Anta KT 1(KT1) Performance Review

3月 30, 2017
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  • テストカラー:Olympic Team USA Home(11631101-1)
  • 主な機能:Hyperfuse, Half-length Inner Bootie, EVA Midsole, TPU Shank Plate, TPU External Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Klay Thompson
  • 価格:¥-(国内)・$-(海外)

Introduction

今回はクレイ・トンプソン1stシグネチャー"KT 1"のパフォーマンス・レビューです。

中国メーカーのバッシュのレビューは初になりますね。

リーニンの"Way Of Wade"シリーズやピークの"TP"シリーズなど中国メーカーもシグネチャーモデルを展開している現在のNBA。

中国メーカーは正直食わず嫌いをしてまして、今までほとんど履いたことがありません。

なので今作が実質初めてプレーしたチャイニーズブランドのバッシュになります。


トンプソンはこのモデルを履いて「1Qで37得点」や、サンダーとのカンファレンスファイナルで「1試合3P11本成功」など次々とNBA新記録を達成。

NBA選手が大活躍しているシーズンに着用しているバッシュは、今までも高い確率でハイパフォーマンスでした。

例えば2002-03シーズンにキャリア最高の1試合平均32得点を記録したトレイシー・マグレイディの"T-MAC II(2)"

また「膝のケガでもう引退か?」と囁かれていた2012-13シーズン、数年若返ったかの様な身体能力を取り戻したコービー・ブライアントの"Kobe VIII(8)"など。

なので今作は私の中で期待値が非常に高く、初めてチャイニーズブランドを履くきっかけになりました。

前置きが長くなりましたが、その細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

全面「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。

ラバーはミルキーなトランスルーセント。

粘性はなかなかに高く、柔らかめの質感。

ヘリンボーンは全方向にグリップするようセクションによってパターンの方向が変えられています。

また特にフォアフット部分にグリッドが入っていて、ソールは体重を掛けるとコートを掴むように沈みます。

沈み方は絶妙で、ナチュラル。素晴らしくグリップします。

ホコリの影響もほとんど感じません。

接地面積も大きくトラクションは文句なしのパーフェクトです。

CUSHIONING - 9 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

クッションはシンプルにEVA(樹脂素材)のミッドソール単体のセットアップ。

このミッドソールは外側から触っただけだとナイキのファイロンに似た感触。

実際に履いてプレーしてみると、ファイロンよりも弾力性が高く、アディダスのアディプリーン・プラス(adiPRENE+)に似た履き心地。

ミッドソールは薄めですが、アウトソールが適度に沈むので衝撃吸収性はかなり優秀なレベル。


一方反発性に関しては想像以上に快適。フォアフットの屈曲部の剛性もなかなかありますが、何より素晴らしいのがシャンクプレート。

どんな変形からも高速でビヨンッとスプリングの様に復元し、ジャンプやファーストステップを加速してくれます。

アディプリーン・プラスに似た弾力性のあるEVAも、シャンクの復元と上手く連動する感覚。
トラクションに続き、クッショニングも非常にハイクオリティ。

かなり考えてデザイン・設計されている印象を受けます。

COURT FEEL - 9 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

クッションの厚さは平均的で、クッションもEVAのみなので接地感に干渉するパーツはありません。

またソール形状もほぼフラットで、トラクションも良いので動きの中でも常にしっかりした接地感があります。

FIT/LOCKDOWN - 9 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

シンセティックレザーをフューズコーティングしたアッパー・セットアップ。

フォアフットのみタンから繋がるメッシュ素材のインナーブーツ仕様になっています。

フラットなシューレースはタイトな締め付けが可能。

タンは厚めなのでシューレースの足首への当たりからしっかり保護してくれます。

ヒール周りのパディングは多くありませんが適量で、ヒールカウンターの成型も良く、しっかりカカトが収まります。


少しつま先からシューレースの最前列までの距離が遠いかな?と思いましたが、トゥーボックスの成型はタイトめ。

特に高さが低く、シューレースが無くてもスナッグなフィット感があります。

フィット・ロックダウンもほぼパーフェクトの感覚です。

 

※サイズ選びについて※

基本ナイキなどの通常サイズと同じで良いと思います。

中の空間は若干低めの作りなので、甲高のプレイヤーはハーフサイズアップを検討しても良いかと思います。

SUPPORT - 10 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

ソールの面積はかなり大きく、特にフォアフットのアウトリガーはかなり大きく張り出していて安定性は十分過ぎるほど。

シャンクプレートの捻れ防止、ヒールカウンターの横ブレ防止も申し分ありません。

LATERAL TRANSITION - 9 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

トラクションが素晴らしく、アッパーもほとんどブレが起きません。

クッションの反応もナチュラルで高速。

個人的にはアウトソールのトリガーが少し広過ぎて違和感ありましたが、ほぼ満点に近いトランジションです。

HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

前後方向は純粋にスムーズで高速な重心移動が可能です。

クッションの反応とシャンクプレートの復元性がピタリと合っていて、非常に快適。

パーフェクトのトランジションです。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

タンの足甲部分はメッシュなのでしっかり通気します。

またアッパーの中足部の両サイドにメッシュパネルを設置。

インナーブーツが内部にあるので見た目より通気性は少し落ちますが、平均レベルのパフォーマンスは確保されています。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

正直予想の大きく上を行く履きやすさ・ハイパフォーマンスで、かなりヘビーローテーションで着用しました。

フューズコーティングの表面に擦れ痕は付きますが、フォーム(樹脂素材)ベースのクッションのヘタリもほとんど感じませんし、縫製や接着にダメージが来る感じもありません。

チャイニーズブランドに耐久性は期待してませんでしたが、長期履けそうな感覚です。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約369g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

チャイニーズブランドとか関係ありません。素晴らしいバッシュです。

特別なギミックは使っていませんが、コート上のパフォーマンスに直結する様に丁寧に設計・デザインしてある印象を受けました。


しかもクレイ・トンプソンのプレースタイルに合わせたように、とにかくジャンプシュートが打ちやすい

大きく張り出したアウトリガーと、適度に沈みコートを掴むソールのおかげでフォアフットの安定感は素晴らしい。

加えて、バネの様なシャンクプレートのおかげで加速を付けない垂直ジャンプでも、明らかにいつもより高く跳べます。

オールラウンドにどのポジションのプレイヤーにもオススメできますが、特にシューターには是非履いていただきたいモデルです。

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 9/10
  • COURT FEEL - 9/10
  • FIT/LOCKDOWN - 9/10
  • SUPPORT - 10/10
  • LATERAL TRANSITION - 9/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
A- 90 / 100

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