Anta KT 2 (KT2) Performance Review
- テストカラー:Post Away(11721101-3)
- 主な機能:Hyperfuse, Half-length Inner Bootie, Dual Density EVA Midsole, ANTA EVE Cushioning System, TPU Shank Plate, TPU External Heel Counter, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Klay Thompson
- 価格:¥-(国内)・$120(海外)
Introduction
今回はクレイ・トンプソンの2ndシグネチャー"Anta KT 2"のパフォーマンス・レビューです。
前作"KT 1"は90点の大台に届く「名作」と呼ぶに値するパフォーマンス。
それがこの2作目も買うモチベーションになりました。
果たしてコートでのパフォーマンスはいかに…。
早速その細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 10 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「EVA(樹脂素材)・ミッドソール」のフォアとヒールに密度の異なるフォームを埋め込んだ"ANTA EVE Cushioning System"と呼ばれるセットアップ。
ヒールのフォームはソフトで、フォアは硬めの質感です。
前作"KT 1" では深めのグリッドがトランポリンの様に機能したアウトソールですが、今作ではガチッと硬質で吸収性は無し。
それを補完するためかインソールにはモチっとした素材を使い、厚みも持たせてあります。
素材はおそらくポリウレタンかと。
インソールはフォアが特に厚く、ミッドソールの硬いフォームの吸収性を本当に「補完」する様なセットアップ。
トータルの衝撃吸収性は悪くなく、平均よりやや上レベルです。
前作より硬質になったのはアウトソールだけでなく、シャンクプレートも。
これによりソール全体の、特に捻れ剛性が強力になっています。
ただフォアが反ったソール形状で、屈曲からの復元も前作より少し遅め。
ジャンプやファーストステップで「最後の一押し」があと一歩物足りない感覚。
これらを踏まえても、硬質なアウトソールの反応は速く、アグレッシブなトラクションも合わさって反発性は快適なレベルは確保されています。
この形状に慣れていればスコア以上のパフォーマンスを期待できるでしょう。
前作 の扱いやすかったクッションに比べると、少しバランスが崩れた感はありますが、トータルでも悪くないクッションと言って良いかと。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
アウトリガーが巨大だった前作の安定した接地感とは異なり、今作はインソール以外のクッションが硬質になりダイレクト感がアップ。
インソールも厚めとは言え、接地感を大きく阻害するほどではなく快適。
と、ここまで試着段階での感想。
プレーして行くうちに影響して来たのは意外にも「アッパーのブレ」。
トラクションがアグレッシブと言うか急ストップ系になり、クッションが厚くなり、これら抑えるだけの剛性がアッパーにはありません。
急な切り返しやストップではアッパーがソールを越えて溢れ、接地感覚は薄れます。
ソールだけなら悪くない接地感ですが、このアッパーは何とも…。
詳細はFIT/LockDOWNの項目で述べます。
FIT/LOCKDOWN - 7 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
フォアには「フューズコーティングされたシンセティック・レザー」、ヒール周りには「フライニット」を使ったアッパー・セットアップ。
フォアフットはタンと一体になったインナーブーツ仕様。これはもうお馴染みですね。
見た目は前作と同じですが、素材はかなり薄く、そしてかなりソフトになっています。
特にフライニットは補強パーツがなく、しかも伸縮性があるため、急な動きではアッパーがソールから溢れます。
アッパー自体もソール幅に対して若干ゆとりある成型で、ブレを助長してしまっています。
足当たりは優しいですが、バッシュにはあまり向いていない仕様かと。。。
まあカラーバリエーションが20種類くらい(?)あり、それぞれ素材感も結構違うらしいので私がたまたまハズレのカラーを引いただけかもしれません。。。
※太字だらけになってしまいましたが今作のキーとなる箇所なので。。。
アッパーはイマイチですが、ヒールカウンターの成型は良くカカトの収まりも良好。
ブレさえ起きなければ、かなりのハイパフォーマンスになったはず。
なのでブレが嫌いな方はフライニットを使っていないカラーを選ぶのが無難でしょう。
※サイズ選びについて※
ソール幅に対してアッパーの成型が若干ゆとりがあるものの、サイズを変えるほどでは無いでしょう。
基本ナイキなどの通常サイズと同じで良いと思います。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
アッパーのブレさえなければ、ほぼパーフェクトでした。
それ以外の部分は前作と変わらず良い感覚なので、非常にもったいない仕様。
この項目もフライニットを使っていないカラーを選べば、大幅にパフォーマンスが上がる可能性があります。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
アッパーはフライニットの活用方法を模索しているプロトタイプの様なパフォーマンス。
製品版として出すならもう少し完成度が高くないと…と感じました。
まあそのフライニットのアッパーが足を引っ張ってもスコアは81点と悪くありません。
「"KT 1"と"KT 2"どちらが良いか?」と聞かれると間違いなく前作"KT 1"をオススメしますが、今作も「フライニットを使っていないカラー」ならアリかもしれません。
アッパー以外の基本性能は備えていて、トラクションに至っては最高クラスに良いので。
※もしこの記事を読者の中に、今作のフライニットを使っていないカラーを履いてる方がいたら感想お聞きしたいですm(__)m
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TRACTION - 10/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 7/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 9/10