Air Jordan XVII(17) + Retro (2016) Performance Review
- テストカラー:Bulls(832816-001)
- 主な機能:Forefoot Zoom Air Unit, Heel 180 Max Air Unit, Phylon Midsole, Carbon Fiber Shank Plate, TPU External Heel Counter, TPU Internal Heel Counter
- 着用した主なプレイヤー:Michael Jordan, Kobe Bryant, DeMer DeRozan, Rudy Gay, Caron Butler, John Wall
- 価格:¥32,400(国内)・$250(海外)
Introduction
今回は"Air Jordan XVII + Retro(エアジョーダン17+レトロ)"のパフォーマンス・レビューです。
オリジナルの発売は2002年、マイケル・ジョーダンのウィザーズでの現役復帰と同時でした。
今回使用したのは2016年発売のレトロで「シュラウド」のない「+(プラス)バージョン」。
「シュラウド」は正直無くてもパフォーマンスは変わらないどころか、着脱が難しく煩わしいくらいだったので個人的には「+バージョン」の方が好みです。
オリジナルの記憶は「シュラウド」が面倒だったこと以外覚えていないので、今回は比較無しで細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 9 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
ジョーダンの一番の趣味である「ゴルフコース・パターン」のアウトソール。
良く見るとカラーの付いた部分は前後方向の「ヘリンボーン・パターン」になっています。
新品の状態ではこのヘリンボーン部分が体重を掛けてもほとんど沈まず、とにかく滑りました。
この部分が2回目の着用の途中で馴染んで来て、適度に圧縮・沈むようになりました。
沈むと言っても非常にわずかですが、これが大きな違いを生みます。
ソリッドラバーは硬めながら、粘性はなかなか高め。
馴染んだ後は、綺麗なコートではアグレッシブにグリップします。
フラットなエッジ部分は若干ホコリに弱い仕様ですが、影響は限定的。
デザイン重視のアウトソールかと思いきや、パフォーマンスは実戦向きです。
CUSHIONING - 7 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
「ヒール180・マックスエア」と「フォアフット・ズームエア」のセットアップ。
エアは確かに入っていますが、正直その感触は全くと言って良い程ありません。
ポリウレタン製のインソールも薄く、ほとんど効果は感じません。
カーボンファイバー製シャンクプレートの硬質な感触だけがあり、吸収性は期待しない方が良いでしょう。
このプレートはカカトから足指の付け根までをカバーする程巨大です。
カーボンファイバー製としては歴代バッシュの中で最大かもしれません。
このプレートのおかげで中足部の剛性は強力。
ですが、フォアの屈曲部分の変形からの復元速度はシャンクプレートの大きさからすると少し期待外れ。
"Air Jordan XIV(14) Retro" ほどではありませんが、アッパーのロックダウンが若干弱く、足がシューズ内でスライドする感覚も反発性にはマイナス要因。
平均よりやや上レベルの反発性かと。
COURT FEEL - 8 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
アッパーはタンまでシンセティック・レザーが使われた、いかにもレトロモデルらしいセットアップ。
フォアフットのみ「ハーフレングス・インナーブーツ」が入っています。
このアッパーはクッション同様、初回はレザーがゴワゴワで、シューレースを締めても全くフィットせず、違和感だらけでした。
翌日履いてみると全く違う感覚で、フィット感は十分なレベルに馴染んでいました。
最近のバッシュには無い、履くたびにフィット感が良くなってくるオールドスクールなアッパーです。
ロックダウンも初期は微妙でしたが、レザーが馴染むたびに左右からの押さえも強くなってきて、プレーするには十分なレベルに。
ヒールカウンターは若干成型が甘く、ここは馴染んで来ない箇所なので残念ながらマイナス要因。
トータルのフィット・ロックダウンはまずまずのパフォーマンスです。
※サイズ選びについて※
僅かに小さめの作りで、サイズを変えるか微妙なラインです。
レザーが馴染んでくることを考えて通常サイズ、もしくはハーフサイズアップでインソールを厚いものに交換が良いかと思います。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 9 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
BREATHABILITY - 4 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
WEIGHT - 7 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
Final Conclusion
通気性がアレなので暑い今のシーズンにはあまり履きたくありませんが、涼しいシーズンはローテーションの一角として活躍してくれています。
レトロバッシュらしい全体重を安心して預けられる仕様で、ルックス・デザインも含め個人的にかなりお気に入りのエアジョーダンです。
もう少しクッションに弾力性があれば、試合用の勝負靴として使いたいくらい。
特に際立った機能があるわけではありませんが、自分の様に硬めのバッシュが好みの方にはオススメできます。
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TRACTION - 9/10
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CUSHIONING - 7/10
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COURT FEEL - 8/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 9/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
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BREATHABILITY - 4/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 7/10