Adidas D Lillard(Dame) 2.0 Boost Primeknit Performance Review
- テストカラー:NBA All-star Game Aurora Borealis (Q16510)
- 主な機能:Primeknit, Heel Boost, Forefoot Adiprene+, Stable Frame, CMEVA Midsole, PU Insole, TPU External Heel Counter, Techfit Inner Bootie
- 着用した主なプレイヤー:Damian Lillard
- 価格:¥24,840(国内)・$115(海外)
Introduction
今回のレビューはリラードの2ndシグネチャーのブースト/プライムニットバージョン。
通常版ではウーブン素材だった部分がプライムニットに変更され、ミッドソールから下は“Crazy Light Boost 2015”と同じものに変更されています。
この変更でどうパフォーマンスが変わって来るのか、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
“Crazy Light Boost 2015”と全く同じ細かいヘリンボーン・パターンのアウトソール。
パターンが浅く、ホコリが吸着しやすい構造もそのまま。
ある程度以上のホコリを吸着すると一気にパフォーマンスが低下。
頻繁に拭く必要があるでしょう。
綺麗なコートであれば、素晴らしくグリップします。
落差が激しいトラクションです。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
CMEVA製ミッドソール、ヒール・ブースト、フォアフット・アディプリーン・プラス、ポリウレタン製インソールのセットアップ。
基本のツーリングは“Crazy Light Boost 2015”と同じです。
唯一の変更点は、ポリウレタン製インソールに厚みを持たせたこと。
このインソールのおかげで、フォアフット部分の衝撃吸収性は増し、アーチサポートも良い感じ。
この厚さなら交換しなくても快適にプレーできるでしょう。
ブーストの衝撃吸収性は相変わらず素晴らしく、ヒールのクッションは文句なしです。
フォアのアディプリーン・プラスは硬いCMEVAに包まれているため、存在をまったく感じません。
それでもCMEVAが硬いおかげで、フォアフットの剛性・復元力は比較的強く、それなりの反発性は確保されています。
COURT FEEL - 9 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
“Crazy Light Boost 2015”と同じフラットなアウトソール。
インソールが厚くなり、アーチサポートがしっかりした事で接地感はより良くなっています。
満点にしたいところですが、ホコリに弱いソールとたまに変形するブーストが気になるのでギリギリ届かずです。
FIT/LOCKDOWN - 7 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
インナーブーツとプライムニット・アッパーのセットアップ。
プライムニットがどう機能するのか?
このモデルで最も気になっていたポイントです。
プライムニットは裏地にメッシュ素材を貼り付けただけで、非常に優しい足当たり。
成型の良いインナーブーツは、足入れがしやすく快適。
これら個々のパーツはかなり優秀ですが、そのバランス・組み合わせ方が何とも微妙…。
“D Lillard 2.0”のアッパーのラストと“Crazy Light Boost 2015”のソールの幅が合っていない…。
アッパーが幅広なのに対して、ソールが狭いです。
そのため特に左右方向への動きでは、小指部分のアッパーが溢れるシチューションがしばしばありました。
通常版“D Lillard 2.0”は絶妙なフィット感だったので、それを越えるのは難しかったのかもしれません。
サイズに関しても難しいモデルです。
アッパーの溢れを防ぐためにはハーフサイズダウンが良いかもしれませんが、そうするとアッパーに負荷が掛かり過ぎ、耐久性が落ちる可能性があります。
要試着モデルかと思います。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 8 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
ソールに対して、アッパーのラストが広過ぎ、特に小指部分が切り替えし時にたびたび溢れます。
すぐに破れるなんてことは無さそうですが、長期の使用ではダメージが来る可能性があるでしょう。
また“Crazy Light Boost 2015”のレビューでも指摘しましたが、ソールのパターンが浅く、減りやすいのもマイナスポイント。
ギリギリ平均レベルの耐久性かと思います。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
アッパーが溢れは少し気になりますが、トータルでは“Crazy Light Boost 2015”とかなり似たパフォーマンスです。
逆にバウンスバージョンの“D Lillard 2.0”と似た機能を求めると、ちょっと違うと感じると思います。
“Crazy Light Boost 2015”が合っていたプレイヤーには好まれる仕様でしょう。
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TRACTION - 8/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 9/10
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FIT/LOCKDOWN - 7/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 8/10
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WEIGHT - 8/10