Adidas Crazy Light Boost Performance Review
- テストカラー:Core Black/Running White(C75901)
- 主な機能:Heel Boost, Spring Plate, Stable Frame, Sprintweb, EVA Sockliner
- 着用した主なプレイヤー:Damian Lillard, Jeff Teague, Andrew Wiggins, Mike Conley Jr.
- 価格:¥15,984(国内)、$140(海外)
Introduction
アディダス・モデルのレビューは初ですね。
着用モデルはジョーダンブランドとナイキが多いですが、アディダスや他ブランドもたまに履いてます。アディダスではT-MAC2やPro Model Fusionなんかは名作でしたね。復刻・再販されたら絶対欲しいモデルです。
今回レビューするCrazy Light Boostはクレイジーライト・シリーズの4作目。バッシュで初めてアディダスが誇る最新クッション素材"BOOST"を搭載しています。
それでは機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 5 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
斜めの格子状に溝が入ったソール・パターン。
ラバーの粘性はかなり高めです。試着段階では凄く良い感触でした。
ところが実際コートでプレーしてみた感想は「何だこれ!?」。
きっちりピタッと止まったり、ズッとスライドしてから止まったり、法則性がないランダムなトラクションです。
中でも危険なのが、普通では止まらないであろう軽くコートに触れた程度で、シューズがコートに張り付くようにグリップした時です。
これにより2時間の練習で何回もつまずき、2回盛大にコケました。
↓まさにこんな感じでした。Jeff Teagueもこのモデル履いてコケています。↓
Funny NBA Bloopers
別の体育館でも試しましたが、不安定なトラクションは変わらず。
この不安定な原因については長くなりそうなので、Conclusionで書きます。
CUSHIONING - 6 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
ミッドソールとソックライナー(インソール)はアディダス定番の樹脂素材"EVA"製。
そのミッドソールのヒール部分にはブースト・フォームが埋め込まれています。このモデルで本題の部分ですね。
このブーストがバスケでいかにパフォーマンスを発揮するか。
結論は、"存在感なし"。
ブーストを包むEVAミッドソールが硬すぎ、ブーストにはほとんど体重が掛かりません。
加えて、インソールが極薄で、フォアフットのミッドソールも薄いため、衝撃吸収性は平均以下。
硬めのミッドソールとアウトソールのおかげでフォアフットの返り・復元性は良く、反発力は及第点レベル。
トータルすると平均以下のクッショニング。
最新テクノロジーの初搭載バッシュがこれでは…アディダスが心配になります。
COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
SUPPORT - 6 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
ヒール周りは外付けのTPUヒールカウンターがあり、足首のブレを防止。
中足部にはスプリング・プレートと呼ばれるシャンクプレートが入っていてしっかり捻れを防止。
ただし、アウトソールの不安定なトラクションが干渉してくるので、トータルのサポート性は平均以下です。
LATERAL TRANSITION - 6 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
もはや詳細説明するより先に、結局ここでも不安定なトラクションが干渉してきます。
HEEL-TOE TRANSITION - 7 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
アッパー全体がスプリント・ウェブのメッシュ素材なので、通気性はなかなか良好です。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 10 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
肝心のブーストは存在を感じなかったので、ここでは触れません。
ブーストを感じないにしても、バッシュとしての性能は平均以下。はっきり言って、デザインが気に入っても履かない方が良いと思います。
原因はアウトソールに尽きます。
まずはその格子状の溝。立体的にソールがカットされているため、サッカーや陸上のスパイクのようにラバーがランダムに尖っています。
もうひとつは通常モデルとは逆に反ったソールのエッジ。通常のソールのエッジ部分はフラットか、上向きに反っているものですが、このモデルは下向きに反っています。
このランダムな尖った部分と、反対に反ったエッジが不安定な、ときには危険なトラクションを発生させています。
アッパーの設計は良かったと思うので、ブーストモデルは次作で挽回してくれることを期待してレビュー終了します。
サイズに関しては、全体的に小さい作りなので、Nikeの通常サイズからハーフサイズUPは必須です。
※AsterkicksのレビューはNikeモデルが多いので基準をNikeモデルにしています。
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TRACTION - 5/10
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CUSHIONING - 6/10
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COURT FEEL - 7/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 6/10
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LATERAL TRANSITION - 6/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 7/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 10/10