Nike Lebron XVII(17) FP Performance Review
- テストカラー:Graffiti Cold Blue(CT6047-400)
- 主な機能:Heel 270 Max Air, Forefoot Zoom Air Pod x 2, Phylon Midsole, Forefoot Inner Bootie, TPU Shank Plate, Foamposite, Flyknit, TPU Internal Heel Counter, Ankle Strap
- 着用した主なプレイヤー: Lebron James,Markeef Morris,DeMarre Carroll
- 価格:¥24,750・$225
Introduction
今回はLebron James(レブロン・ジェームズ)の17thシグネチャー"Nike Lebron XVII(17) FP"のパフォーマンスレビューです。
正確には通常のLebron 17のアッパーのマテリアルに「ポジット」を使用したFP(Foamposite)バージョン。
通常バージョンは試着でクッションがソフト過ぎると感じたためスルーし、セールを待って今作を購入。
周囲でも高評価の声が多く、セットアップ的にも好印象。
期待値高めの中、細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
全面が細かい「ダイアモンド・パターン」のアウトソール。
ラバーはブルーの「トランスルーセント」で、粘性(変形しやすさ)は高めで粘着性は低めです。
スキール音はほぼ鳴らないタイプで、制動距離はほぼ無く、ピタリとグリップしてくれます。
ホコリにも強く、状態の悪いコートでもあまり拭く必要はありません。
かなり信頼できるトラクション、パーフェクトスコアです。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ファイロン・ミッドソール」に「270・マックスエア」と2つの「ズームエア・ポッド」を合わせたクッションセットアップ。
※270マックスエアはヒールのエッジ部分に馬の蹄鉄型に配置され、中央部分はミッドソールになっています。
ここまでは通常バージョンと同じですが、小指側のズームポッドとミッドソールがすべてポジット素材で覆われている点が異なります。
またヒールにも変化があり、通常バージョンの270マックスエアは中央のファイロンの沈みが強かったのに対して、今作は違和感が消えています。
フォームの密度を上げたのかストロベルを追加したのか理由はわかりませんが、前後のクッションバランスはほぼフラットに。
ポジットに覆われたおかげでソール剛性、ズームポッドの反発ともに強力で、シューティングや軽くハンドリングをしている段階での反発性はパーフェクトに感じました。
いざ対人で使ってみると、、クロスオーバーの際と、ドライブの途中、フォアで全体重を支えている際にブレを感じました。
いずれも小さめのブレですが、加速感あるクッションを受け取め切れていない印象です。
色々試した結果、「インソールの厚さ」が悪さをしている模様。
同じシーズンに発売された"Nike Lebron VII(7)"と同じ現象です。
吸収性はインソール以外で十二分に確保されているので、これは正直余計かと。
とは言えそれ以外は申し分の無いクッショニング。
またインソールは市販のスーパーフィートのグリーンに交換すればブレも解消されるので、試合でも使えるレベルまで持って行けます。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フォアフット・インナーブーティー」を「フライニット」と「ポジット素材(フォームポジット)」が包み、足首に「ストラップ」を追加した構造。
通常バージョンのLebron 17のアッパーには、TPU素材とフライニットを編み込んだ「ニットポジット」が使われていました。
今作はフライニットはフライニット、ポジット素材はポジット素材でそれぞれ独立。
足入れ部分は適度に広がり、特にストレスなく履けます。
シューレースはフライニットに直接通す構造で摩擦が強く、プレー中に緩みにくい仕様です。
全体の成型も良く、ポジットが足に当たるようなこともありません。
足首のストラップに関しては特にプラスもマイナスも感じずですが、トータルのフィット感はかなり良好。
※もしかしたら足首の形状や背屈の角度によっては当たりが気になるかもしれませんが。
着用前は装飾過剰でフィットしないのでは、と心配していましたが幸い杞憂に終わりました。
※※※サイズ選びに関して※※※
普段のマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンして、グローバルラストの"27.0cm"を購入しました。
ちなみに今作は国内販売もすべてグローバルです。
長さ・幅・高さともにいつものソックス2枚でジャスト。
スーパーフィートのグリーンへの交換でパフォーマンスは上がりますが、アーチサポートの関係から中の空間に余裕が生まれます。
交換前提ならフルサイズ(1.0cm)ダウンの"26.5cm"も可能かもしれません。
自分は買い替えるのが手間と言うのもあり、分厚いパワーエリートソックスに変えて"27.0cm"を快適に履けています。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 9 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 7 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
554g(片足・27.0cm)
Final Conclusion
噂に違わぬハイパフォーマンス。
繰り返しになりますが、インソール交換すれば試合のローテーションにも入ってきます。
通常バージョンの"Nike Lebron XVII(17)"とは別物と考えて良いでしょう。
また同シーズンに復刻された"Lebron VII(7)"と比較すると、インソール交換前なら今作の方が好み。
交換後なら"Nike Lebron VII(7)"の方がよりダイレクトなコート感覚があり好みです。
この2モデルの差となったのは「フォアのグリッド」。
今作のグリッドは深過ぎて、重心移動に微妙に影響します。
ここはインソール交換で対応出来ない部分なので逆転が起きました。
やはりソール形状は大事だと再確認しました。
ともあれどちらも良モデルで、アウトレットセールで買えますので機会がありましたら是非トライを。
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 9/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 7/10