Nike Zoom Rev EP(Zoom Hyperrev 2017) Performance Review

- テストカラー:Black/White-Anthracite(852423-010)
- 主な機能:Hyperfuse, Half-length Inner Bootie, Forefoot Zoom Air(Bottom Loaded) Phylon Midsole, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter, TPU External Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Draymond Green, DeMarcus Cousins, Bradley Beal, Devin Booker
- 価格:¥16,200(国内)・$110(海外)
Introduction
今回はハイパーレブシリーズの最新作"Zoom Rev EP"のパフォーマンス・レビューです。
今作は商品タイトルから"Hyper"と"年号"が外され、ショップによっても表記が違ったりするので、検索の際には少し注意が必要かと思います。
前作"Zoom Hyperrev 2016"はワンピースアッパーの履き口が狭くて伸縮性も足りず、足入れが極めて難しい残念なつくりでした。
今作はオーソドックスなホールカットに戻り、無難に履きやすそうな印象。
その代わりにソールの方に少し仕掛けがありそうですね。
早速細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 7 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ファイロン・ミッドソールのフォアフット底面にズームエアを埋め込んだクッション・セットアップ。
ズームエアは「ボトムロード」言われるタイプで、前作"Zoom Hyperrev 2016"と同じ仕様です。
通常この仕様ではファイロンを挟むため、足裏でズームエアは感じられない事がほとんど。
今作に限ってはフォアのファイロンがとても薄く、ズームエアにしっかり乗っている感触があります。
ただズームエアの無い足指周りは、その薄いファイロンのみ。
ジャンプや急ストップ時には、この部分がクシャッと潰れるような感触で、正直物足りなく感じました。
"Kobe XI(11) Elite Low"のダイスカットされたルナロンインサートの感覚に近いかと。
ファイロンのみのヒールの方が適度な厚さがあり、しっかりした衝撃吸収性があります。
足指部分のクッションは少し心許ないですが、屈曲部分の剛性・復元性はしっかりしています。
反発性は悪くなく、つま先と足指が少し痛むのを我慢すれば、スムーズに動けます。
このフォア部分のクッションは完全に軽量プレイヤー向けでしょう。
体重が軽くなるほど、違和感・物足りなさは少なくなると思います。
ちなみに私の体重は75kgです。参考までに。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
前作"Zoom Hyperrev 2016 EP"のワンピースアッパーは絶望的な足入れの難しさでしたが、今作は一般的なホールカットなのでその心配はありません。
アッパーは、メッシュを貼り付けたフューズ素材をメインに使用。
また、フォアフットのみインナーブーツ仕様になっています。
アッパーの足当たりは優しく、ナチュラルなフィット感。
ヒール周りのパディングも適量で、内外両方に設置されたヒールカウンターへのカカトの収まりも良いです。
気になったのは、シューレースの最前列とつま先の距離が長く、フォア部分の細かいフィット調節ができないことくらい。
シンプルな作りで、癖がなく履きやすいバッシュです。
※サイズ選びについて※
今回使用したのはアジア人向け幅広ラストの「EPバージョン」です。
前作同様、全体的に大きめの作り。
通常のサイズからハーフサイズダウンが良さそうです。
足型が細いプレイヤーであればワンサイズダウンも考えて良いでしょう。
海外発売の通常ラストは、私自身は試していませんが海外の友人によると、やはり少し大きめの様です。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
今作の一番のギミックであるウェーブ状のアウトソール。
このウェーブパターンはソフトなライディングを提供してくれる代わりに、接地面積が限定されトラクションが弱くなります。
ラバーの粘性がもう少し高ければ、トータルスコアも83-4くらいに押し上げられたと思います。
クッションは必要最低限で、接地感が良くガードプレイヤーや軽量プレイヤーには好まれるでしょう。
体重あるプレイヤーやクッションを求めるプレイヤーは、特にフォアのクッションが厚いエリートソックスや、インソール交換などで対応が必要した方が良さそうです。
前作とは反対に、アッパーは癖がなく、ソール周りの方で好みが分かれるバッシュかと。
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TRACTION - 7/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 9/10