Nike Hyperdunk 2017 TB Performance Review

10月 20, 2017
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  • テストカラー:Midnight Navy/Matallic Silver (897808-400)
  • 主な機能:Nike React Cushioning, Phylon Midsole, TPU Internal Heel Counter, TPU External Heel Counter, TPU Shank Plate, Half-length Inner Bootie, Engineered Mesh
  • 着用した主なプレイヤー:Draymond Green
  • 価格:¥16,200(国内)・$140(海外)

Introduction

今回は"Hyperdunk 2017 TB(ハイパーダンク 2017 TB)"のパフォーマンス・レビューです。

同じクッション"Nike React(ナイキ リアクト)"を使った"Jordan Super.Fly 2017 PF(ジョーダン スーパーフライ 2017)"は予想外に平凡なパフォーマンス。

平凡なパフォーマンスに留まった原因は、リアクトではなく「ポデュロンの沈み」「厚いインソール」の影響に因るところが大きいように感じました。

なので今作のシンプルな構成の方が、よりリアクト自体のパフォーマンスがダイレクトに感じられるはずです。

ほぼ毎年ハズレのないハイパーダンクシリーズですし、期待して細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 10 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

"Jordan Super.Fly 2017 PF"とはまた異なる「プレッシャー・マッピング・パターン」のアウトソール。

ソリッドラバーは若干硬めで、粘性も通常レベル。

エッジ部分のパターンは細かく、ホコリにも弱そうなルックス。

…などと心配していましたが杞憂に終わりました。

細かいパターンのほぼすべてがしっかりコートを噛む感覚があり、どんなフロアでも素晴らしくグリップします。

このパターンの接地角度が計算された上のデザインだったらナイキ、凄いです。

トラクション自体はパーフェクト。

ただ、アグレッシブにグリップし過ぎて、強いステップではフォア部分にブレが生じるます。

このトラクションに合わせるなら、アウトリガーはミッドソールに対してもっと広めで、更に出来るならもっとフラットな形状が良かったかと。

※このブレは反発性やトランジションの項目で影響して来ます。

CUSHIONING - 8 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

  イントロで触れたとおり、「ファイロンの型枠(キャリアー)」の内側に「リアクト」が配置されているクッション・セットアップ。

インソールはソフトめのオーソライト製で、一般的な厚さです。

試着段階では、フォアはミチッとしっかりした乗り心地で、ヒールはグニュッと大きく沈む感覚。

使い始めてしばらくは、この前後の高低差から足のアーチが崩れ、疲れやすい。

5回目か6回目でクッションがある程度の硬度で安定し、高低差も気にならないレベルに落ち着きました。

安定後の「リアクト」は体重が軽いプレイヤーは少し硬いと感じるかもしれません。

ルナロンよりはファイロンに近い感覚ですかね。

ソフトでは無いものの弾力性はまずまずで、衝撃はしっかり吸収してくれます。

 

硬めのクッションなので反発・反応はなかなか快適。

ソール全体の剛性も強めです。

惜しいのはやはり「フォア部分のブレ」

特に左右方向への強いステップ時に、フォア全体がグニャッとスライドする感じで遅れが生じます。

このブレは"Kyrie 2 EP"を思い出します。

"Kyrie 2 EP"よりブレは少なく、個人的には今作の方が好みです。

 

「リアクト」搭載モデルを連続して履きましたが、正直「革新的」と言えるほどのクッションではないかと。

何も事前情報無しで履けば良いクッションなのですが…プロモーションでハードルを上げ過ぎた感がありますね。

ともあれ今後どのようにリファインしてくるか期待します。

 

※補足ですが、インソールの糊がかなり多く、新品の状態でも剥がすのに苦労しました。

インソールを交換したい方は要注意です。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

クッションが安定した後も、厚みはそれなりにあります。

ヒールからフォアまで一様にリアクトとファイロンのフォーム素材の構成なため、比較的素直な接地感。

フォア部分のブレが起きなければもう1ポイント上がったでしょう。

FIT/LOCKDOWN - 10 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

「ハーフレングス・ブーティー」「エンジニアード・メッシュ」のアッパーが包んだセットアップ。

エンジニアード・メッシュはフューズ素材の表面に貼り付けたテキスタイル仕様。

フューズは薄く柔らかく、ヒールカウンター含めた全体の成型も良い。

シューレースのロックダウンも十分なレベル。

シンプルで癖がなく、本来のハイパーダンクシリーズらしい快適な履き心地です。

 

※サイズ選びについて※

今作はアジア人向けの幅広「EPラスト」ではなく、通常の「グローバル・ラスト」

それでも長さと幅は若干大きめの作りで、ハーフサイズダウンするか微妙なラインです。

※ちなみに商品タイトルにある"TB""Team Bank"の略で、チーム対応のツートーンカラーのシリーズである事を表しています。

SUPPORT - 9 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

フィット感が良く、捻れ剛性も強く、内外に付けられたヒールカウンターの抑えもバッチリ。

フォアのブレさえ気にならなければパーフェクトの感覚です。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

左右方向の動きではフォアのブレはやはり影響して来ます。

ここは"Jordan Super.Fly 2017 PF"とは正反対で、母指球のみで動こうとすると大きめにブレます。

足裏全体でステップした方が、反応が速く動きやすいです。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

前後方向ではブレの影響は少なく、重心移動はよりスムーズ。

反発が強いクッションではないので、加速感はそれなりですが安定したトランジションです。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

メッシュはフューズ素材の表面に貼ってあるだけなので通気性の効果はありません。

タン部分が唯一の通気箇所で、一般的なバッシュの通気性です。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

リアクトはヘタって来る感覚は今のところありません。

気になるのはブレのトゥーボックスへの影響と、シューレースホールの耐久性くらいでしょうか。

優秀なレベルは確保されているかと。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

約395g(27.5cm・片足)

やはりエアを使わずフォームのみのクッションにすると重量は抑えられますね。

ただ少し重量を犠牲にしてもアウトリガーを大きくするか、巻き上げて欲しかったです。

Final Conclusion

試着段階では"Jordan Super.Fly 2017 PF"の方が良いと感じましたが、履いていくうちに評価は逆転。

エッジのブレも許容範囲内で、非常に手堅いハイパーダンクシリーズらしいパフォーマンス。

ポジション問わず履けるバッシュです。

 

ちなみに今回使用したのは、アッパーがテキスタイルメッシュの「メッシュバージョン」

前作"Hyperdunk 2016"同様、「フライニットバージョン」も発売されています。

ただ今年はアッパーが変わるだけで、クッションというかツーリングが全く同じなので「フライニットバージョン」をレビューするかは正直迷い中。

ブレを考えるとよりソフトなアッパーは向かない気がしないでもないので…。

 

リアクトに関して補足情報として、いつもの解体業者さんがフォームの密度の比較を出してくれています。

計測結果はそれぞれ「ルナロン」が"0.106g/cm3" 「リアクト」が"0.187g/cm3"

数値が大きい方がより高密度でミッチリしたフォームと言う事の様です。

一般的に密度が高いフォームの方が反発性も高いので、リアクトはルナロンより高反発であると言えそうです。

 

あとはその使い方でしょうね。ダブルラストにしたり、エアと組み合わせたり。

今後新しいクッションの選択肢として定着するかどうか?

注視して行きたいと思います。

  • TRACTION - 10/10
  • CUSHIONING - 8/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 10/10
  • SUPPORT - 9/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
A- 86 / 100

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