Air Jordan I(1) Retro Ultra High Performance Review
- テストカラー:Royal(844700-007)
- 主な機能:Heel Air Unit, Rubber Midsole, Full-length Inner Bootie, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:None
- 価格:¥19,440(国内)・$150(海外)
Introduction
今回は"Air Jordan I(1) Retro High Ultra(エアジョーダン 1 レトロ・ハイ・ウルトラ)"のパフォーマンス・レビューです。
以前にレビューした通常の"Air Jordan I(1) Retro"は悪くないパフォーマンスでした。
衝撃吸収性はかなり低めですが、そこに拘らなければ十分に現代でも通用します。
その"Air Jordan I(1) Retro"のソールはそのままに、アッパーの素材を変更し、インナーブーティーを追加したのが今作の仕様。
ライフスタイルモデルですがヒールカウンターもしっかり入ってるので「通常版のアップグレードに成り得るかも?」と思いオンコート使用を決意。
レビュー需要は少ないと確信していますので、各項目短めに見て行きたいと思います。
TRACTION - 7 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
「ピボットサークル」をメインに据えたクラシックなアウトソール・パターン。
通常のエアジョーダン1と全く同じです。
ラバーの質感も変わらず、適度にソフトで粘性もかなり高め。
スキール音の大きさも相変わらずで、軽いステップなら遊びなくグリップしてくれます。
ただ強めのステップだとソール自体が捻れて変形して、バタバタと余計なステップを踏むことがしばしば。
原因はクッションにありそうです。
一見同じツーリングですが、通常モデルと比べて内部のクッションが明らかに薄い。
もともと薄いエアジョーダン1のソールですが、ペラペラ感が更に増しています。
加えてヒールのインサイド側のソールが少し凸凹していて接地面積が限定される感覚。
この凸凹は個体差かもしれませんが…かなり残念な仕様です。
CUSHIONING - 5 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ラバー・ミッドソール」に 「ヒール・エア」を埋め込んだセットアップ。
前述のとおり、通常版に比べて内部のクッションはかなり薄くなっています。
フォアの屈曲剛性も弱くなっており、吸収性も反発性も大幅にグレードダウン。
個人的に多少優しくないクッションでもあまり気にせずプレー出来る方だと思いますが、これは実戦では無理です。。。
COURT FEEL - 7 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 9 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
今作が通常版と大きく異なるのは、このアッパーの部分。
「フルレングス・インナーブーティー」を「フェルト調の生地」と「キャンバス生地」で包んだセットアップ。
またシューレースは細い丸紐に変更されています。
インナーブーティーは伸縮性があるものの、かなりハイカットでトップ部分は狭めの設計。
足入れは少し苦労します。
シューズ内の成型はタイトめで、シューレースを締める前でもなかなかにスナッグなフィット感。
シューレースは締めればかなり強力なロックダウンが可能ですが、ラスト的にあまりタイトに締める必要はないかと。
細いシューレースだと気になるのが足甲への当たりですが、「タン中央のパネル」のおかげでそれもほぼ気にならず。
イントロでも触れたとおり、ヒールカウンターもしっかり入っていて、アッパーが変形するような事もありません。
予想外にアウトソールの方が変形してしまう仕様ですが、そんな中でもアッパーはしっかりと足に付いて来てくれている感覚です。
※サイズ選びについて※
通常版は少し長いと感じたので、今回はハーフサイズダウンの「27.0cm」を購入。
結果ダウンして正解でした。
甲高・幅広の方は普段と同じサイズが良いかと思います。
SUPPORT - 6 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 5 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 6 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 7 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
「大失敗」
今回はこの一言に尽きます。
レトロモデルでもオンコートで使えるモデルは多いと思いますが、それでも「現代で通用するのは80年代以降のモデルに限る」と思っています。
70年代まで主流だったコンバースのオールスター(チャックテイラー)、アディダスのスーパースター、プーマのクライドなどはさすがに履きたいとは思いません。
今作はこれらに近いレベル。。。インソールとか薄いフォーム素材のおかげで多少アドバンテージがあるくらいです。
唯一例外として履きたいと思うのは1976発売の"Converse Pro Leather"。
全盛期のDr.J(ジュリアス・アービング)や大学時代のマイケル・ジョーダンの足元を支えていたバッシュです。
もし時間が許せばこちらもレビューしたいと思っています。
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TRACTION - 7/10
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CUSHIONING - 5/10
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COURT FEEL - 7/10
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FIT/LOCKDOWN - 9/10
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SUPPORT - 6/10
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LATERAL TRANSITION - 5/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 6/10
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DURABILITY - 7/10
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WEIGHT - 9/10