Nike Air Max Uptempo (’95) Performance Review

11月 28, 2015
5514
0
  • テストカラー:Lakers(311090-103)
  • 主な機能:Full-length Max Air Unit, Speed Lacing System, Phylon Midsole
  • 着用した主なプレイヤー:Scottie Pippen, Toni Kukoc, Derek Fisher, Mitch Richmond, Ray Allen, Chauncey Billups
  • 価格:-(国内)、$160(海外)

Introduction

久しぶりの投稿です。

今回はエアマックス・アップテンポのレビューです。

2015年の復刻は、残念ながら国内発売はなく、海外からの購入となりました。オリジナルはピッペンやフィッシャー、クーコッチが主に着用。アウトソールのパターンが独特で、90年代のブラウン管テレビ映像でもかなり目立っていた記憶があります。

では早速、機能の細部を見ていきたいと思います。

⇒他のナイキモデルのレビューはこちら

⇒筆者のプロフィールはこちら

⇒各スコア項目についてはこちら

⇒Twtterはこちら

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

DSC04748アウトソールは大きなドットと、ストライプを組み合わせたパターン。

このソリッドラバーは粘性が非常に高く、とても良くグリップします。

キュッと音はあまり鳴らず、グッと止まるタイプです。

ほこりにも強く、あまり拭かなくてもパフォーマンスは維持されます。

素晴らしいトラクションです。

CUSHIONING - 9 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

フルレングス・マックスエアとファイロン・ミッドソールのセットアップ。

エアはAir Max Hyperpositeのように360度タイプではなく、ケージでエアウインドウが分割されたタイプです。

オリジナルに比べると、エアの感触が硬めになっていると海外レビューでは言われてますが、さすがに当時の履き心地を覚えてないので定かではありません。

実際、この分割ウインドウ型マックスエアはほとんど沈まず、見た目に反して衝撃吸収性は平均レベルです。逆に、この沈まないクッションは、反発性にとっては好材料です。

加えてアウトソールとミッドソールにかなり剛性があり、反発性は素晴らしいです。体重が軽いとソールが変形せず違和感があるかもしれません。体重があるプレイヤーほど、心地良く感じるクッションかと思います。

COURT FEEL - 9 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

DSC04743土踏まず部分までしっかり接地するフラットなアウトソール。

マックスエアの厚さはありますが、硬めのクッショニングである事と、足とコートの間に特別干渉するパーツが無い事で、常にダイレクトな接地感があります。

FIT/LOCKDOWN - 8 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

DSC04745アッパーはシンセティック・レザーとヌバック・レザーの組み合わせ。

フォアフット周りは特にパディングがなく、急なストップ時など足指への当たりが少し痛いことがありました

ヒール周りは十分なパディングがあります。

シューレースはAir Jordan 10などでも使われた"スピード・レーシング・システム"。

これは一動作で簡単に締め上げることができることを売りにしたものです。

簡単に締めれるのは良いですが、シューレース・ループが4列しかないのは結構なマイナスポイント。

それでもトータルでフィット感がハイスコアになった要因は、随所に配置されたラバーバンドたち。

タンを覆うように4列に配置されたラバーバンドと、シューズ内部でタンとミッドフットを繋ぐラバーバンドにより、足とシューズが適度にロックされます。

Air Jordan 10よりは弱めのラバーの押さえつけですが、平均以上のフィット感です。

SUPPORT - 9 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

DSC04744

アウトソールはKobe IXKD7などの柔らかいソールとは対極の、あまり変形しないタイプなので慣れていないと違和感があるかもしれません。

アウトソールの形状はフラットで、広めの設計のため十分な安定性があります。

ヒール周りはインターナル・ヒールカウンターと巻き上がったミッドソールでしっかりブレ防止。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

自分がオフェンスでクロスオーバーや、カットの動きをする際には非常にスムーズ。

逆にディフェンスで相手に合わせて切り替えしをする際には、この剛性あるソールがもう少し変形してくれればなあ、と思うシチュエーションがしばしば。

グリップ性能と反発性でカバーできる範囲ですが、少し疲れます。

HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

縦方向へ動く際には剛性あるソールが適度に変形するので、重心移動は非常にスムーズ。

またアウトソールには大きく横方向にストライプの溝が入っていて、これがかなりアグレッシブにグリップし、重心移動を加速してくれます。

"アップテンポ"の名に相応しい素晴らしいトランジションです。

BREATHABILITY - 6 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

90年代のモデルだけあり、やはり通気性は度外視。

タン以外に通気可能な箇所はなく、平均以下の通気性です。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

DSC04746

危惧されるのはエア抜けと、ラバーバンドの劣化。

エアはインドアで使う限りはそこまで心配する必要はないでしょう。

ラバーバンドが劣化して伸縮性を失うと機能が格段に落ちてしまうので、高温多湿と日光は避けての保管が必須のモデルかと思います。

WEIGHT - 6 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

DSC04742約528g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

トータル・スコアは通気性と重さの面で大幅に足を引っ張られ、"B+"となっていますが、マイナス項目は個人的には気にしない点ばかり。

反対に、剛性あるソール、硬めのクッション、強力なトラクションと好みの部分はすべてハイスコアだったので、試合用のローテーションに入れるほど気に入っています。

サポート性重視のモデルに一見思えますが、実際の機能はかなりアグレッシブ。通気性と重さを気にしないプレイヤーには、かなりオススメの1足です。

サイズに関しては、Nikeの通常サイズで問題ないと思います。

⇒他のナイキモデルのレビューはこちら

⇒筆者のプロフィールはこちら

⇒各スコア項目についてはこちら

⇒Twtterはこちら

900x900

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 9/10
  • COURT FEEL - 9/10
  • FIT/LOCKDOWN - 8/10
  • SUPPORT - 9/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
  • BREATHABILITY - 6/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 6/10
TOTAL SCORE
B+ 84 / 100

PERFORMANCE RANKING

TAGS