Nike KD Trey 5 X EP Try-on Review
今回は“Nike KD Trey 5 X (ナイキ トレイ5 10) EP”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「ブラック/ホワイト/ボルト」。
型番は“ DJ7554-007”。
今作はNBAブルックリン・ネッツ所属ケビン・デュラントのKDトレイシリーズの10作目。
メインのKDシリーズのテイクダウンに当たるシリーズで、10作も続く長期シリーズながらレビューするのは今作が初になります。
さてどうなりますか、あまり需要は高くないモデルだとサクッと書いていきたいと思います。
全面が「プレッシャーマッピング・パターン」で構成されたアウトソール。
ラバーの素材はEPラストなので、耐摩耗性に優れた「XDR」。
粘性(変形のしやすさ)は通常レベル、粘着性はやや高めな質感。
質感からホコリの吸着は多そうですが、パターンは適度に深いので除去は簡単そうな印象です。
粘着ある質感と、細かいパターンから、フォアフットはホコリの影響が大きそうに見えます。
ですが実際に履いてみるとフォアは反り返った形状で、この部分だけクッションも薄く、体重が乗りにくい仕様。
結果、フォアがホコリに弱かったとしても、この部分を使うプレイヤーはそもそも今作を選ばないだろうと思われます。
リニューはランニングシューズでよく使われるフォーム素材で、バッシュへの搭載は今シリーズくらい。
その質感はソフトで弾力性があります。
また軽量なので密度は低めと思われます。
いざ乗ってみると母指球から小指球にかけてのクッションの沈みと、前述のフォアの浮いた感覚がかなり気になる。
足指が浮いた状態になり、前後の重心移動には苦労しそうです。
ソール自体の剛性はフォア屈曲部分・捻れ部分ともに悪くないので、上記の点が気にならず、吸収性を重視する方には好まれるかもしれません。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」を「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
そこに「ミッドフット・ストラップ」を追加。
アッパーの素材はしなやかで薄めのメッシュ素材。
履き口は適度に広く、足入れは簡単。
EPラストらしくトーボックスの高さに余裕があります。
ヒールカウンターの成型や中足部の抑えはしっかりしています。
ストラップは多少捻れ剛性に寄与しているかも、くらいの感覚です。
アーチサポートはノーマルで問題なし。
サイズに関しては、長さ的にはグローバルのマイサイズでほぼジャスト。
ただ低密度なリニューはヘタリが早い可能性があるため、ハーフダウンも検討した方が良いでしょう。
今作をまとめますと「アウトドア仕様」。
吸収性高いリニューはコンクリートやアスファルトなどアウトドアのコートとの相性が良い可能性が高いです。
アウトソールもXDRで、定価も¥9.900と最安レンジなのでコスパ面から考えてもオススメです。
体育館の使用で考えると、キッズプレイヤー向けのエントリーモデルとしてはアリだと思います。