Nike Zoom GP(2019) Performance Review
- テストカラー:Sonics(AR4342-300)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air,Heel Zoom Air,Phylon Midsole,Carbon Fiber Shank Plate,Wrap Shroud,Monkey Paw,TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Gary Payton
- 価格:¥- / $160
Introduction
今回は往年の名ポイントガード"Gary Payton(ゲイリー・ペイトン)"のシグネチャーモデル"Nike Zoom GP"のパフォーマンス・レビューです。
オリジナルの発売は1999年で、今作はちょうど20年ぶりの復刻になります。
当時、オリジナルを履いたことはあるはずですが機能をあまり覚えておらず…明確な比較は無しで純粋に今作のパフォーマンスを見ていきたいと思います。
※復刻モデルにアジア向けのEPラストは存在せず、こちらはグローバルラストになります。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
「ヘリンボーン・パターン」と「ドット・パターン」で構成されたアウトソール。
ラバーの素材は全面「ソリッド」。
粘性(変形のしやすさ)はグリッドのあるフォアは高め、グリッドの無いヒールは低め。
粘着性は低めの質感です。
スキール音はあまり鳴らないタイプで、綺麗なコートではアグレッシブにグリップしてくれます。
ホコリの影響はややありますが許容範囲。安定感のあるトラクションです。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」のフォアとヒールに「ズームエア」を埋め込んだクッション・セットアップ。
ファイロンはやや硬めの質感。
硬めながらフォアのファイロンは薄く、アウトソールにグリッドもあるため、足下にズームエアを明確に感じられ、沈みはやや強め。
フォアの屈曲剛性も大人しめで、反発性は平均レベル。
薄めの設計で接地感はあるので、どの方向への重心移動もスムーズ。これに加速感さえあれば。。
ズームエアの感触を際立たせる仕様なので吸収性は問題になることはないでしょう。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「ハーフ・インナーブーティー」を「アッパー」とラップ構造の「ストラップ」が包むセットアップ。
素材はレザーにヌバックにネオプレンと、クラシックそのもの。
履き口は広く、足入れは簡単です。
内部は全体にやや低く、タイトな作り。
今回はハーフサイズ(0.5cm)ダウンで購入しましたが、いつものソックス2枚ではキツく、初回はソックスを1枚減らさざるを得ませんでした。
長さは余りがあったので、2回目からはクッションの沈みから、普段の2枚履きが可能になりました。
可能になった後も一点だけ気になったのは「フォアのパイピング」。
緑のヌバックはリフレクター素材で縁(ふち)取られているのですが、ここだけ周りのヌバックに比べてやけに低い。
自分の場合は若干の圧迫感のみでしたが、足型によってはフォアでプレーする際に「鬼門」になるやも。。
ここさえクリアできれば、密着感の強いフィット感が得られるでしょう。
またカチカチと段階的に締める事が出来るギミッキーなストラップも、かなり強力なロックダウンが可能です。
※※※サイズ選びに関して※※※
前述のとおりマイサイズからハーフサイズダウンの"27.0cm"を購入。
結果これでジャストでした。
幅広や甲高のプレイヤーはマイサイズを基本に、上記の「鬼門」が気になる場合はハーフサイズアップも検討して良いかと思います。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
ソール形状はフラットで、ヒールカウンターに加えて内側側には「モンキー・ポー」と呼ばれる猿の手を模した補強パーツが内蔵されています。
※モンキー・ポーは"Zoom Flight The Glove"でも使われていました。
シャンクプレートは大きく、しかも「カーボンファイバー製」。
さらにストラップは結束バンドの様な仕組みで、下側のタブを半分起こすと1段階締り、全部起こすと2段階締り、細かい調節が可能。
また上側のタブを起こせば一気に緩む構造です。
このストラップの固定も強力で、「鬼門」さえクリアできればサポート性はほぼほぼ問題無いでしょう。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 6 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
454g(片足・27.0cm)
Final Conclusion
2013年に復刻された"Nike Zoom Flight Glove"と比べるとクッションはかなり吸収に寄ったパフォーマンス。
個人的にはポンポンと軽くステップが踏めてた"Nike Zoom Flight Glove"の方が圧倒的に好み。
同じGary Paytonモデルでもパフォーマンスの種類は全然違います。
近年のソフトめなクッションが好みの方には今作はオススメできます。
確か国内発売は無く海外のみの展開だったと思いますが、セール価格でだいぶリーズナブルになっていた記憶なので、気になる方は調べてみては。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 6/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 8/10