Nike Zoom Crusader Performance Review
- テストカラー:Black/Grey/Matallic Silver(630909-004)
- 主な機能:Hyperfuse Technology, Flywire Technology, Forefoot Zoom Air Unit, Heel Zoom Air Unit, Phylon Midsole, Neoprene Inner Bootie, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Paul George, James Harden, Andre Iguodala, JR Smith, Deron Williams, Paul Millsap
- 価格:¥13,440(国内)・$110(海外)
Introduction
ローカットモデル“Zoom Crusader”のパフォーマンス・レビューです。
先のレビューで高評価だった“Zoom Run The One”と同じアウトソールが使われています。
どちらもNBA選手の着用率が高く、一般ユーザーの人気も高いモデルです。
2モデルを比較しながら、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ファイロン・ミッドソールに、フォアフットとヒールにズームエアのセットアップ。
“Zoom Run The One”では硬めだったファイロンがこのモデルでは柔らかく、そして厚くなっています。
ファイロンが柔らかくなったことにより、しっかりしたズームエアの感触があり、衝撃吸収性は優秀です。
一方、ファイロンが柔らかくなったことにより、フォアフットの剛性・復元力が弱くなり、反発性は“Zoom Run The One”より下がっています。
スコアで表すと、反発性はマイナス1ポイント・衝撃吸収性はプラス2ポイント。
フカフカとしたクッションは足当たりが良く、心地良いです。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
“Zoom Run The One”ではアウトソールにダイレクトに乗っているような感覚でしたが、こちらはファイロンとズームエアに乗っている感覚。
物理的にもコートから遠くなり、接地感は下がっています。
それでも平均以上の接地感は維持されています。
FIT/LOCKDOWN - 6 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
そして、このモデルの問題点です。
アッパーはネオプレン製インナーブーツを、フューズ素材で覆った2層構造。
このインナーブーツの履き口の成型が広過ぎ、シューレースを締めても十分に足をロックしてくれません。
またヒールカウンターの成型もゆったりしていて、こちらのフィット感も甘い。
シューレースを強く締めれば、プレー中に脱げてしまうような事はありませんが、シューズと足が一体になる“Zoom Run The One”とは程遠い感覚です。
サイズに関しては、クッションが厚いため、中の空間が全体的に狭めです。
通常のナイキサイズからハーフサイズUPがオススメです。
SUPPORT - 7 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
ズームエアは感じますが、フォアの剛性が弱くなっているためトランジションに変化なし。
やはり軽量性とグリップ性のおかげで重心移動は平均以上にスムーズです。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
どちらのモデルも、つま先の塗装・コーティングは衝撃で剥がれてきます。
またシューレースホールの下2列はフューズ素材に穴を開けただけなので、シューレースがすぐに毛羽立ち、痛んできます。
あまりにボロボロで見た目が良くないので、画像は市販のシューレースに付け替えて撮影しました。
“Zoom Run The One”でも毛羽立ちはありましたが、こちらの方がダメージが来るのが早かったです。
ファイロンが柔らかくなったことで、ズームエアへの負荷が軽くなっているように感じます。
コーティングや毛羽立ちはそこまでパフォーマンスに影響しないので、トータルの耐久性は“Zoom Run The One”より良いでしょう。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
“Zoom Crusader”と“Zoom Run The One”。
発売から時間が経っていますが、未だに友人や知り合いからどちらが良い??と良く質問されるこの2モデル。
ざっくり大別しますと、クッション性重視の“Zoom Crusader”、フィット感・接地感重視の“Zoom Run The One”といったところでしょうか。
フィットの弱さは注意すべき点ですが、基本的にどちらも動きやすいバッシュです。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 6/10
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SUPPORT - 7/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 9/10