Nike Kyrie Flytrap VI(6) EP Try-on Review
今回は“Kyrie Flytrap VI(6) EP(ナイキ カイリー・フライトラップ 6 EP)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「オレンジトランス/イエローストライク/ブラック/キャノンラスト」。
型番は“DM1126-800”。
今作はNBAブルックリン・ネッツ所属Kyrie Irving(カイリー・アーヴィング)のアナザーシグネチャー「フライトラップシリーズ」の6作目。
今シリーズは概してクッションソフトめでソール剛性もマイルドと、女性プレイヤーやキッズ向けの印象。
外見から今作は今までより少し攻めた印象を受けましたがどうなりますか。試着していきます。
ヒールは少し変則な「ヘリンボーン・パターン」。
フォアは異なる多角形が並び、そこから波紋状に広がるパターン。
これは適切な表現が見つからないので、困ったときの「ストーリーテリング」という事にしておきます。
ラバーの素材は耐摩耗性に優れた「XDR」。
粘性(変形のしやすさ)はやや低め、粘着性は平均的な質感。
ヒールのパターンは適度に深く、フォアはやや浅めでパターンは細かい。
パターンだけ見るとトラクションは低くなるかもと思われましたが、ラバーの粘着性が高くないためトータルではしっかりグリップはしてくれるかと。
ただアウトソール自体の面積がかなり広いのでグローバルラストが合う足型だとソール全体に体重を掛け切れずうまくグリップしない可能性はあります。
逆に足幅が広い方には嬉しい仕様になっていそうです。
クッションは「EVA・ミッドソール」に「フォアフット・ズームエア」を合わせたセットアップ。
EVAの詳細に関してはメーカー発表がないので、便宜上EVAとしています。
その質感はミッチリしていて、弾力性・復元性は低め。
密度を高めたクシュロン系のフォームかなと思われます。
乗ってみるとフォアが厚く、ヒールがやや低い後傾のクッションバランス。
そしてインソールがフカフカでズームエアの存在感はほぼ無し。
厚さがあり、履いていくに連れてサイジングにも影響して来ると思われます。
フォアのソール剛性もマイルドで、全体的に反発よりも吸収寄りのパフォーマンス。
ルックスから攻めたクッションかと予想しましたが、結果はフライトラップシリーズらしい履き心地。
捻れ剛性はしっかりしているのでサポート性は問題なさそうです。
フィット面では「フォアフット・インナーブーティー」をメッシュの「アッパー」が包むオーソドックスなセットアップ。
つま先は「シンセティックレザー」で補強されています。
足入れは簡単で、タンの厚さもヒール周りのパディングも通常レベル。
EPラストの中でも幅も高さもある成型で、自分の足では空間が空き過ぎる。。
普段EPラストを履いている方でも、長さにも余裕があるためサイズはハーフサイズ(0.5cm)ダウンを基本に考えて良いかと。
グローバルを好んで履いている方は、長さを詰めても幅や高さを埋めるのは難しいと思うのでオススメしません。
今作をまとめますと「EPラストの中のEPラスト」。
ソール幅も中の空間も広く、加えてインソールが沈む分も考慮に入れると更に空間は拡がってくるはず。
ナイキで幅がキツくて合うバッシュが無いと感じていて、吸収寄りのクッションが好みの方はトライする価値あるモデルかと。