Nike Air Bakin’ Performance Review

11月 9, 2015
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  • テストカラー:Black/Varsity Red/Maize(316383-001)
  • 主な機能:Forefoot Encupsoled Air Unit, Heel Max Air Unit, Phylon Midsole
  • 着用した主なプレイヤー:Tim Hardaway, Anthony Bennett, Chris Douglas-Roberts, DeMarre Carroll
  • 価格:¥12,960(国内)、$125(海外)

Introduction

オリジナルはティム・ハーダウェイのシグネチャー扱いで発売。当時、大人気のデニス・ロッドマンも着用予定と大々的に宣伝していました。

ところが、ヒールのAIRのフォントが宗教的クレームでNGになり生産中止。ハーダウェイはヒールのロゴを変更したPEを履いてプレーしました。一方ロッドマンはゴタゴタしている間にコンバースと契約し、結局履くことはなかったAir Bakin’。

未だにその人気は根強く、2014年に2度目の復刻発売が成されました。パフォーマンス・テストに使用したのはその2014年発売モデルです。

では、機能の細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 7 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

DSC04783アウトソールは太めのヘリンボーン・パターン。ラバーの粘性は平均より少し上くらい。キュッと音が鳴らないタイプのラバーです。

ヘリンボーン部分はピタッと止まります。周囲のエッジ部分は少しスライドしてググーッと止まります。最初はこの違いに戸惑いましたが、少し使えば慣れる程度の違いです。

ほこりにはあまり強くなく、頻繁に拭く必要があります。

ちなみにヒールの「DRC」の刻印の意味は「Durable Rubber Compound」=耐久性ラバー配合、です。今のXDRの昔の呼び名かと思います。

CUSHIONING - 9 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

DSC04786厚めのファイロンミッドソールに、ヒール・マックスエアとフォアフット・エアのセットアップ。

履いてみると、ルナロンのような柔らかさはなく、少し硬めの感触。プレーしてみると硬さは感じず、しっかりと衝撃を吸収してくれます。

また、厚めのミッドソールがフォアフットのシャーシ部分まで伸び、そのミッドソールを包むようにアウトソールが巻き上がっています。そのため、フォアフットの剛性は素晴らしく、反発性は抜群でとても動きやすいです。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

厚めのクッションですが、フラットなソールがしっかりコートを掴み、接地感は十分。

ヒールのマックスエア部分はあまり変形しないので、体重が軽いプレイヤーは少し違和感を覚えるかもしれません。

FIT/LOCKDOWN - 9 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

DSC04782アッパーは見かけに反して柔らかく、足当たりは優しいです。

10列に細かく配置されたシューレース・ホールにより、しっかり足をホールド。

タンが薄めなので、細い丸紐は締め過ぎには注意です。

足首周りとタンの上部には十分なパディングがあり、こちらもしっかり足にフィットします。

SUPPORT - 7 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

左右の急な切り替えし時に、柔らかいアッパーは少し溢れます。ヒールカウンターも入っていますがやはり柔らかめ。アウトソールが中足部で巻き上がっているので、捻挫をしそうな感じはしませんが足首が弱いプレイヤーにはあまりオススメできません。

トータルして平均的なサポート性能だと思います。

LATERAL TRANSITION - 7 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

DSC04780急な動きには柔らかいアッパーのため、足がブレ、反応が遅れます。

アウトソールが広く、グリップも良いので通常のステップは問題ありません。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

体重が軽いとヒールのマックスエアの剛性が気になるかもしれません。そこさえ気にならなければ、ヒールからフォアフットの重心移動は非常にスムーズです。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

DSC04781薄めのタンと、アッパーの赤いパネルの隙間が通気可能な部分です。平均より僅かに下くらいの通気性です。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

DSC04779剛性あるソールに対して、柔らかいアッパーは少し心許ない印象です。細かくステッチが施されているので、すぐには壊れるなんて事はないでしょうが、バリバリ動くガードには向かない作りかもしれません。

WEIGHT - 7 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約469g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

レトロモデルらしい結果になりました。まあ当時もデザインの方で話題に事欠かないモデルでしたからね。バッシュとしての機能性に関して触れられていた印象は皆無なので仕方ないでしょう。

90年代のバッシュの中には、Air Foamposite Proのように現代でも意外に通用するハイパフォーマンスモデルがありますが、これは違いましたね。オフコートで楽しむのが正解だと思います。

サイズに関しては、作りが全体的に小さいので、ハーフサイズUPは必須です。

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  • TRACTION - 7/10
  • CUSHIONING - 9/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 9/10
  • SUPPORT - 7/10
  • LATERAL TRANSITION - 7/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 7/10
TOTAL SCORE
B 78 / 100

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