adidas D.O.N. Issue #3 Try-on Review
今回は“adidas D.O.N. Issue(アディダス ドンイシュー)# 3”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「チームカレッジパープル/アシッドオレンジ/ハロミント」。
型番は“GV7264 ”。
今作はNBAユタ・ジャズのエースであるDonovan Mitchell(ドノバン・ミッチェル)の3rdシグネチャーモデル。
前作が好感触だったので、今作にも期待して試着に向かいます。
⇒adidas D.O.N. Issue #2のレビューはこちら
全面がミッチェルのニックネーム“SPIDA(スパイダ)”に由来する「スパイダーウェブ・パターン」のアウトソール。
ラバー素材は、母指球周りとヒール小指側には「ソリッド」、それ以外の部分は「トランスルーセント」。
どちらのラバーも粘性(変形のしやすさ)は低めで、粘着性は高めな質感。
ラバーの素材感は前作同様ですが、グリッド(溝)の入り方に変更が施されています。
前作では適度に沈んでコートを掴んでくれましたが、今作のそれはフォアを押した時に歪な沈み方をします。
この辺りは使用に連れてクッションやラバーがソフトになり、変化がありそうですが最初は少し滑りそうな予感です。
クッションは「ライトストライク・ミッドソール」単体のセットアップ。
ライトストライクは弾力ありつつ密度はやや低めな質感で、ヒールとフォアのクッションバランスはやや後傾。
厚さは前作に比べて薄くなっています。
また前作で母指球側のミッドソールはアウトソールでケージされていましたが、今作はケージなし。
フォア下のライトストライクはヒールよりは厚いものの、軽く踏んだだけで沈み切ってしまう感覚で、反発は弱め。
アウトソールにダイレクトに乗る感覚なので、グリッドの沈み方もダイレクトに足裏に伝わります。
またアッパーのフォアにも高さがあり、ソールを踏むタイミングが掴みにくそうな仕様。
加えてアーチサポートがかなり低いため、土踏まず辺りに空間がかなり空きます。
前作に比べて吸収性も反発性もグレードダウン。
プラス面を挙げるとコートに近いので接地感は増しているかもしれません。
また偏平足やローアーチの方には嬉しい仕様かと。
自分の場合はインソール交換必須に感じました。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
アッパーの素材は「テキスタイル」と「シンセティック・レザー」がメイン。
素材はソフトで、前作よりアッパー全体は薄め。
足入れは簡単で、ヒール周りのパディング、タンとも前作ほどではないものの厚めの仕様。
ヒールの成型は改善されており、カカトがピタリと収まります。
前述のとおり、フォア部分、トーボックスには高さがあり、アウトソールのグリッドが馴染むことも考慮するとさらに空間は拡がりそうな予感がします。
アディダスらしいゆったりとしたラストで、グローバルが合うプレイヤーには合わない仕様。
逆にグローバルラストよりEPラストの方が良いプレイヤーには合うと思います。
サイズに関しては、グローバルのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)ダウンの27.0cmで良さそうです。
今作をまとめますと「ステップバック」。
デザインにこだわりは見えますが、パフォーマンス的にはイマイチまとまりに欠ける印象。
あくまで試着段階ですが、バッシュの機能は新品段階がベストと思っている身からするとちょっと購入は躊躇う仕様です。
価格相場的にも前作の方がお手頃でまだ各所で買えるためオススメはそちら。
⇒adidas D.O.N. Issue #2のレビューはこちら
もし前作を履いてイマイチと感じた場合、今作の方が良い可能性がありますので、その実力の程は店頭でご確認を。