Nike Air More Uptempo(2016, 2018) Performance Review
- テストカラー:Olympic(414962-104)・Georgetown(921948-003)
- 主な機能:Full-length Visible Max Air,Phylon Midsole,TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Scottie Pippen,Charles Barkley,Iman Shumpert
- 価格:¥17,280・$160
Introduction
今回は"Nike Air More Uptempo(エアモアアップテンポ)"のパフォーマンス・レビューです。
Scottie Pippen(スコッティ・ピッペン)が当時のNBA記録である72勝を達成した1995-96シーズンに履いていたのが今作。
スニーカーとしては非常に人気があるためか頻繁に復刻があり、その中で今回使用したのは2016年(27.5cm)と2018年(27.0cm)の2足。
※サイズダウンして購入した2018年復刻の画像は撮り忘れたまま手放してしまったのでご了承くださいm(__)m
オリジナルの履き心地は覚えていないの比較はせず、その細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 7 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
フォアとヒールの先端は窪んだ「ドット・パターン」、それ以外は前後方向の「ヘリンボーン・パターン」で構成されたアウトソール。
ラバーの素材は全面が「ソリッド」。
粘性(変形のしやすさ)は低めで、粘着性はドット部分は低め、ヘリンボーン部分は高めの質感です。
スキール音は適度に鳴り、綺麗なコートでも若干の制動距離を感じます。
粘着性が高いヘリンボーン部分が、微細な粒子も吸着してしまうことがが原因かと。
ダスティーなコートでは頻繁にソールを拭く必要があり、ソール面積の広さがここでは仇に。
※手が大きい方は気にならないかもしれません。
厚いクッションも多少に影響があります。
大きく滑りはしないので、ギリギリ及第点のトラクションかなと。
CUSHIONING - 6 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」に「フルレングス・マックスエア」を埋め込んだクッション・セットアップ。
エアはフルレングスとは言っても厳密には内部で3つのパーツに分かれています。
全体に分厚い設計で、フラットなソール形状ですがコートは遠く感じます。
バルキーな見た目に反してソールの屈曲剛性は通常レベルで、クッションも特にフォアは少しソフトよりの質感。
ソフトに感じる主な要因は厚みあるインソールにあり、吸収性は十分かと。
その分反発性は至って普通。左右方向の動きでは少しクッションの横ブレを感じるため、アジリティに影響します。
またアーチサポートが低めなこともあり、通常アーチの自分にとってはソールとの一体感は薄め。
ローアーチや偏平足の方には合う仕様かと思いますが、それでも驚くようなパフォーマンスにはならないでしょう。
市販のインソール「スーパーフィートのグリーン」との相性は良く、クッションの横ブレは軽減され、アーチサポートも補完されます。
ただ一点要注意なのは「サイジング」。
アーチが立つことによりシューズ内での足長が短くなり、サイズ変更が必要になってきます。
マイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの"27.0cm"でも長さが余ったので、インソール変更を視野に入れるなら「フルサイズ(1.0cm)ダウン」が良いでしょう。
※インソール交換はスコアに含めていません。
COURT FEEL - 6 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 6 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
SUPPORT - 6 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
「ハーフ・インナーブーティー」を「アッパー」が包むセットアップ。
足入れはとても簡単で、シューレースもループが少なくすぐに締める事ができます。
全体に幅も高さもある成型で、内部のパディングも最小限。
シューレースを締めても所々にスペースを感じる仕様です。
ソックスを厚手の物に替えることでスペースは埋めれますが、そうすると今度はクッションが厚くなり過ぎて不安定感が増してしまいます。
アーチが合っていない状態ですし、インソールを使わずにフィットを高めるには限界があります。
サポート性も考えるともし使うならインソール交換は必須かと。
※インソール交換はスコアに含めていません。
LATERAL TRANSITION - 6 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 7 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
537g(片足・27.5cm)
Final Conclusion
ポジティブな意味でない、一般的なレトロモデルのイメージを具現化したようなパフォーマンス。
ビッグマン向けとかでもなく、パフォーマンスよりも「ファッション性」に重きを置いたモデルかと。
インソール交換しても強度の低い練習用が限界ですかね。
現代モデルでもそうであるように、レトロモデルにもピンからキリまであり、同じアップテンポシリーズの中でもかなり差が存在します。
例えば"Air Max Uptempo(エアマックスアップテンポ) '95"や"Air Max Uptempo '97"はかなりのハイパフォーマンスだったので、もしオンコート用にアップテンポを履きたい場合はこれらをオススメします。
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TRACTION - 7/10
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CUSHIONING - 6/10
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COURT FEEL - 6/10
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FIT/LOCKDOWN - 6/10
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SUPPORT - 6/10
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LATERAL TRANSITION - 6/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 7/10