Under Armour Curry HOVR Splash Try-on Review
今回は“Under Armour Curry HOVR Splash(アンダーアーマー カリー ホバースプラッシュ)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「Midnight Navy / Taxi / White」。
型番は“3024719-403”。
今作はNBAゴールデンステイト・ウォリアーズのStephen Curry(ステフィン・カリー)モデル。
先に試着レビューを書いた“Curry 3Z5 NM”と同様、メインのカリーシリーズとは別枠のテイクダウンモデルになります。
全面が波状の「ウェイブボーン・パターン」のアウトソール。
ラバーの素材は全面が黄色の「ソリッド」。
粘性(変形のしやすさ)は高めで、粘着性も高い質感。
グリッド(溝)も多めで深め。
“Curry 3Z5 NM”と全く同じ仕様で、体重をあまり掛けなくてもグリップしてくれる且つ急ストップ系のトラクションかなと。
ホコリに対する感想も同じく、吸着は多めと予想されつつ、パターンが深いため平均以上のトラクションは期待して良いと思われます。
クッションは「HOVR(ホバー)ミッドソール」単体のセットアップ。
ホバーはフォーム素材をネットで包んだクッション。
ネットで包むことでミッドソールは硬質・高弾力になり、今作もしっかりした乗り心地。
フォアフットの屈曲剛性はマイルドで、少し使うともっとソフトになりそうな感覚です。
捻れ剛性は強く、こちらはシャンクがしっかり入っているので長持ちすると思われます。
クッションバランスはフォアがやや高めでわずかに後傾。
ホバー自体の吸収性は必要最低限ですが、アウトソールとややコシある素材のインソールに吸収性アリ。
“Curry 3Z5 NM”と比べると接地感と反応速度が増していてこちらの方が好みな予感がします。
(images via sports-ws.com)
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は「エンジニアードメッシュ」でミッドソールに沿って「フューズ」で補強。
履き口周りの素材に関してメーカー説明はありませんが「ネオプレン」だと思われます。
足入れはしやすく、シューレースを締めてからも足当たりが気になるポイントは無し。
タンとヒール周りのパディングの量も丁度よくしっかりカカト周りをホールド。
アーチサポートは通常レベルです。
若干フォアに高さのあるアッパー成型ですが、実際にプレーしてフォアに体重を掛けた時に追加で発生するフォアの余裕がホバーでは少なそうな予感。
高さはソックスやインソールで調整が効きそうなので、ナイキのグローバルと同じサイジング(27.5cm)で良さそうです。
今作をまとめますと「メインシグ相当2.0」。
個人的なアンダーアーマーのクッションの好みとしては以下の通り。
・Flow <Micro G < Charged Foam = HOVR
※「Flow」はメインシグであるカリー8やカリー9に使われているクッションで、吸収性が好みのプレイヤーの場合、この式は逆転するかと思います。
レビューを書きかけて放置している「HOVR Havocシリーズ」は今作と同じクッションを使っていて、反発はあちらの方が若干上。
ですがフィットの面で最も気にする部分である「高さ」を合わせるのがなかなか難しいアッパー成型をしています。
その点今作はアッパー成型の癖が少なく、好印象を受けました。
体重がある方、身体能力が高い方の場合HOVRの耐久性に少し懸念がありますが、軽量なプレイヤーやキッズボーラーにとっては十分に検討に値するモデルかと思います。