Nike Giannis Immortality 2 Try-on Review
今回は“Nike Giannis Immortality(ナイキ ヤニス・イモータリティ) 2”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「ホワイト/メタリックシルバー/ディープロイヤルブルー/ハイパーピンク」。
型番は“DM0825-102”。
今作はNBAミルウォーキー・バックスのGiannis Antetokounmpo(ヤニス・アデトクンポ)のズームフリークとは別枠「ヤニス・イモータリティシリーズ」の2作目。
前作初代はなかなかに好感触だったのでナイキのシリーズ化判断は嬉しい限り。
パッと見のデザインに変化は少なく、期待して良さそうです。
全面が前後に走る「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーの素材はグローバルラストなので全面が「ソリッド」。
粘性(変形のしやすさ)は低く、粘着性は高めの質感。
パターンの深さは通常レベルで、ややカーブしたソール形状など、ここまでは前作と同じ仕様。
異なる点は「グリッド」の沈み幅。
前作では沈みは少なく快適でしたが今作はやや沈み幅大きめ。
自分の体重だと張り付く感覚で遅れが出そうですが、女性やキッズなど軽量プレイヤーには喜ばれそうな仕様です。
粘着性の高さからある程度ホコリの吸着はありそうですが、優秀なレベルのトラクションは確保されていそうです。
クッションは「EVA・ミッドソール」単体のセットアップ。
EVAの詳細に関してはメーカー発表がないので、便宜上EVAとしています。
その質感はミッチリと硬めで、弾力があります。
乗ってみるとフォアとヒールはほぼフラットなクッションバランス。
フォアの屈曲剛性もしっかりしています。
触った感じでは前作よりクッションが硬質になっているだけで、グレードアップを期待しました。
が、実際は前述のとおり沈み幅が大きめ。
足下のクッションのみインジェクション(注入)式で作られるのは今は一般的ですが、その量が少なめな可能性があります。
また今作はグローバルラストですがアウトソールが物理的な幅が広め。
グローバルが合う自分の足だと、狭い空間を押す形になってしまい、その下にはグリッドがある。
結果沈みが強くなっているとも考えられるので、足幅が広い方なら前作よりも快適な可能性があります。
捻れ剛性は前作どおりやや弱めで、グローバルが合う方の場合はフォアの沈み同様、気になるかもしれません。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は「エンジニアード・メッシュ」をベースに処々を「フューズ」で補強。
ヒール周りは「シンセティックレザー」も使われています。
素材は全体的に前作よりソフトに。
足入れは簡単で、ヒール周りのパディングは通常レベル。
タンは前作より少し厚くなってますがまだ薄め。
タン以上に前作と異なるのは「トーボックス成型」。
今作もグローバルラストですが、EPラストの様な成型です。
自分の足型ではソックスやインソールを使ってもトーボックスを埋め切るのは困難な模様。
普段EPラストが合っている方や、EPラストでもキツイと思っている方には試して頂きたい仕様です。
サイズに関しては、トーボックス成型以上に長さにもゆとりがあるのでグローバルのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンを基本に考えて良いかと。
今作をまとめますと「前作のAdvanced Fit(アドバンスト・フィット)?」。
AFはズームブレイブなど2000年代のバッシュに使われた幅広バージョンのこと。
現在のEPやPFと異なるのは垂直方向の空間確保でなくしっかりアウトソールごと広くし、クッションはそのままの仕様でした。
今作は前作からクッションはそのままでアッパーの空間を広げた感覚。
同じサイズで両モデルを比較できませんでしたが、アウトソール自体も広くなっている気がします。
クッションの項目で述べた沈みの強さも足幅が広い方なら感覚が変わる可能性もあるので、幅で悩んでいる方は是非トライを。
グローバルが合う方には前作をオススメします。