めなので、ズームエアの復元力を吸収してしまっているイメージです。

そのため、反発性は平均よりやや下レベルかと。

意外にもラバー製のソールを使った通常版の方が、復元力が強く、反発性は優れています。

トータルして、平均レベルのクッショニングです。

COURT FEEL - 7 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

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ヒールから中足部までは、ソール形状がフラットで、特に接地感に干渉するパーツもないため、しっかりした接地感があります。

フォアフットはミッドソールが厚く、全体重が掛かったシチュエーションでも接地感は薄いです。

トータルして平均レベルかと思います。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

ヒール周りには充分なパディングがあり、アキレスを包むクッション・パッドも付いています。

インターナル・ヒールカウンターによりカカトの収まりも良いです。

タンは薄いですが、必要最小限のパディングがあり、シューレースの足当たりもありません。

フォアフットの成型は、空間が空き過ぎていた'Air Jordan 1.5 The Return'と同じく高さがある設計。

ファイロンの厚さがあるので内部の空間はサイズを変える程ではないですが、少しつま先がシューズ内で遊びます。

SUPPORT - 9 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

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フラットで広めのソール、インターナル・ヒールカウンター、ヒール周りのパディングによりサポート性は十分。

通常版ではフォアフットが変形しやすく足が溢れることがありましたが、このシンセティック・レザーは剛性があり変形することはなく安心してプレーできます。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

DSC05235横方向への動きは、おおむねスムーズ。

フォアフットのブレはなくなりましたが、反発性が足りないのでプラスマイナスゼロ。

グリップは素晴らしいので、平均以上の動きやすさです。

HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

DSC05237普通に走っている分にはスムーズ。

カットインで片足に全体重が乗った時に通常版で感じたラバー製ミッドソールが変形しないことによる違和感は、ファイロンを使用することにより解消されています。

フォアフットの反発性が足りないため、イメージ通り動こうと思うと普段以上にコートを蹴る必要があります。

'Kobe IX''KD VII'と同じような感覚で、平均レベルのトランジションかと思います。

BREATHABILITY - 8 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

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タンとアッパーの白い部分に多数の通気口。

通気口の裏地も通常の厚さの生地のため、平均以上の通気性があります。

DURABILITY - 9 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

通常版では、変形しやすく負荷が掛かっていたアッパーですが、このモデルのシンセティック・レザーは強度があり、ダメージの心配は無さそうです。

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

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約403g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

衝撃吸収性、耐久性、軽量性は通常版より明らかにアップグレードされています。

特に衝撃吸収性は大幅に良くなっているので、通常版の薄いクッションでは足が痛いプレイヤーはこのアルファの方がオススメです。

反対に反発性、接地感、各トランジションは通常版の方が優れています。

個人的には衝撃吸収性より反発性を重視しているので、スコアは通常版の方が高い結果となりました。

色々試した結果、通常版でハーフサイズ上げて、靴下を2枚履きにするのがベストの履き心地ですね。

今回はアルファのパフォーマンス・テスト、レビューでしたが、改めて通常版の良さを再確認した結果になりました。

まあ実際にマイケル・ジョーダンがNBAで履いていたわけですから当然と言えば当然ですが。

アルファは現在、オフコートやストリートバスケで使っています。
サイズに関しては、長さ、幅は通常のNikeサイズです。

高さはフォアフットで若干高めなので、空間が気になる方は要試着です。

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  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 7/10
  • COURT FEEL - 7/10
  • FIT/LOCKDOWN - 8/10
  • SUPPORT - 9/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
  • BREATHABILITY - 8/10
  • DURABILITY - 9/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
B+ 81 / 100

PERFORMANCE RANKING

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