Nike Lebron XIII(13) Performance Review
- テストカラー:Written In The Stars(807219-500)
- 主な機能:Forefoot Hex Zoom Air Units, Heel Zoom Air Unit, Phylon Midsole, Dynamic Flywire, Hyperposite Technology, TPU Shank Plate, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Lebron James, D'Angelo Russell, Eric Bledsoe, P.J. Tucker
- 価格:¥24,840(国内)、$200(海外)
Introduction
レブロン・ジェームズのシグネチャー13代目。
パッと見は前作“Lebron XII”と似たデザインで、クッションや素材も基本的に同じセットアップ。
前作は正直残念なパフォーマンスでした。
そこからどのように変更・修正してきたのか比較しながら、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 9 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ファイロン・ミッドソールと、アウトソールソール底面にへックス(六角形)・ズームエアをフォア部分に3個、ヒール部分に1個配置したセットアップ。
海外では“Zoom L.E.A.P. System”と呼ばれています。
国内では何故かこの表現は使われていないですね。
フォアの母子球部分とヒール部分の赤いズームエアたちの厚さが、前作の8mmから“13mm”に変更されています。
ファイロンは前作より少し硬くなり、弾力ある感触です。
とにかくクッションの厚さは凄まじい。
履いて身長を測ったら4.5㎝高くなっていました。
肝心の機能ですが、衝撃吸収性は個人的には満点。
ルナロン・インサートのような優しい感触とは違い、足当たりは優しくはありません。
それでも強い衝撃も、ほぼ吸収してくれるクッションです。
前作で一番の期待外れだった機能が反発性でした。
結論から先に言ってしまうと、今作はしっかり修正されいます。
ズームエアが厚くなった事も多少影響していますが、それ以上に格段に強くなったフォア部分の剛性がキーポイント。
前作では新品の状態でもかなり柔らかく、体重を掛けてもほとんど反発がありませんでした。
悪い言い方をすれば履き古したバッシュのような感覚。
今作ではフォアのミッドソールを厚めにし、ガチガチに硬くなっています。
体重を掛けてようやく少し曲がる程度。
レブロンシリーズらしい剛性ある作り・反発性が帰ってきた印象です。
正直、ここまでクッション厚くしなくても、同程度の反発は得られると思うのでトータルスコアを1ポイント下げました。
COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
アッパーはハイパーポジットとダイナミック・フライワイヤーの組み合わせ。
前作と同じワンピース・アッパーになっていて、タンとアッパーが繋がった形状。
履き口の伸縮性不足による足入れの難しさは相変わらず。
足入れしてみると、シューズ内の空間は従来のレブロンモデル並みのタイトな作り。
フォア部分はシューレースを締めなくても良いくらいです。
残念なのがヒール周り。
フォアがタイトな分、動きの中でカカトが浮く感覚がしばしば。
ワンピース・アッパーは伸縮性を持たせれば問題ありませんが、このモデルのように伸縮性がないとどこかにフィットしない箇所が出てきます。
せめて追加のアキレス・パッドでもあれば少しは違ったでしょうが…。
トータルでのフィット感は平均よりやや上レベルです。
サイズに関しては、甲が低く、幅の狭い従来のレブロンの型に戻っているのでハーフサイズアップは必須かと思います。
SUPPORT - 8 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 8 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
見た目は前作“Lebron XII”とほとんど同じ構成のバッシュですが、パフォーマンスは全く別物です。
前作は万人受けする平均的な機能で固めた印象。
今作は剛性あるアグレッシブな機能で、従来のレブロンシリーズらしい作り。
インサイドプレイヤーや、体重あるプレイヤー、身体能力系のプレイヤーには嬉しい作りかと思います。
それでも、この分厚いクッションには、慣れるのに少し時間が必要でしょう。
一旦慣れてしまうと、かなり快適。
ソールの安定性は前作の比ではなく、安心して全体重を預けてプレーできます。
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TRACTION - 8/10
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CUSHIONING - 9/10
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COURT FEEL - 7/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 8/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 8/10