Air Jordan X(10) Retro Performance Review
- テストカラー:Collezione(310805-061), Chicago 2012(310805-100), Double Nickel(310805-102)
- 主な機能:Full-length Air Sole Unit, Polyurethane Midsole, Speed Lacing System
- 着用した主なプレイヤー:Michael Jordan, Scottie Pippen, Nick Anderson, Mitch Richmond, Russell Westbrook, Nate Robinson, Tony Wroten, DeMar Derozan, Terrence Ross
- 価格:¥16,800-20,520(国内)、$150-190(海外)
Introduction
エアジョーダン・シリーズはAir Jordan 1, Air Jordan 11に続いて3作目のレビューです。
カラーはカウントダウンパックのグレー、2012年のシカゴ、2015年の"45"刺繍入りのシカゴの3種類を試しました。
この3種類の中で最も高機能だったのはカウントダウンパックのグレーでしたので、下記のスコアはすべてこのグレーのものです。3種類の比較は最後の"*Final Conclusion and Size Advice”でやります。
では、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
フルレングス・エアとポリウレタン・ミッドソールのセットアップ。
ポリウレタンは通常の硬さで、エアの感触をあまり妨げないので、衝撃吸収性は平均よりやや上レベル。
フォアフットの剛性は通常レベル。
とくにエアも主張はしないので、反発性は平均レベルです。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
クッションにはそれなりの厚さがある部分は接地感にはマイナス。
それでも、土踏まずまでフラットなソールは、ナチュラルにコートを掴み、トータルでは平均以上の接地感があります。
FIT/LOCKDOWN - 10 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
Air Max Uptempoと同様の、シューレース・ループの下を左右に繋ぐラバーバンドと、タンとソールを内部で繋ぐラバーバンドがフィットの面では大活躍。
しかもAir Max Uptempoのそれより弾力の強いラバーバンドなので、足入れはし難いですが一旦履いてしまうとシューレースが要らないくらいカチッとフィットします。
アッパーの素材も柔らかめなので、足に当たってストレスがかかる箇所もなく、快適です。
SUPPORT - 7 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
急なカットや、クロスオーバー時には小指部分の溢れにより動き出しが遅れる感覚があります。
通常の動きの中ではスムーズです。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 6 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
3種類のカラーのうち、カウントダウンパックが最高点になった理由ですが、やはり"アッパーの素材"です。
カウントダウンパックのヌバックはたまに小指が溢れる程度のソフトさ。2012と2015のシカゴのレザーは柔らか過ぎて、倍以上の頻度で溢れが起こりました。フィット感が良かったのは最初の1、2回だけで、それ以降は使用するに連れてレザーがどんどん伸びてきました。
シューレースで調節できないトゥーボックスにゆとりができるので、靴下を重ね履きして対応してましたが、それでもすぐまた伸びてくるので、残念ながら途中で諦めて2足とも手放してしまいました。
シカゴの画像がないのはこういった経緯です。
プレー用でAir Jordan 10を考えているのなら、ヌバック・レザーを使った"Cool Grey(310805-023)"や"Stealth(310805-003)"などのカラーをオススメします。
そのヌバック・レザーのカウントダウンパックも突出した機能がないため、トータルスコアは"78点"と低めになりました。
悪く言えば特徴ないモデルですが、逆に言えば癖がなく履きやすいオールラウンドなモデルとも言えます。
アピールポイントを上げるとすればその軽量性。
エアジョーダン・シリーズの中では最軽量の部類に入ります。
"エアジョーダンは重い"と敬遠する声をちょくちょく耳にするので、重さが気になるプレイヤーには導入モデルとして良いかもしれません。サイズに関しては、基本Nikeの通常サイズで良いと思いますが、ラバーバンドの締め付けが強いので甲高の方はハーフサイズUPがオススメです。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 10/10
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SUPPORT - 7/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 6/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 8/10