Air Jordan VIII(8) Retro(2013/2016) Performance Review
- テストカラー:Aqua(305381-025)・Playoff(305381-061)
- 主な機能:Heel Air Unit, Forefoot Air Unit, Polyurethane Midsole, Full-length Inner Bootie, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Michael Jordan, Kobe Bryant, Monta Ellis, P.J. Tucker, Michael Beasley, Nate Robinson, Jordan Clarkson, DeMarcus Cousins
- 価格:¥21,600(国内)・$190(海外)
Introduction
今回は"Air Jordan VIII(8) Retro(エアジョーダン 8 レトロ)"のパフォーマンス・レビューです。
レビューに使用したのは2013年発売の"Playoff(プレイオフ)"2016年発売の"Aqua(アクア)"。
リマスターを挟んでの発売の両者ですが、パフォーマンスにほぼ違いはありませんでしたので、まとめてレビュー。
※アクアの画像データは飛んでしまったので、プレイオフのみの掲載になりますm(__)m
ちなみにエアジョーダン8は私自身が「初めて履いたエアジョーダン」。
子供の頃なので正確には「プレイオフカラーのGS」で、サイズは「US6Y(24.0cm)」だったと思います。
なので個人的に思い入れの強いエアジョーダン。
少し前にレビューした"Air Jordan 7 Retro"以上に需要は少ないと思いますが、どうしてもレビューしたかったモデルなので気にせず決行.。
その細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 7 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
全面「ドット・パターン」のアウトソール。
ソリッドラバーは硬めで、粘性はまあまあ。
フラットなソールの接地面積は大きく、綺麗なコートではしっかりグリップしてくれます。
ドットだけではホコリの逃げ場が少なく、けっこう頻繁に拭く必要があります。
また体重が軽いとエッジ部分に上手く体重が乗らず、ツルッと大きく滑る事があるようで、その場合、トラクションは平均以下に感じられるかもしれません。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ポリウレタン・ミッドソール」の上部に 「ヒール・エア」と「フォアフット・エア」を埋め込んだセットアップ。
インソールは薄く、素材は"Air Jordan 7 Retro"同様のポリウレタン。
ミッドソールのポリウレタン配合はかなり硬めの設定で、エアの感触はほぼありません。
代わりにインソール下に敷かれた「段ボール」の様な素材がけっこうフカフカしています。
吸収性は悪くありません。
反発性に関しては、正直物足りない感覚。。。
ミッドソールは硬めで弾力性も低いので、ソール全体に剛性はあるものの、屈曲からの復元が遅い。
トラクションもホコリに弱い事も加味するとパフォーマンスは平均以下。
トータルするとビッグマン寄りのクッションで動きやすくはないです。
ただし、ソールの安定性が凄まじく、今作を履くと毎回明らかに「ジャンプシュートの確率が上がります」。
なので「シューター向け」とも言えるかもしれません。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 10 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
「フルレングス・インナーブーツ」を「ヌバック・レザー」のアッパーが包み、それを「クロス・ストラップ」が覆う三重構造のセットアップ。
インナーブーツの成型は"Air Jordan 7 Retro"よりも少しタイトで、より足に密着してくれる感覚。
ヌバックの足当たりも心地良く、ヒールカウンターの成型も良好。
シューレース・ホールは多く、細かいフィット・ロックダウン調節が可能。
さらにクロス・ストラップも飾りではなく、より強力に足をロックしてくれます。
ゴテゴテした作りですが、各パーツがしっかり仕事をしていて、素晴らしい仕上がり。
パーフェクトスコアです。
※サイズ選びについて※
全体的に長めの作り。
甲高や幅広でなければ、ハーフサイズダウンが良いでしょう。
甲高・幅広の方はナイキのグローバルラストと同様で良いと思います。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 6 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 5 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 6 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
約513g(27.5cm・片足)
オリジナル当時は軽量モデルとして売り出されていた今作ですが、今では立派な重量級。
フィット感が良いので普段のプレー中はほぼ気になりませんが、筋トレ後の練習など疲労困憊時には履きたくない重さです。
あとこれは余談ですが、2013年発売の「Bugs Bunny(バッグス・バニー)」はクッションに異様な厚みがあり、なんと「600g近い重量」がありました。
もちろん同じ27.5cmで、です。
証拠の計測画像も撮ったのですが、アクアの画像データと一緒に誤って消してしまいました。。。
バッグスバニーはもう手元にないため再撮影も叶わず…。
もしお持ちの方は一度計測してみてください。
驚きの数値が出るはずです。
Final Conclusion
前作"Air Jordan VII(7) Retro"から大きくステップバック。
思い入れのあるモデルですが、あまりバスケで履きたいとは思いません。
オフコートがメインですね。
代わりに現代仕様にアップグレードされた"Air Jordan 8.0"をオンコートでは愛用しています。
今まで3足履きつぶして、今履いているのは4代目。それくらい気に入っています。
ちなみに今作を気に入って履いていたNBAのスーパースターがジョーダンの他にもう一人。
2015-16シーズン後に引退したコービー・ブライアントです。
この二人が今作を履いたシーズンはそれぞれ1992-93シーズンと2002-03シーズン。
3P%のスタッツを見るとジョーダンは「35.2%」と、ラインが短くなったシーズンを除けばキャリア2番目の確率。
一方、コービーは「38.3%」とキャリアハイの確率を残しています。
もちろんバッシュだけが要因ではないと思いますが、私自身も今作を履くと明らかにアウトサイドの調子が良い。。。
周りで履いているプレイヤーに聞いても、その傾向は認められるので強ち間違っていないかな、と思います。
なので「とにかくアウトサイドシュートの確率を上げたい!」と思っているプレイヤーは試してみるのもアリかもしれません。
※強くオススメはしませんm(__)m
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TRACTION - 7/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 10/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 6/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
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BREATHABILITY - 5/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 6/10