Jordan Super.Fly 5 Performance Review
- テストカラー:Black/Infrared 23-Infrared 23(844677-003)
- 主な機能:Hyperfuse Techonogy, Flight Web System, Full-length Inner Bootie, Forefoot Zoom Air Unit, Phylon Midsole, TPU Internal Heel Counter, TPU Shank Plate
- 着用した主なプレイヤー:Kemba Walker, Blake Griffin, Jeff Green, Monta Ellis, Joe Johnson
- 価格:¥19,440(国内)・$140(海外)
Introduction
今回はスーパーフライシリーズの5代目"Jordan Super.fly 5"のパフォーマンス・レビューです。
"Jordan Super.fly 2"から続いていた「フライトスピード(フライトプレート)+アンロック・ズームエア」は今作では不採用。
オーソドックスなクッションセットアップに回帰しています。
大きく張り出したズームエアは個人的にはあまり好みではなかったので、この仕様変更は大歓迎。
インナーブーツもフルレングスになっていて、こちらも個人的に嬉しい仕様。
期待値はかなり高めです。
それでは早速細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
イントロでも少し触れましたが、クッションはオーソドックスなファイロン・ミッドソールとフォアフット・ズームエアのセットアップに。
ファイロンは若干硬めながら、モチモチと弾力ある質感。
フォアフットのズームエアは小さいユニットですが、クッション全体が薄いため、足裏に適度に感触があります。
ファイロンのみのヒールは薄くて硬め。衝撃吸収性は必要最低限レベル。
ソール全体の剛性は強めで、屈曲からの復元も速い。
フォアのズームエアも復元と上手く連動します。
薄いクッションは反応が速く、反発性はなかなかに快適です。
追記;
上記文言に変更はありませんが、当時は吸収性がないことをマイナスと捉え過ぎていたため上方修正しました。
COURT FEEL - 10 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
フューズ素材メインのアッパーに、フルレングス・インナーブーツを組み合わせたセットアップ。
インナーブーツは少し工夫があり、ヒールと、それ以外の部分に2分割されています。
分割された事で足入れが非常にしやすくなり、それでいてシューレースを締めると通常のインナーブーツ同様のフィット感を発揮してくれます。
またシューレースの上から2列目のフライトウェブのループも通常と異なり、シューズ内部でヒールの隅まで伸びて繋がった構造。
この構造のおかげで、足を強力にロックダウンできます。
ヒールには4つのアキレスパッドが設置され、ヒールカウンターへの足の収まりも良好。
アッパーのマテリアルはテイクダウンモデルっぽいですが、シューズ内部は履くプレイヤーの事を考えた素晴らしい仕様です。
1ポイントマイナスは「タンの切りっぱなしのエッジが足に刺さる」ため。
ロックダウンが素晴らしくタンも足にピッタリ密着する構造だけに、かなり強めに当たり、ホント刺さるくらいのイメージです。
低いカットのソックスは絶対NG。
ナイキのソックスであれば"Hi-quarter(ハイクォーター)"以上の高さを履かないと血を見る事になります…ご注意を。
※サイズ選びについて※
微妙にですが長めのつくり。
サイズを変えるほどではないので、基本、通常サイズで問題ないと思います。
追記;
レビュー後、履きこむうちにクッションがヘタッた分で中の空間は広がり、ハーフサイズ(0.5cm)ダウンで追加購入したカラーの方がしっくり来ました。
※「スーパーフィートのグリーン」との相性はよくパフォーマンスアップが見込めます。
※"Nike Zoom BB NXT"の「リアクト・インソール」とはアーチ部分が合わない為オススメしません。
※インソール交換はスコアに含めていません。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 10 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 10 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 7 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
今作と同じインナーブーツ仕様と言うこともあり、性能を比較する意味で"Air Jordan XXXI(31)"を毎回一緒に練習に持参。
回を重ねる毎に今作"Jordan Super.Fly 5"の出番が長くなっていき、最終的にゲーム形式では必ず今作を選ぶようになっていました。
「トップモデルよりチームモデルである今作の方が格段にプレーしやすい」と言うのが正直な感想。
衝撃吸収性だけは犠牲必要最低限になっていますが、それ以外の項目はほぼ隙が無く、トータルスコアは大きく伸びました。
新しいマテリアルやテクノロジーに頼るのではなく、純粋にバッシュの設計・デザインだけで勝負したバッシュかと。
製造原価はかなり安いと思われますが、パフォーマンスは本物です。
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TRACTION - 8/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 10/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 10/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 10/10
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BREATHABILITY - 7/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 10/10