Nike Zoom Rev EP(Zoom Hyperrev 2017) Performance Review

3月 9, 2017
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  • テストカラー:Black/White-Anthracite(852423-010)
  • 主な機能:Hyperfuse, Half-length Inner Bootie, Forefoot Zoom Air(Bottom Loaded) Phylon Midsole, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter, TPU External Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Draymond Green, DeMarcus Cousins, Bradley Beal, Devin Booker
  • 価格:¥16,200(国内)・$110(海外)

Introduction

今回はハイパーレブシリーズの最新作"Zoom Rev EP"のパフォーマンス・レビューです。

今作は商品タイトルから"Hyper""年号"が外され、ショップによっても表記が違ったりするので、検索の際には少し注意が必要かと思います。


前作"Zoom Hyperrev 2016"はワンピースアッパーの履き口が狭くて伸縮性も足りず、足入れが極めて難しい残念なつくりでした。

今作はオーソドックスなホールカットに戻り、無難に履きやすそうな印象。

その代わりにソールの方に少し仕掛けがありそうですね。

早速細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 7 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

「ウェイブボーン・バターン」と呼ばれるアウトソール。

底面から一見普通のヘリンボーンパターンに見えます。

サイドからみるとソールはウェーブ状にうねっています。

使われているラバーは耐久性に優れたXDR。

実際プレーしてみると、ソールのフォア部分は特にソフトで、体重を掛けると沈みます。

沈んだ状態ではガッチリとコートをグリップします。


XDRの粘性はそこまで高くないので、ソールが沈み切らない程度の軽めのステップ時は、少しスルスルと滑る感覚がありました。

ホコリにもあまり強くなく、普段以上に強めのステップが要求されます。

幸いにもコケてしまうような大きな滑り方ではないのでトータルでギリギリ平均レベルくらいかと。

CUSHIONING - 7 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

ファイロン・ミッドソールのフォアフット底面にズームエアを埋め込んだクッション・セットアップ。

ズームエアは「ボトムロード」言われるタイプで、前作"Zoom Hyperrev 2016"と同じ仕様です。

通常この仕様ではファイロンを挟むため、足裏でズームエアは感じられない事がほとんど。

今作に限ってはフォアのファイロンがとても薄く、ズームエアにしっかり乗っている感触があります。

ただズームエアの無い足指周りは、その薄いファイロンのみ。

ジャンプや急ストップ時には、この部分がクシャッと潰れるような感触で、正直物足りなく感じました。

"Kobe XI(11) Elite Low"のダイスカットされたルナロンインサートの感覚に近いかと。

ファイロンのみのヒールの方が適度な厚さがあり、しっかりした衝撃吸収性があります。


足指部分のクッションは少し心許ないですが、屈曲部分の剛性・復元性はしっかりしています。

反発性は悪くなく、つま先と足指が少し痛むのを我慢すれば、スムーズに動けます。

このフォア部分のクッションは完全に軽量プレイヤー向けでしょう。

体重が軽くなるほど、違和感・物足りなさは少なくなると思います。

ちなみに私の体重は75kgです。参考までに。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

ヒールは平均的な厚さのファイロンのみで、シンプルにダイレクトな接地感があります。

フォアは薄過ぎるくらい物理的にコートに近い仕様。

ホコリに弱いトラクションでマイナス1ポイント。

それから私の体重では足裏に痛みが出たのでマイナス1ポイントしましたが、軽量プレイヤーであればより快適に感じるでしょう。

FIT/LOCKDOWN - 9 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

前作"Zoom Hyperrev 2016 EP"のワンピースアッパーは絶望的な足入れの難しさでしたが、今作は一般的なホールカットなのでその心配はありません。

アッパーは、メッシュを貼り付けたフューズ素材をメインに使用。

また、フォアフットのみインナーブーツ仕様になっています。


アッパーの足当たりは優しく、ナチュラルなフィット感。

ヒール周りのパディングも適量で、内外両方に設置されたヒールカウンターへのカカトの収まりも良いです。

気になったのは、シューレースの最前列とつま先の距離が長く、フォア部分の細かいフィット調節ができないことくらい。

シンプルな作りで、癖がなく履きやすいバッシュです。

※サイズ選びについて※

今回使用したのはアジア人向け幅広ラストの「EPバージョン」です。

前作同様、全体的に大きめの作り。
通常のサイズからハーフサイズダウンが良さそうです。

足型が細いプレイヤーであればワンサイズダウンも考えて良いでしょう。

海外発売の通常ラストは、私自身は試していませんが海外の友人によると、やはり少し大きめの様です。

SUPPORT - 9 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

ソール面積が大きく安定性は十分。

内外両方に設置されたヒールカウンターは剛性があり、ブレをしっかり防止。

シャンクプレートのおかげで捻れも起きません。

足指下のファイロンの薄さと、ホコリに弱いトラクションが少し気になりますが、トータルのサポート性はかなり優秀です。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

トラクションは影響して来ますが、アッパーのフィット・ロックダウン共にしっかりしていて、薄いクッションのソールは非常に反応が速い。

足指部分が薄過ぎるクッションは気になりますが、左右方向ではそこまで体重を掛けない箇所なので、影響は少なめ。

優秀なレベルのトランジションかと思います。

HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

ヒールからフォアの母指球部分まではスムーズで高速な重心移動が可能。

そこまでが高速なだけに、突然クッションが薄くなる足指部分にダイレクトに衝撃が来るので、次第に痛みが出てきます。

この部分はやはり体重によって変わると思いますので、軽いプレイヤーほどスムーズに感じるかと思います。

BREATHABILITY - 8 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

シューズの後ろ半分は、通気性のないフューズ素材がベースに使われています。

フォアフットは通気性あるメッシュですが、インナーブーツと2重構造になっているため、見た目ほどは通気しません。

それでもインナーブーツの素材は吸湿速乾性に優れていて、タン部分からは大きく通気するので、トータルで十分な通気性は確保されている印象です。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

気になるのは足指部分の薄いソール。

このカラーは耐久性の高いXDRラバーが使われているため大丈夫そうですが、通常のソリッドやトランスルーセントだと少し心配です。

なので、体重あるプレイヤーや、部活など毎日連続しての使用の場合、XDRラバーを選んだ方をオススメします。

アッパーはインナーブーツと2重構造になっていますし、つま先など必要な箇所はフューズコーティングが施してあります。

捻れや変形も起きないのでトータルの耐久性は高そうです。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約380g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

今作の一番のギミックであるウェーブ状のアウトソール。

このウェーブパターンはソフトなライディングを提供してくれる代わりに、接地面積が限定されトラクションが弱くなります。

ラバーの粘性がもう少し高ければ、トータルスコアも83-4くらいに押し上げられたと思います。


クッションは必要最低限で、接地感が良くガードプレイヤーや軽量プレイヤーには好まれるでしょう。

体重あるプレイヤーやクッションを求めるプレイヤーは、特にフォアのクッションが厚いエリートソックスや、インソール交換などで対応が必要した方が良さそうです。

前作とは反対に、アッパーは癖がなく、ソール周りの方で好みが分かれるバッシュかと。

  • TRACTION - 7/10
  • CUSHIONING - 7/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 9/10
  • SUPPORT - 9/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
  • BREATHABILITY - 8/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
B 80 / 100

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