Air Jordan VII(7) Retro(2012) Performance Review

10月 1, 2018
11067
0
  • テストカラー:Raptors(304775-088)
  • 主な機能:Full-length Air Unit, Polyurethane Midsole, Full-length Inner Bootie, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Michael Jordan, Kobe Bryant, Monta Ellis, P.J. Tucker, Michael Beasley, Nate Robinson, Jordan Clarkson, DeMarcus Cousins
  • 価格:¥17,850(国内)・$160(海外)

Introduction

今回は"Air Jordan VII(7) Retro(エアジョーダン 7 レトロ)"のパフォーマンス・レビューです。

レビューに使用したのは2012年に復刻発売されたカラー"Raptors(ラプターズ)"

私自身オリジナルは履いた事がありませんが、復刻モデルはかなりの数を履いてきました。

中でも2002~2008年と、2012年発売の今作の仕上がりは素晴らしく、ずっとレビューを書きたいと思っていました。

他にも書きたいレビューが数多くあり後回しにされ続けていましたが、ようやく書き上げる事ができました。

レビュー需要は無いのは承知で、細部を見ていきたいと思います。

⇒他のエアジョーダンシリーズのレビューはこちら

⇒ASTERKICKSのプロフィールはこちら

⇒各スコア項目についてはこちら

⇒Youtubeチャンネルはこちら

⇒Twitterアカウントはこちら

⇒Instagramアカウントはこちら

TRACTION - 7 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

全面「ドット・パターン」のアウトソール。

ソリッドラバーは硬めで、粘性はまあまあ。

綺麗なコートでは良くグリップしてくれますが、一定以上ホコリが付くと急激にパフォーマンスが落ちます。

ドットだけではホコリの逃げ場が少ない事が原因かと思われます。

良いときと悪いときの差が大きいですが、ソールには安定性があり、平均レベルのトラクションは維持されています。

CUSHIONING - 8 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

「ポリウレタン・ミッドソール」の上部に 「フルレングス・エア」を埋め込んだセットアップ。

ポリウレタン製のインソールは薄く、フルレングスエアの感触は適度に伝わります。

ミッドソールは硬めながら絶妙に弾力性があり、衝撃吸収性はフカフカでは無いものの十分及第点以上


ソール全体の剛性は強く、フォアの屈曲からの復元も高速。

しっかりグリップするコートであれば、最高クラスの反発性を体感できます。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

クッションは比較的厚めながら、コート感覚はほぼダイレクトに伝わります。

ホコリが多いと伝達がボヤけますが、それでもトータルでは優秀な部類に入るかと。

FIT/LOCKDOWN - 9 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

「フルレングス・インナーブーツ」「ヌバック・レザー」のアッパーが包むセットアップ。

インナーブーツは最新モデルの様にタイトでは無く、フワッと優しく足を包む成型。

アッパーとヒールカウンターの成型も良好です。

惜しいのは「くるぶし部分のシューレースホールの位置」

足をカカト方向へロックするホールをもう一列だけ追加して欲しかったです。

一番上の列までシューレースを締めれば問題ありませんが、そこまで締めたくないプレイヤーには優しくない仕様。

それ以外のフィット・ロックダウンは素晴らしく、急なムーブでもしっかり足に付いて来てくれます。


※サイズ選びについて※

ナイキのグローバルラストで普段履いているサイズと同じで良いでしょう。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

履き口周りのアッパーにはそこまで強度がなく、捻挫癖のあるプレイヤーにとっては少し心許なく感じるかもしれません。

またソールがホコリに弱いのもマイナスポイント。

大きなアウトリガーはついていませんが、ソール面積は広く安定性は申し分なし。

捻れ剛性も強力です。

トータルでは優秀なレベルのサポート性は確保されているかと。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

トラクションの影響は左右方向の方が大きめ。

グリップするコートであれば、クッションの反応は良く、スムーズなトランジションが可能です。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

前後方向ではトラクションの影響は少なめ。

グリップするコートなら、加速感あるトランジションでかなり快適です。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

タン部分をメインに通気します。

アッパーの両くるぶし部分には大きな通気窓があります。

それ以外に通気できる箇所は無く、トータルでは平均レベルの通気性かと思います。

 

DURABILITY - 10 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

イントロで挙げた年代に発売されたモデルは耐久性はなかなかに高く、ガンガン試合で履いても全足5年以上履けました。

湿度や温度管理をきちんとして、紫外線に当てないよう気を付けていれば、かなり長く履けるバッシュです。

長年履いた後、最終的にダメージが来るのは、まずフォア部分のアッパーとソールが剥れ。

もしくはフィットの項目で述べたくるぶし辺りのシューレースホールに負荷が掛かりやすく、ホールが伸びてきます。

WEIGHT - 8 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約430g(27.5cm・片足)

1992年のバッシュとしてはかなり軽い部類に入ります。

実際履いていても重さが気になる事はありませんでした。

Final Conclusion

綺麗なコートであれば「歴代エアジョーダンの中でトップクラス」のパフォーマンス。

更に追加で「2002~2008年もしくは2012年の復刻に限る」と言う条件が付きますが。


最近の復刻は一通り試着し、"Hare"・"Bordeaux"・"Sweater"の3足は実際に購入しました。

3足の結果はそれぞれ「2回でつま先剥れ⇒返品」・「試着段階で"Hare"と同じ感触だったのでオフコート行き」・「初回は好感触も、2回目で剛性が失われ返品」でした。

アッパーの素材自体はリマスター以降なので改善されていますが、いくら何でも薄過ぎます。

そして何よりミッドソールを削り過ぎで、特にフォアはアウトソールに直に乗っている感覚でした。

バスケには厳しい仕様なので、オフコートでの着用が良いでしょう。

もしパフォーマンス面も見直した「本当のリマスター」が出たら、是非オンコートで試して頂きたいエアジョーダンです。

⇒他のエアジョーダンシリーズのレビューはこちら

⇒ASTERKICKSのプロフィールはこちら

⇒各スコア項目についてはこちら

⇒Youtubeチャンネルはこちら

⇒Twitterアカウントはこちら

⇒Instagramアカウントはこちら

  • TRACTION - 7/10
  • CUSHIONING - 8/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 9/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 10/10
  • WEIGHT - 8/10
TOTAL SCORE
B+ 83 / 100

PERFORMANCE RANKING

TAGS