Jordan Melo M9 Performance Review

- テストカラー:Year Of Snake(582089-425)
- 主な機能:Heel Large-volume Zoom Air Unit, Forefoot Zoom Air Unit, Podulon, Flywire Technology, Phylon Midsole, Neoprene Inner Bootie
- 着用した主なプレイヤー:Carmelo Anthony, Micheal Kidd-Gilchrist
- 価格:¥16,590(国内)、$140(海外)
Introduction
カーメロ・アンソニーのシグネチャーの9作目。
カーメロが得点王(平均28.7得点)に輝いたシーズンに着用していたモデルです。
早速、機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
ポデュロンを使うと、少し足が浮いた感覚になりがちですが、このポデュロンはズームエアがあまり主張しないため、接地感覚にはプラスです。
ヒールのクッションは厚いですが、トータルの接地感は平均以上です。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
インナーブーツと、格子状にフライワイヤーとシンセティック・レザーがクロスするアッパーの組み合わせ。
このセットアップは先にレビューをしたAir Zoom Hyperposite 2のそれとそっくりですね。
伸縮性あるネオプレン素材のインナーブーツの生地は薄めですが、足をしっかりと包みます。
格子状アッパーのロックダウンは素晴らしいですが、インナーブーツが薄いため、細いシューレースを締め過ぎると足甲にストレスが掛かるかもしれません。
シューレース以外のパーツがしっかりロックダウンしてくれるので、少し緩めたくらいがベストなフィット感でした。
SUPPORT - 7 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
インターナル・ヒールカウンターとインナーブーツでヒール周りは安定します。
ポデュロンが主張しないことで、フォアフットの安定性も問題なし。
3点マイナスなのは、トルション(捻れ)・サポート面があまりにも早く機能低下したため。
数回の使用でシューズ全体がソフトになり、捻れやすくなりました。
一応、捻れ防止のシャンクプレートとしてのTPUプレートが土踏まず部分に入っていますが、軽量化のためか、小さ過ぎて役割を果たしていません。(※上の機能一覧にシャンクプレートを記載していないのはこのためです。)
またファイロンが柔らかいことで、屈曲癖が付くのが早かったのも原因の1つと思われます。
この話をすると、チームメイトたちは「馴染んで動きやすくなって良いじゃん」と言いますが、はっきり言ってこうなったシューズはもうダメ。寿命です。
この事に関しては長くなりそうなので、別記事でUPしたいと思います。
LATERAL TRANSITION - 7 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
ソフトなライディングは、横や斜め方向ほど、縦の動きには影響しません。
ここではズームエアとポデュロンが仕事をするため、縦方向の重心移動は平均以上のスムーズさ、加速があります。
BREATHABILITY - 8 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
アッパーが格子状になり、インナーブーツが剥き出しの構造。
インナーブーツ自体も薄めなので、通気性は平均以上です。
DURABILITY - 6 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
前作のJordan Melo M8から大きくステップバックした結果になりました。
初めの数回の練習は本当に素晴らしいパフォーマンスで、そのままなら85ポイント以上のスコアになったでしょう。
ただ、剛性がなくなるのがあまりにも早過ぎ…。
カーメロ自身も機能に納得いってなかった様で、シーズン中も数回、プレイオフではほぼ全試合で前年モデルのJordan M8 Advanceを着用していました。
これは後にLebron XIやKD VIIでもあった事ですが、このM9は「本人が履かないシグネチャー」という嬉しくない先駆け的モデルでした。
逆にジョーダンブランドのシューズは硬くて履きにくいと思っていたプレイヤーには合うかもしれません。
サイズに関しては、幅・長さは通常のNikeサイズ。高さは低めなので、甲高のプレイヤーはハーフサイズUPが良いと思います。
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TRACTION - 8/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 7/10
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LATERAL TRANSITION - 7/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 8/10
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DURABILITY - 6/10
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WEIGHT - 9/10